話題株ピックアップ【昼刊】:ペプドリ、サンバイオ、東エレク

注目
2021年1月5日 11時37分

■ペプチドリーム <4587>  5,780円  +540 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ペプチドリーム<4587>は急伸。4日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を116億円(従来予想100億円以上)、営業利益を67億円(同53億円以上)に上方修正しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響があったものの、PDC(ペプチド薬物複合体)に関する新規ライセンスなど活発な事業開発活動に基づく業績の着実な積み上げのほか、売上構成の変化に伴う利益率の向上や各種コストの削減などが寄与した。なお、19年12月期に決算期変更を行っているため、前の期との比較はない。

■サンバイオ <4592>  1,471円  +81 円 (+5.8%)  11:30現在

サンバイオ<4592>が続急伸。きょう8時ごろ、再生細胞医薬品「SB623」の外傷性脳損傷を対象にしたフェーズ2試験(STEMTRA試験)の中間解析結果が、米国神経学会の学会誌Neurologyオンライン版に掲載されたと発表しており、これが好感されている。STEMTRA試験では、主要評価項目である「SB623」移植群で投与後6カ月のFugl-Meyer MotorScale(FMMS)のベースラインからの改善を達成した。事前に設定されたSB623投与後6カ月時点に行われた中間解析において、SB623による治療は安全で忍容性が高いことが示唆されたとしている。

■明電舎 <6508>  2,517円  +134 円 (+5.6%)  11:30現在

明電舎<6508>が大幅高で4日続伸となっている。5日付の日本経済新聞朝刊で「明電舎は2025年3月期をめどに売上高営業利益率で6%を目指す方針だ」と報じられており、これが好材料視されている。21年3月期の売上高営業利益率は3%の見通しであり、2倍に引き上げる。記事によると、来期から4年間の経営計画づくりを進めており、電気自動車(EV)向けモーターやインバーターなどの販売を伸ばすことが軸になるという。日本や各国政府がEVなどの普及を進める政策を掲げており、増産に向けた体制も整えるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  38,820円  +910 円 (+2.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が堅調。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が大幅安となり、リスク回避の動きが鮮明となったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落となった。ただ、SOX指数の下げは小幅だった。半導体製造装置市場は新型コロナウイルスの感染拡大のなかにあって拡大傾向を続けており、2020年の半導体製造装置の世界販売額は前年比16%増と2ケタの伸びで過去最高を記録したことが伝えられている。21年も米国や中国を中心としてデータセンター向けで旺盛な投資需要が見込まれ、製造装置の販売額は増勢を保つことが予想されている。こうした状況を考慮した機関投資家の買いが下値を支える格好となっている。

■村田製作所 <6981>  9,603円  +197 円 (+2.1%)  11:30現在

村田製作所<6981>が続伸、連日で上場来高値を更新するとともに9000円台後半に歩を進めていることで未踏の1万円大台を意識する段階に入った。積層セラミックコンデンサーで世界トップシェアを誇るが、今後5Gサービスの本格的な普及局面で需要の大幅な伸びが期待されている。一方、世界的な脱炭素への取り組みが加速するなか電気自動車(EV)シフトの動きも日増しに強まっている。EVはガソリン車に比べ積層セラミックコンデンサーの搭載点数が大幅に増加することから、同社にとって追い風が強い。業績も22年3月期は営業利益段階で今期予想比2ケタ成長が有力視されている。

■住友金属鉱山 <5713>  4,700円  +64 円 (+1.4%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>が続伸、昨年11月を境に5日移動平均線を絡めた強力な上昇波動を形成している。ここにきて金市況の上昇が再び強まっている。前日のNY金先物価格は大幅に4日続伸となった。米株安でリスクオフの流れが強まるなか安全資産とされる金を買う動きに拍車をかけている。そのなか、菱刈鉱山を持つ同社は、金市況と株価連動性の高い銘柄として知られており、投資資金の流入を誘っている。

■日機装 <6376>  1,004円  +10 円 (+1.0%)  11:30現在

日機装<6376>は3日ぶり反発。同社はきょう午前10時ごろ、京都大学iPS細胞研究所、京都大学iPS細胞研究財団、リジェネフロ(京都市)とiPS細胞を使った腎臓病治療に関する共同研究契約を締結したと発表した。この共同研究では、iPS細胞から作成した腎前駆細胞(腎臓の元となる細胞)を使った、慢性腎臓病の進行を抑制する治療法の確立を目指す。日機装は、京都大学iPS細胞研究所やリジェネフロが有する腎前駆細胞の作製技術を取得し、同社が既存事業で培った技術を用いて腎前駆細胞を大量に培養するシステムを開発するとしている。

