株価指数先物【寄り前コメント】緊急事態宣言の発出なら押し目狙いも意識されやすく市場反応を見極め

市況
2021年1月4日 8時13分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27450 -20 (-0.07%)

TOPIX先物 1809.5 +5.0 (+0.27%)

シカゴ先物 27510 +40

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

12月31日の米国市場は主要な株価指数が上昇。NYダウ、S&P500は史上最高値を更新して越年。市場参加者が限られ商いが膨らまないなか、新規失業保険申請件数が予想外の減少となったことが材料視された。追加経済対策を巡る給付金増額の期待が再燃したことも買いの要因となった。

シカゴ先物清算値は大阪比40円高の2万7510円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万7510円で始まり、その後じりじりと上げ幅を広げ米国市場の取引半ばには2万7590円まで上昇。しかし、引けにかけては上げ幅を縮めており、結局2万7450円と下げに転じて取引を終えた。

大発会の取引は不安定な相場展開になりそうだ。米国では1月5日に行われるジョージア州の連邦議会上院の2議席を巡る決選投票が波乱要因となる可能性があり、この結果を見極めたいところだろう。また、国内では新型コロナの感染拡大を受けて、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の知事が、緊急事態宣言の発出の検討を政府に要請した。緊急事態宣言の発出となれば、経済全体に与える影響が警戒されてくることになるため、アルゴ発動による売りが出やすくなろう。

昨年末にこれまでの保ち合いレンジを大きく切り上げる形となったが、2万7000円から2万7500円へのレンジ切り上がりによるヘッジ対応の買いがよりインパクトにつながっていた。出来高は薄く真空地帯でもあり、2万7000円辺りまで一気に調整する可能性は警戒しておきたい。一方で、緊急事態宣言の発出となれば、政府主導による財政支援への思惑から押し目狙いのタイミングとみる流れも意識されやすく、まずは市場の反応を見極めたい。

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