本日注目すべき【好決算】銘柄 IGポート、AGC、キヤノン (14日大引け後 発表分)

注目
2021年1月15日 7時01分

14日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

IGポート <3791> [JQ]  ★今期経常を87%上方修正

◆21年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の7億8500万円に急拡大して着地。出版事業で既刊コミックス「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」の販売が好調だったほか、巣ごもり需要を背景に電子書籍の売り上げが増加したことが寄与。映像制作事業で納品した一部作品の収益が改善したことも大幅増益に貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の2億5500万円→4億7800万円に87.5%上方修正。増益率が14.9%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。

タマホーム <1419>   ★今期経常を24%上方修正、配当も15円増額

◆21年5月期の連結経常利益を従来予想の72億円→89億円に23.6%上方修正。減益率が26.2%減→8.8%減に縮小する見通しとなった。主力の注文住宅で着工平準化施策が順調に進捗し、戦略商品である地域・期間限定商品を中心に受注が好調なうえ、リフォーム部門における保証延長工事の契約件数増加、戸建て分譲の好調持続なども寄与する。

業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の60円→75円(前期は70円)に増額修正した。

ミサワ <3169>   ★今期経常を一転2%増益に上方修正・最高益更新へ

◆21年1月期の連結経常利益を従来予想の5億3700万円→8億4800万円に57.9%上方修正。従来の35.5%減益予想から一転して1.8%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。在庫不足による機会損失を見込んでいたが、想定以上に予約販売が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。セール商品の減少による採算改善に加え、コロナ禍での出張費や販促費の抑制も利益を押し上げる。

ウォンテッド <3991> [東証M]  ★9-11月期(1Q)経常は3.5倍増益で着地

◆21年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比3.5倍の2億円に急拡大して着地。ビジネスSNS「Wantedly」の新規獲得、解約率、単価がいずれも改善傾向を維持するなか、広告費が大きく減少したことが利益を押し上げた。

通期計画の予想レンジ上限2.3億円に対する進捗率が87.7%に達しており、業績上振れが期待される。

AGC <5201>   ★前期税引き前を57%上方修正

◆20年12月期の連結税引き前利益を従来予想の350億円→550億円に57.1%上方修正。減益率が54.1%減→27.8%減に縮小する見通しとなった。建築用や自動車用のガラス需要が想定より早いペースで回復していることに加え、塩化ビニール樹脂の販売価格上昇や電子部品関連製品の出荷上振れなども収益を押し上げた。

併せて、セントラル硝子 <4044> との国内建築用ガラス事業の統合に向けた協議を中止すると発表。

古野電 <6814>   ★今期経常を14%上方修正

◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の35億円→40億円に14.3%上方修正。増益率が29.5%増→48.0%増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。舶用事業、産業用事業の市況が今後も緩やかに回復するうえ、無線LAN・ハンディターミナル事業では「GIGAスクール構想」に伴う需要増加が続く。製品構成の良化などによる採算改善も上振れの要因となる。

IDOM <7599>   ★今期経常を27%上方修正

◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の70億円→89億円に27.1%上方修正。増益率が1.9%増→29.6%増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。買い取り台数が想定を上回り増加していることに加え、店舗の効率化による販管費削減も利益を押し上げる。

キヤノン <7751>   ★前期税引き前を45%上方修正

◆20年12月期の連結税引き前利益を従来予想の860億円→1250億円に45.3%上方修正。減益率が56.1%減→36.1%減に縮小する見通しとなった。前期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。フルサイズミラーレスの新製品が牽引したカメラ部門の利益改善に加え、在宅需要の継続でインクジェットプリンターなどの販売が拡大したことが収益を押し上げた。

インテリクス <8940>   ★上期経常が2.3倍増益で着地

◆21年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の3.9億円に急拡大して着地。主力の中古マンション再生流通事業で地方主要都市を中心に販売件数が増加したことが寄与。リースバックサービスで取得した物件の不動産信託受益権を売却したことも収益を押し上げた。

プレナス <9945>   ★今期経常を73%上方修正

◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→13.3億円に72.7%上方修正。増益率が5.6%増→82.4%増に拡大する見通しとなった。11月、12月のほっともっと既存店売上高が計画を上回って推移したことが上振れの要因。

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