ログイン
2021年1月10日 9時15分
市況

【杉村富生の短期相場観測】 ─ なぜ、日経平均株価、NYダウが7割強も急騰したのか

「なぜ、日経平均株価、NYダウが7割強も急騰したのか」

●マスコミのネガティブな報道に惑わされるな!

株式市場(ウォール・ストリート)は絶好調である。NYダウ平均は連日の史上最高値更新だし、7日はナスダック指数が史上最高値を更新した。 日経平均株価は昨年来の高値(8日)だ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)は収束の兆しがみえず、菅政権は首都圏1都3県に緊急事態宣言を発令したが、株価的には「関係ない」といった状況にある。

まあ、「不謹慎」との声はあろうが、マーケットには「災害に売りなし」とか、「砲撃が始まったら買え」などの格言がある。最近は「ロックダウンは買い」、さらには「緊急事態宣言の発令は買い」という。実際、昨年4月7日(当時の安倍政権による初の緊急事態宣言)がそうだったではないか。

もちろん、7日の新型コロナウイルスの感染者数(東京都)は2447人と過去最高を記録、危機的な状態には変わりがない。医療関係者の苦悩、飲食業、観光業の人達の苦境は察するに余りある。そう、メインストリートは厳しい。しかし、兜町の常識は世間の非常識という。

そもそも、相場は天邪鬼(あまのじゃく)だ。一般的な見方は通用しない。マスコミは「大変だッ」「大変だッ」と騒いでいるが、マーケットは全く違う反応を示している。現実に、昨年3月安値~直近高値(ザラバベース)をみると、日経平均が71.6%、NYダウが71.3%の急騰劇を演じている。

メインストリートのネガティブな情報に惑わされた投資家はこの流れに乗れなかった、と思う。これが相場の怖さである。株価は時に理不尽な値動きをみせる。なにしろ、国策は株高誘導(各国中央銀行、政府はコロナ対策費として13兆ドル→1340兆円を投入)である。国策に逆らっては負ける。

●景気、企業業績の回復を先取りする株価!

2020年に世界の株式市場の時価総額は15兆ドル(約1550兆円)増えた。まさに、政策対応の効果である。株式市場は1年先を見据えて動いている。すなわち、景気回復を織り込み始めている。企業業績もそうだ。足もとの業績ではない。将来の収益を先取りする。

ニコン <7731> 、エイチ・アイ・エス <9603> の強さは21年度の業績を反映したものだろう。ニコンには業績のV字型回復期待に加え、自動運転に不可欠なセンサーであるLiDAR(ライダー)の大手、ベロダイン・ライダー(アメリカ)に出資するとともに、ライダーの受託生産を行っている。昨年1月20日には1397円の高値がある。

このほか、材料系の銘柄ではコロナ治療薬を開発中のペプチドリーム <4587> 、業績急浮上のJALCOホールディングス <6625> [JQ]、PERが11倍前後と割安かつホロン <7748> [JQ]の大株主のエー・アンド・デイ <7745> 、青空圏を疾駆しているAbalance <3856> [東証2]などに注目できる。

さらに、EV関連のインスペック <6656> [東証2]、5G関連のヴィスコ・テクノロジーズ <6698> [東証2]、出直り態勢のアイキューブドシステムズ <4495> [東証M]、Sun Asterisk <4053> [東証M]、リサイクルのタケエイ <2151>太陽光発電装置のエヌ・ピー・シー <6255> [東証M]は狙える。

2021年1月8日 記

株探ニュース

関連記事・情報

  1. ドローン関連相場始まる、「スマート保安」などで産業利用加速へ <株探トップ.. (01/09)
  2. 高成長【始動】候補リスト〔第1弾〕 21社選出 <成長株特集> (01/11)
  3. 株探【新春特集】の記事一覧 ─“25本”配信 ─ (12/25)
  4. 【植木靖男の相場展望】 ─ 地合いの好転こそ最大の好材料 (01/09)
  5. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 東京市場は懐疑を裏切って上昇する! (01/10)
  6. 上方修正“先回り”、20年12月期【業績上振れ】候補 31社選出 <成長株特集> (01/07)
  7. 今週の「妙味株」一本釣り! ─ 双葉電 (01/10)
  8. 10万円以下で買える、高利回り&低PER 24社【東証1部】編 <割安株特集> (01/08)
  9. 来週の相場で注目すべき3つのポイント:安川電機決算発表、パウエルFRB議長のウ.. (01/09)
  10. 【今週読まれた記事】日経平均3万円へ向け“有望株“総ざらい! (01/09)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    新フロンティア「宇宙開発関連」株、1兆ドル争奪戦で狙える精選10銘柄 <株探トップ特集> 特集
  2. 2
    決算プラス・インパクト銘柄 【東証1部】 … ANAHD、JT、コマツ (4月30日~5月6日発表分) 特集
  3. 3
    来週の相場で注目すべき3つのポイント:トヨタやソフトバンクGなど決算、米CPI、米小売売上高など 市況
  4. 4
    【今週読まれた記事】主戦場“活躍必至”の中小型材料株 特集
  5. 5
    今週の【株主優待】発表の銘柄一覧 (5月6日~7日) 注目
人気ニュースベスト30を見る
ログイン プレミアム会員登録
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.