東京株式(大引け)=292円高、米追加経済対策への期待感でリスク選好

市況
2021年1月13日 15時39分

13日の東京株式市場は朝方こそ若干売りが先行したが、前場中ごろからリスク選好ムードが強まり日経平均は上げ幅を拡大し、後場も高値圏で売り物をこなした。

大引けの日経平均株価は前営業日比292円25銭高の2万8456円59銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は12億3956万株、売買代金概算は2兆7355億6000万円。値上がり銘柄数は1232、対して値下がり銘柄数は856、変わらずは98銘柄だった。

前日の欧州株市場が総じて軟調に推移したが、米国株市場では主要株価指数が引けにかけて締まり、プラス圏で着地。トランプ米大統領の罷免問題に絡む政治的混乱も相場への影響は限定的で、東京市場でもリスクを取る動きが強まった。米バイデン政権に移行後に大型の追加経済対策が見込まれることで、これに期待する買いが優勢。また、世界的に需給改善が進む半導体関連株への物色意欲が旺盛で全体指数の上昇に貢献した。国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が高まっており、緊急事態宣言が首都圏だけなく関西などにも対象地域が広がっていることは懸念材料だが、押し目買い需要は旺盛で空売りの買い戻しが株高を後押しする形となった。値上がり銘柄数も前引け時点では値下がりをわずかに下回っていたが、後場は買い直される銘柄が増え、大引けでは1200以上の銘柄が上昇した。

個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が上昇。東京エレクトロン<8035>が2000円を超える上昇となったほか、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の人気が目立つ。ファーストリテイリング<9983>も高い。日本電産<6594>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども高い。三光合成<7888>がストップ高、技研製作所<6289>、PR TIMES<3922>、なども値幅制限いっぱいに買われた。

半面、任天堂<7974>が利食われ、ソニー<6758>も軟調。武田薬品工業<4502>、オリンパス<7733>も売りに押された。Jパワー<9513>も安い。神栄<3004>が急反落、コーナン商事<7516>も大幅安。コシダカホールディングス<2157>、東宝<9602>などが大きく値を下げたほか、住友林業<1911>、ウエルシアホールディングス<3141>なども下落した。

出所:MINKABU PRESS

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