話題株ピックアップ【昼刊】:ネクステージ、ブリヂストン、東エレク

注目
2021年1月8日 11時42分

■キユーピー <2809>  2,420円  +201 円 (+9.1%)  11:30現在

キユーピー<2809>が大幅続伸で昨年1月10日につけた昨年来高値2479円奪回を目前に捉えている。出来高も急増しており既に前日の終日分を大きく上回っている。同社が7日取引終了後に発表した21年11月期の最終利益が前期比32%増の150億円になる見通しと発表した。前期に計上した株式売却損や減損損失などがないため急回復に転じる見通しだ。また、同日に発行済み株式数の4.19%に相当する600万株(金額ベースでは100億円)を上限とする自社株買いを実施することを発表、これを好感する買いを呼び込む格好となった。

■大阪有機化学工業 <4187>  3,615円  +275 円 (+8.2%)  11:30現在

大阪有機化学工業<4187>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は7日取引終了後に、21年11月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比5.0%増の48億4500万円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の48円としていることが好感されているようだ。売上高は同7.2%増の307億4000万円となる見通し。新型コロナウイルスの影響などで前期に苦戦した自動車塗料用化成品の回復を見込んでいるほか、半導体用ArFレジスト原料やディスプレー関連材料、化粧品原料などの拡販に努めるとしている。なお、20年11月期通期の連結決算は、売上高が前の期比0.1%増の286億8100万円、経常利益が同20.3%増の46億1200万円で着地した。

■イズミ <8273>  3,970円  +220 円 (+5.9%)  11:30現在

イズミ<8273>は大幅高で3日続伸している。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高4966億6300万円(前年同期比9.7%減)、営業利益250億4500万円(同18.3%増)、純利益161億8500万円(同18.2%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令を受けて、専門店の休業を実施したことから売上高は減少したものの、仕入計画の見直しによる在庫圧縮に早期に着手したことや、思い切った経費削減の断行で主に広告宣伝費や人件費が減少したことなどが増益に寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高7019億円(前期比5.7%減)、営業利益332億円(同4.1%増)、純利益190億円(同4.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■ネクステージ <3186>  1,480円  +76 円 (+5.4%)  11:30現在

ネクステージ<3186>は10日続伸し、昨年来高値を更新した。同社は7日取引終了後に、21年11月期通期の連結業績予想を公表。営業利益を前期比61.2%増の110億円と見込んでいることが好感されているようだ。売上高は同16.1%増の2800億円と予想している。車両やカー用品の販売から保険、車検、メンテナンス整備、鈑金修理、買い取りまで一貫したサービスが提供できる環境を整えた店舗出店を行い、顧客に継続的な利用を促進する取り組みを進めるとしている。なお、20年11月期通期の連結決算は、売上高が前の期比10.0%増の2411億4600万円、営業利益が同12.2%増の68億2500万円で着地した。

■ブリヂストン <5108>  3,610円  +178 円 (+5.2%)  11:30現在

ブリヂストン<5108>は3日続伸している。7日の取引終了後、傘下の米建材メーカー、ファイアストン・ビルディング・プロダクツ社をスイスの建材メーカーであるラファージュホルシム社に売却すると発表しており、これが好感されている。グループにおいて、コア事業であるタイヤ・ゴム事業の稼ぐ力の再構築とソリューション事業への戦略的成長投資を図るなか、シナジーが見込みにくいと判断したもよう。これに伴い、21年業績に約2000億円の売却益を計上する予定している。

■サイバーセキ <4493>  3,850円  +185 円 (+5.1%)  11:30現在

サイバーセキュリティクラウド<4493>が大幅反発している。7日の取引終了後、クラウド型WAF「攻撃遮断くん」及びAWS WAF、Azure WAFの自動運用サービス「WafCharm」について、情報セキュリティーコンサルティングを手掛けるLRM(神戸市中央区)と販売代理店契約を締結したと発表しており、これが好感されている。今回のLRM社との販売代理店契約締結により、セキュリティーサービスラインアップを拡充させ、これまで以上に多角的に顧客をサポートすることが可能になったとしている。

■東京エレクトロン <8035>  40,690円  +1,540 円 (+3.9%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が大幅続伸で連日の上場来高値、初の4万円大台乗せを果たした。5Gの普及や電装化が進展する自動車向け、更にテレワークシフトの動きが加速するなか、世界的に半導体需要が旺盛となり需給が逼迫状態にある。また、高集積化を背景としてEUV露光装置など新たな市場が立ち上がっていることも製造装置メーカーなどに新たな商機をもたらしている。同社は国内半導体製造装置のトップメーカーとして海外機関投資家からも注目度が高い。

■昭電線HD <5805>  1,857円  +61 円 (+3.4%)  11:30現在

昭和電線ホールディングス<5805>が大幅続伸している。岩井コスモ証券が7日、投資判断を新規「A」、目標株価2200円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。21年3月期上期業績はコロナ禍の急激な需要減少を受けて全事業セグメントで減収減益となり、前年同期比43.5%の大幅な営業減益で着地したが、下期は自動車向けの需要が回復に向かうことから、業績も回復基調を予想。構造改革が進展していることや、再生エネルギー利用に向けた電線需要、EV・HV向け高機能製品などを牽引役とする中期的な成長性が期待できるとしている。

