神栄は一時連続ストップ高、温度ロガーの受注獲得で投資マネーの攻勢加速
神栄<3004>が前週末に続き一時400円高はストップ高となる2312円まで買われるなど、異彩の上昇パフォーマンスをみせている。老舗商社だが、繊維事業のほかに食品、アパレルの輸入販売、更に電子部品製造なども手掛け、多角化の推進が功を奏している。また、湿度センサーで世界トップシェアを誇ることも特長。ここにきて新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に加速するなか、ワクチン普及が待ち望まれる状況にあり、医薬品などを保管・輸送する際の温湿度管理に必要な温度ロガーと温湿度ロガーを、子会社を通じて製造・販売する同社に投資資金が集中する格好となっている。直近では温度ロガーが、ツインバード工業<6897>が製造する新型コロナワクチンの輸送向け超低温冷蔵庫用に受注獲得したことを発表、これが人気を後押しする格好となった。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあることで上値を軽くしている。