株価指数先物【寄り前コメント】バイデン次期政権の追加経済対策発表に注目、利食い優勢なら押し目買い狙い

市況
2021年1月15日 8時12分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 28850 +40 (+0.13%)

TOPIX先物 1876.0 +0.5 (+0.02%)

シカゴ先物 28850 +40

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。パウエルFRB議長が超緩和策の出口議論について「今はその時期ではない」と述べたと伝わったほか、バイデン次期大統領が公表する追加経済対策に対する期待から買いが先行した。ただし、引けにかけては追加経済対策の内容を見極めたいとして利益確定の売りが優勢となった。

シカゴ先物清算値は大阪比40円高の2万8850円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万8800円で始まり、その直後につけた2万8770円を安値にして、米国市場の取引開始後には2万8950円まで上げ幅を広げる場面がみられた。その後は2万8900円を挟んだ狭いレンジ取引となり、引けにかけては利食いに押されて、シカゴ先物清算値と同値の2万8850円で取引を終えている。

バイデン次期大統領は日本時間15日午前9時15分をメドに、追加経済対策を明らかにすると伝わっている。民主党の多くは最大2兆ドルを想定しているとされており、この報道を受けたアルゴが発動しやすいところ。いったんは材料出尽くしといった反応がみられる可能性はあるが、昨日後場の値動きをみても2万8590円まで売られた直後に2万8800円台を回復していたほか、手口面ではクレディスイスによるCTA(商品投資顧問)経由とみられるショートカバーも観測されている。

ドル建て日経平均が最高値を更新しているほか、S&P500指数をアウトパフォームしている日経平均に対して、海外勢の日本株比率を積み増す動きは引き続き強いとみられ、調整場面では押し目買いのスタンスとなるだろう。過熱感からヘッジ対応の売りが出やすいが、オプション権利行使価格では3万円コールの売買が膨れてきている状況でもあり、ショートポジションは避けておきたい。NT倍率が先物中心限月で最高値を更新するなか、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いが有効との見方は継続。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.