話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、ENEOS、バリュエンス

注目
2021年1月15日 15時13分

■国際石油開発帝石 <1605>  658円  +15 円 (+2.3%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>は反発。14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.66ドル高の1バレル=53.57ドルと上昇した。中国などの原油輸入増加に対する期待が、買い材料となった。バイデン次期大統領が14日に発表する追加経済対策に対する期待も原油価格を押し上げた。

■ENEOS <5020>  427円  +0.2 円 (+0.1%)  本日終値

ENEOSホールディングス<5020>が小幅高。同社は14日の午後1時に根岸製油所(神奈川県横浜市)の原油処理装置の一部および潤滑油製造装置を22年10月をメドに廃止し、石油製品の生産・供給体制の再構築を行うことを発表している。これに対して、アナリストからは「石油セクターにポジティブなもの」と評価する見方が出ている。2050年のカーボンニュートラルを実現することは、中長期的な石油製品の国内需要の減少率を加速させるリスクがあり、石油製品スプレッドを維持するには全国の精油所の精製能力削減が求められている。この点から、同社の動きは前向きに受け止められている。

■バリュエンス <9270>  3,065円  -700 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値

バリュエンスホールディングス<9270>がストップ安に売られた。14日の取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算で、経常利益が前年同期比37.8%減の4億5000万円に落ち込んだことが嫌気された。新規出店や海外展開の加速などの事業拡大に伴い、人件費が増加したほか、オークションをはじめとしたシステム開発を積極化したことで業務委託費などが膨らんだことも響いた。また、売上高118億2300万円(前年同期比1.8%増)と伸び率が小幅にとどまったことも弱材料視されたようだ。

■ティーケーピー <3479>  2,193円  -500 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値

14日に決算を発表。「非開示だった今期最終は赤字転落へ」が嫌気された。

ティーケーピー <3479> [東証M] が1月14日大引け後(15:30)に決算を発表。21年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終損益は28.5億円の赤字(前年同期は12.4億円の黒字)に転落した。

⇒⇒ティーケーピーの詳しい業績推移表を見る

■RPAホールディングス <6572>  618円  -52 円 (-7.8%)  本日終値  東証1部 下落率8位

14日に決算を発表。「今期最終を51%下方修正」が嫌気された。

RPAホールディングス <6572> が1月14日大引け後(16:00)に決算を発表。21年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益は前年同期比10.5%減の3400万円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の1億2600万円→6200万円(前期は1700万円)に50.8%下方修正し、増益率が7.4倍→3.6倍に縮小する見通しとなった。

⇒⇒RPAホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■IDOM <7599>  578円  -34 円 (-5.6%)  本日終値

IDOM<7599>は反落。14日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を3600億円から3617億円(前期比微増)へ、営業利益を87億円から101億円(同11.1%増)へ、純利益を45億円から55億円(同55.1%増)へ上方修正し、これを受けて朝方は高く始まったものの、買い一巡後は材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となった。従来予想では、小売台数が前期比で増加する一方、新車市場の低迷はしばらく続くことを前提に、買取台数が前期比で減少する想定としていたが、第3四半期までの進捗としては小売台数は想定どおりに推移し、買取台数は想定を上回り増加していることが要因。また、効率化による販管費の削減も進んでいるとしている。なお、第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高2820億8200万円(前年同期比3.5%増)、営業利益86億1600万円(同11.5%増)、純利益52億2600万円(同45.3%増)だった。

■ウォンテッドリー <3991>  1,363円  +300 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値

ウォンテッドリー<3991>はストップ高。14日の取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(9~11月)の連結経常利益が前年同期比3.5倍の2億600万円に急拡大しており、これを好感する買いが入った。求人情報サービスや名刺管理アプリなどのビジネスSNS「Wantedly」の新規獲得、解約率、単価がいずれも改善傾向を維持するなか、広告費が大きく減少したことが利益を押し上げた。第1四半期実績だけで通期計画(1700万~2億3500万円)の予想レンジ上限に対する進捗率が9割近くに達しており、業績上振れが期待されている。

■カイオム <4583>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値

カイオム・バイオサイエンス<4583>がストップ高。14日の取引終了後、中国のShanghai Henlius Biotechと、同社が創製したがん治療用ヒト化抗TROP-2モノクローナル抗体LIV-2008及びLIV2008bのライセンス契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。同社はHenlius社に対して中国、台湾、香港、マカオにおけるLIV-2008及びLIV-2008bの開発、製造及び販売権をサブライセンス権付きで許諾し、このほかの全世界における権利についてはオプション権を付与するという。契約の締結に伴い、契約一時金として100万ドル(約1億円)を受領するほか、開発や販売の進捗に応じたマイルストーンと製品上市後には製品の売上高に応じたロイヤルティーを受け取る。その総額は、Henliusがオプション権を行使する場合、最大約127億円になるとしている。

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