話題株ピックアップ【夕刊】(3):天昇電、FFRI、ラクオリア

注目
2020年12月29日 15時23分

■天昇電気工業 <6776>  559円  +28 円 (+5.3%)  本日終値

天昇電気工業<6776>が大幅続伸。東京証券取引所が29日売買分から、信用取引による新規の売付け及び買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、売買の自由度が増すとの見方から買いが入った。

■FFRIセキュリティ <3692>  2,269円  +109 円 (+5.1%)  本日終値

FFRIセキュリティ<3692>、ラック<3857>、デジタルアーツ<2326>、イー・ガーディアン<6050>、テリロジー<3356>などサイバーセキュリティー関連株が一斉高に買われた。米国では民間企業だけではなく政府機関などが大規模なサイバー攻撃を受け、強い警戒態勢にある。米株市場ではサイバー攻撃への対応でセキュリティー関連株が脚光を浴びており、東京市場でもこの流れが波及する形に。菅政権では行政のデジタル化推進を掲げているが、その際にはサイバー攻撃への対策が必須となるだけに、株式市場でも投資テーマとして意識されている。

■ラクオリア創薬 <4579>  999円  +46 円 (+4.8%)  本日終値

ラクオリア創薬<4579>が大幅高で3日ぶりに反発。28日の取引終了後、20年12月期の連結営業損益を2億6000万円の赤字から7億5300万円の赤字(前期1500万円の赤字)へ下方修正した一方、22年12月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値を営業利益で20億6000万円から21億5400万円へ上方修正したことが好感された。20年12月期の下方修正は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けた経済活動の停滞や国内外の移動制限、臨床試験施設の閉鎖などで、胃食道逆流症治療薬テゴプラザンの日本での開発にかかわる協議は進捗したものの年内の成約には至らず、来期以降に持ち越されたことに加え、提携先企業におけるイオンチャネル創薬プログラムにかかわる臨床試験の一部や導出交渉も新型コロナウイルス感染症の影響を受けて後ずれしたことが要因。一方、22年12月期については、上市品の伸長と契約関連の収入などを見込むとしている。

■タカキタ <6325>  777円  +25 円 (+3.3%)  本日終値

タカキタ<6325>が急伸し一時、前日比108円(14.4%高)の860円に買われた。国土交通省が28日、大雪に対する緊急発表を行い、「12月30日から1月1日頃にかけて強い冬型の気圧配置となるため、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に大雪や大荒れとなるおそれがあり、平地でも大雪となるおそれがある」としたことから、除雪機や融雪剤散布車を手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■サイバーリンクス <3683>  2,785円  +80 円 (+3.0%)  本日終値

サイバーリンクス<3683>が反発。28日の取引終了後、連結子会社の南大阪電子計算センターから配当金を受け取ったと発表。それに伴い20年12月期の単独業績予想で最終利益を5億4700万円から15億4700万円(前期比5.5倍)に上方修正したことが好感された。なお、連結子会社からの配当であるため、連結業績予想への影響はない。

■イメージ情報開発 <3803>  564円  +15 円 (+2.7%)  本日終値

イメージ情報開発<3803>が続伸。午前10時ごろ、21年3月期第3四半期業績で、投資有価証券売却益1億3800万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好感された。なお、21年3月期業績予想に含まれていない売却益は5500万円分で、予想の修正については他の要因も含め精査中としている。

■cotta <3359>  802円  +21 円 (+2.7%)  本日終値

cotta<3359>が高い。同社は菓子や総菜の包装資材を供給するほか、食材の小ロット通販などを手掛けている。コロナ禍にあっても通販サイトが好調で収益を押し上げている。28日取引終了後に発表した20年12月の売上高はクリスマス商戦が好調に推移したことを背景に過去最高となる見込みであると発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。なお、詳細の数値に関しては来年1月13日に開示予定としている。株価は11月末以降、調整を強いられていたが最近は800円を割り込んだ水準でもみ合いを続け、売り物がこなれていた。

■浅香工業 <5962>  1,841円  +40 円 (+2.2%)  本日終値

浅香工業<5962>が3日続伸。国土交通省が28日、大雪に対する緊急発表を行い、「12月30日から1月1日頃にかけて強い冬型の気圧配置となるため、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に大雪や大荒れとなるおそれがあり、平地でも大雪となるおそれがある」としたことから、「金象印」のブランドでショベル国内トップの同社に思惑が働いたようだ。

■WASHハウス <6537>  590円  +10 円 (+1.7%)  本日終値

WASHハウス<6537>が3日ぶりに反発。28日の取引終了後、未定としていた20年12月期連結業績予想について、営業損益が1億1900万円の赤字(前期1億7400万円の赤字)になったようだと発表しており、赤字幅縮小を好感した買いが入った。FC新規出店数が、計画の81店舗から55店舗減少の26店舗(前期33店舗)となるほか、店舗管理部門では、FC部門の新規出店不足に伴う管理料収入や洗剤などの収入減少の影響を受ける見通しという。ただ、全社的に費用を抑制する取り組みを実施し販管費の抑制を図ったことが寄与した。なお同時に、期末一括配当予想を従来予想の8円から無配(前期8円)にすると発表した。

■アジア航測 <9233>  890円  +9 円 (+1.0%)  本日終値

アジア航測<9233>が続伸、11月18日以来約1カ月半ぶりに900円台復帰を果たした。測量土木の大手でドローンを活用した空間測量・分析で優位性を持つ。官公庁案件で高い実績を有しており、菅政権の第3次補正予算でも重要視される国土強靱化関連の有力株としてマーケットの視線を集めている。そうしたなか、同社は25日取引終了後、三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケーション方式による長期コミットメントライン契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを誘導している。10月からスタートしている新中期経営計画推進のため、デジタルトランスフォーメーション(DX)やIT基盤に積極的な投資を行い、経営基盤を強化するとともに、急激に変化する市場環境に迅速に対応する必要を勘案し、借入上限は従来の50億円から80億円へ30億円増額されている。

●ストップ高銘柄

鉄人化計画 <2404>  288円  +80 円 (+38.5%) ストップ高   本日終値

CSSホールディングス <2304>  320円  +80 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値

グローバルダイニング <7625>  244円  +50 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値

ウィルソンW <9610>  457円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

タウンニュース社 <2481>  523円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

三光産業 <7922>  474円  -100 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値

アーキテクツ <6085>  788円  -150 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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