話題株ピックアップ【夕刊】(3):オリンパス、旭化学、三光合成

注目
2021年1月13日 15時21分

■日本電気硝子 <5214>  2,327円  +25 円 (+1.1%)  本日終値

日本電気硝子<5214>が反発。午後1時ごろ、光学デバイス用パッケージ向け「シール材付きリッド」を開発したと発表しており、これが好感された。同製品は、信頼性の高いLED、LD(半導体レーザー)、センサーのパッケージを実現するため、リッド(ふた)とキャビティ(箱)との封着後にリッドとはんだとの熱収縮の差により発生する応力を低減させる下地膜を開発し、金錫はんだを一体化した製品。独自の構造により応力を80%低減させることに成功し、リッドの破損を大幅に抑制することが可能になったとしており、ウイルス不活化用紫外線LED、5G通信用LD、宇宙・航空用センサーなどに最適という。なお、同社では「シール材付きリッド」として、サンプル供給を開始したという。

■コシダカHD <2157>  400円  -25 円 (-5.9%)  本日終値  東証1部 下落率8位

コシダカホールディングス<2157>が大幅続落。12日の取引終了後、第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結業績予想について、売上高を169億4400万円から134億6400万円(前年同期比60.4%減)へ、営業損益を4億円の黒字から20億5400万円の赤字(前年同期48億8000万円の黒字)へ、最終損益を2億円の黒字から11億100万円の赤字(同34億2500万円の黒字)へ下方修正し、4円を予定していた中間配当を2円としたことが嫌気された。従来予想発表時には、コロナ禍第2波が収束に向かい客数が回復傾向にあったものの、10月下旬から感染者数が顕著に増加したことを受けて客足が徐々に遠のき、最大商盛期である12月の売り上げ客数が前年の半数近くに落ち込んだことなどが要因。また、21年1月7日に緊急事態宣言が再発出され、事業環境が想定していた状況から一変していていることも響くとしている。同時に発表した第1四半期(9~11月)決算は、売上高65億4600万円(前年同期比58.0%減)、営業損益9億8300万円の赤字(前年同期10億7300万円の黒字)、最終損益5億6500万円の赤字(同7億円の黒字)だった。なお、21年8月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■オリンパス <7733>  2,067.5円  -79 円 (-3.7%)  本日終値

オリンパス<7733>が大幅反落。大株主のバリューアクト・キャピタル・マスター・ファンドが12日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出したことで、バリューアクトと共同保有者のオリンパス株式保有割合が5.04%→4.01%に減少したことが判明しており、需給悪化懸念が生じているもよう。なお、報告義務発生日は1月4日となっている。

■日経Dインバ <1357>  458円  -9 円 (-1.9%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が4日続落となり、連日で上場来安値を更新している。日経平均株価と逆方向に連動するETFで価格変動率はマイナス2倍に基本設定されている。個人投資家の売り買いが活発だが、ポイントとなっているのは信用買い残が高水準に積み上がっていること。日経平均の上げが行き過ぎとみて今後下落すると読む個人投資家が多く、信用取引を活用して日経Dインバを買い込んでいる。信用買い残は直近データで再び増勢にあり、1億1400万口を超えている。対して売り残はその45分の1にあたる250万口弱に過ぎない。個人投資家の現在の相場に対する高値警戒感の強さを物語っているが、現実は日経平均の上値追いが止まらない状況が続いている。

■GAテクノ <3491>  2,660円  -35 円 (-1.3%)  本日終値

GA technologies<3491>は続落。同社は4日取引終了後、公募増資を発表しており、この日から発行価格決定期間に入ったことから、警戒感が出た様子だ。同社は435万株の公募と上限65万2500株のオーバーアロットメントの売り出し・第三者割当増資を予定している。

■旭化学工業 <7928>  875円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

旭化学工業<7928>は連日のストップ高に買われた。工業用プラスチックの成型・加工を手掛けるが、自動車向け需要が新型コロナウイルスの影響を背景に後ろ倒し的に急増しているほか、巣ごもり関連商品の拡大に伴い電動工具向けも大きく伸びており、足もとの収益に反映されている。12日取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(20年9~11月)決算は営業利益が前年同期比8.3倍の2億1400万円と高変化を示しており、これが株価を押し上げる手掛かりとなっている。

■三光合成 <7888>  478円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

三光合成<7888>はストップ高。12日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、売上高を510億円から530億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を8億円から20億円(同2.9倍)へ、純利益を2億円から9億円(前期4億600万円の赤字)へ上方修正したことを好感した買いが入った。成形品部門で中国及び北米の車両部品の受注増加があったほか、金型部門で欧州、タイ及びインドネシアなどの受注が増加したことが要因。また、労務費や各種経費の削減活動、設備投資の抑制なども寄与した。なお、同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高267億3800万円(前年同期比7.4%減)、営業利益13億9900万円(同2.2倍)、純利益7億4400万円(同3.0倍)だった。

■ナルミヤ <9275>  939円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ナルミヤ・インターナショナル<9275>がストップ高。同社は12日取引終了後に、21年2月期第3四半期累計(20年3~11月)の連結営業利益が前年同期比77.2%減の2億5400万円になったと発表。ただ、9~11月期に限れば前年同期比32.3%増の9億4500万円となっており、これが好感されたようだ。売上高は第3四半期累計が同13.1%減の202億3100万円、9~11月期が同2.5%増の82億7800万円となった。eコマースが巣ごもり需要の拡大とリアル店舗での代替購買に伴い好調だったほか、ショッピングセンターブランドの「petit main」などが回復基調にあることが寄与した。なお、通期業績予想は売上高307億7600万円(前期比6.6%減)、営業利益4億5200万円(同72.8%減)とする従来見通しを据え置いている。

■インターアクション <7725>  2,303円  +351 円 (+18.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

インターアクション<7725>が急伸。12日の取引終了後、未定としていた21年5月期の連結業績予想について、営業利益17億700万円(前期比9.7%増)、純利益11億2200万円(同11.7%増)と営業増益を見込むとしたことが好感された。主力のIoT関連事業で、海外顧客向け検査用光源装置の販売好調を見込む一方、国内顧客は販売単価の低い瞳モジュールを中心とした設備投資が行われる見通しであることから、売上高は65億8700万円(同7.0%減)と減収を見込む。ただ、海外向け検査用光源装置の好調など国内外の顧客の設備投資計画が把握できていることや、経費抑制などが寄与し増益を確保する見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高33億7900万円(前年同期比11.7%減)、営業利益8億7700万円(同4.1%減)、純利益5億8600万円(同3.2%減)だった。

●ストップ高銘柄

新コスモス電機 <6824>  2,781円  +500 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値

エヌ・ピー・シー <6255>  1,016円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

助川電気工業 <7711>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

ヤマト・インダストリー <7886>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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