■MrMax <8203>  797円  +21 円 (+2.7%)  11:30現在

ミスターマックス・ホールディングス<8203>は3日続伸している。7日の取引終了後に発表した12月度の月次売上状況で、既存店売上高が前年同月比10.6%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。家電の販売が好調で、特に暖房関連商品の売り上げが伸びたことに加えて、感染症対策として加湿器、空気清浄機が大きく伸長したことが寄与した。また、洗剤や食品、ペット用品など消耗品の売り上げも引き続き好調に推移した。なお、全店売上高は10.6%増だった。

■コジマ <7513>  715円  +16 円 (+2.3%)  11:30現在

コジマ<7513>が高い。同社はビックカメラ<3048>傘下で郊外を中心に家電量販店を展開するが、新型コロナウイルスの感染拡大のなかにあってパソコン周辺機器などテレワーク関連特需や加湿器・空気清浄機といった家電製品の売り上げが好調で、足もとの収益を伸ばしている。7日取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(20年9~11月)の営業利益は前年同期比2.2倍の20億5700万円と急増、既に上期計画を超過しており、これがポジティブサプライズとなった。

■ウェルビー <6556>  1,413円  +27 円 (+2.0%)  11:30現在

ウェルビー<6556>が反発している。7日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、1月14日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買いが入っている。同社は、障害者向け就労移行支援や放課後等デイサービス事業などを展開。21年3月期連結業績予想は、売上高78億3800万円(前期比14.0%増)、経常利益19億5000万円(同11.0%増)を見込む。

■三菱UFJ <8306>  484.4円  +4.4 円 (+0.9%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは目先筋の利食いをこなし続伸。米ジョージア州の上院決選投票で民主党が2議席を獲得し大統領、上院、下院を民主党で占めるトリプルブルーが実現したことにより、大型の財政出動が見込まれる状況となった、これを背景に米10年債利回りは前日終値ベースで1.082%まで急上昇しており、運用環境改善を材料に米大手金融株が軒並み高に買われた。この流れが東京市場にも及んでいる。ただ、メガバンク各社は前日にいずれもマドを開けて買われる異例の人気となっており、その反動もあって上値は重くなっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,866円  +48 円 (+0.6%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は売り買い交錯。米ジョージア州の上院決選投票で民主党が2議席を獲得したことで財政出動を伴う大型の景気刺激策が成立しやすくなるとの思惑から米10年債利回りは1%台に乗せてからも上昇基調を加速させている。これを受け、外国為替市場では日米金利差の拡大思惑からドルが買われる展開となり、足もとは1ドル=103円台後半まで円安が進む格好となった。同社をはじめ為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算改善の思惑から株価にはポジティブ材料となっている。ただ、自動車業界のアキレス腱となっているのが、世界的に需給がひっ迫している半導体。自動車部品向け半導体の供給が滞っていることから、ホンダが自動車の生産調整に踏み切ると一部メディアを通じて伝わっており、これが目先筋の売りを誘発している。

■ベルク <9974>  6,060円  -390 円 (-6.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

ベルク<9974>が急反落している。7日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を2525億6300万円から2820億円(前期比17.7%増)へ、営業利益を112億6600万円からから113億円(同8.0%増)へ、純利益を78億9400万円から82億円(同12.4%増)へ上方修正したが、営業利益で130億円強を見込んでいた市場予想を下回ることから、失望感からの売りが出ているようだ。新型コロナウイルスの感染拡大によって消費者の生活環境や行動が大きく変化し、内食需要が高まったことから売上高が想定を大きく上回り、既存店売上高が前年同期比13.5%増と2ケタ増となったことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高2098億4400万円(前年同期比19.3%増)、営業利益92億5300万円(同30.2%増)、純利益69億7100万円(同36.3%増)だった。

■フルッタフルッタ <2586>  228円  +50 円 (+28.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

フルッタフルッタ<2586>がストップ高カイ気配。7日の取引終了後、カナダのトロント大学と「アサイーが新型コロナウイルス起因のNLRP3インフラマソーム誘発性炎症を抑制する効果」に関する実証実験を行う契約を締結したと発表したことが好感されている。今回の契約により、トロント大学が現在、カナダ及びブラジルで実施している新型コロナ患者に対するNLRP3インフラマソーム誘発性炎症の重症化を抑制する効果の臨床研究に、アサイー原料の提供と実証実験のための一部資金の提供を行う。これにより、フルッタは共同研究者として今後の臨床テストに参画する予定という。なお、業績への影響は不透明としている。

■アルー <7043>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在

アルー<7043>はストップ高の737円に買われている。7日の取引終了後、中国やシンガポールでの豊富なオンライン研修の実績をもとに、グローバル版オンライン研修をリリースしたと発表しており、これが材料視されているようだ。今まで困難であった海外拠点と日本本社の合同トレーニングの実施や、日本本社主導の拠点トレーニング実施が可能になるという。

●ストップ高銘柄

篠崎屋 <2926>  128円  +30 円 (+30.6%) ストップ高   11:30現在

GMB <7214>  852円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在

オービス <7827>  1,126円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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