■GAテクノ <3491>  2,744円  -371 円 (-11.9%)  11:30現在

GA technologies<3491>が急落。4日取引終了後、公募増資の実施を発表しており、1株当たり利益の希薄化を警戒した売りが膨らんでいる。435万株の公募と上限65万2500株のオーバーアロットメントの売り出し・第三者割当増資を実施する。公募に伴う調達資金は約135億円で各種ソフトウェアの機能拡充への投資や広告費、人件費などに充てる。発行済み株式数は最大で約17%増える見込み。発行価格は13日から18日までのいずれかの日に決定する。

■トヨタ自動車 <7203>  7,834円  -94 円 (-1.2%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。前日の米国株市場ではNYダウが大幅安となり目先リスクオフの流れにあるが、外国為替市場ではドル売りの動きが強まり、一時1ドル=103円台を割り込み102円70銭台までドル安・円高に振れる場面があった。足もとは103円10銭近辺での推移となっているが為替が円高傾向にあることは、為替感応度の高い自動車株にとってはネガティブ材料。トヨタ、ホンダともに通期想定為替レートは1ドル=106円であり、実勢はそれより3円前後も円高に振れている。中期的に輸出採算の悪化が意識される局面で株価の上値を重くしている。

■GMO-GS <3788>  9,300円  -100 円 (-1.1%)  11:30現在

GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>は朝高後、反落。5日付の日本経済新聞は、同社は「電子署名サービスを地方自治体が一定期間無料で使えるようにする」と報じた。今後、行政手続きのデジタル化で規制緩和が進むとみて、意欲的な自治体を先行して囲い込む。1月中にも電子署名サービス「電子印鑑アグリー」を1年間無料で使えるようにするという。

■松尾電機 <6969>  571円  +79 円 (+16.1%) 一時ストップ高   11:30現在

松尾電機<6969>が急反発し一時、ストップ高の572円に買われた。東京証券取引所が4日の取引終了後、上場廃止にかかる猶予期間から解除したと発表しており、これが好感されている。2020年12月の時価総額が、上場廃止基準に定める所要額の10億円以上となったためとしている。

■神栄 <3004>  1,111円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

神栄<3004>、ツインバード工業<6897>が急騰。両銘柄とも新型コロナワクチン関連株として人気が集中し、前日は値幅制限いっぱいに買われた状態で引けており、きょうもその余勢を駆って上値追い基調が鮮明だ。新型コロナウイルスの感染拡大が加速するなか、政府は7日にも緊急事態宣言を発令する可能性がある。神栄は医薬品などを保管・輸送する際の温湿度管理に必要な温度ロガーと温湿度ロガーを手掛け、既に昨年10月に今年1月から販売することを発表しており、ワクチン関連の一角として短期資金が集中した。また、ツインバード工業はワクチン保存で必要となる超低温保冷庫などを製造していることで同関連株として再び物色人気化している。

■天昇電気工業 <6776>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在

天昇電気工業<6776>は連日のストップ高人気となり異彩を放っている。同社はプラスチック業界のパイオニアで自動車部品を主力に弱電向け成形品などで高シェアを有している。ここ世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が再加速するなか、ワクチンの普及が急がれる状況にある。同社は医療廃棄物容器「ミッペール」を手掛けており、同関連株としての位置づけでテーマ買いの対象となっている。また、同社にとって実際に収益面で強力な追い風となっているのが、世界的に進む電気自動車(EV)などへの電動車シフトだ。車体の軽量化に際し、主力とする自動車向けプラスチック成型品に新たな需要創出が見込まれる状況にある。

■恵和 <4251>  2,115円  +112 円 (+5.6%)  11:30現在

恵和<4251>が急反発。同社はきょう、トヨタ自動車<7203>が昨年12月9日に発売した燃料電池車(FCV)の新型「MIRAI」の燃料電池関連部材として、自社の高機能フィルムが採用されていることを明らかにしており、これが株価を刺激しているもよう。世界的に脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進むなか、クリーンエネルギーとされる水素への注目度は高く、同社株の物色人気につながっている。

●ストップ高銘柄

中国工業 <5974>  1,054円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

加地テック <6391>  4,995円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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