【投資部門別売買動向】海外勢が3647億円買い越す一方、個人は2821億円売り越す (1月第1週)

市況
2021年1月16日 6時50分

●海外勢が3647億円買い越す一方、個人は2821億円売り越す

東証が15日に発表した1月1週(4日~8日)の投資部門別売買動向(現物)によると、「トリプルブルー」による米株高でリスクオンに傾き日経平均株価が昨年末比694円高の2万8139円と大幅上昇し、終値ベースとしては1990年8月15日以来およそ30年5ヵ月ぶりに2万8000円台を回復したこの週は、海外投資家が3週ぶりに買い越した。買越額が3647億円と昨年11月4週(4366億円の買い越し)以来およそ1ヵ月ぶりの大きさだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で2週ぶりに売り越した。売越額は1763億円だった。現物と先物の合算でも2週連続で買い越し、買越額は1884億円と前週の674億円から拡大した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は2週ぶりに買い越し、買越額は527億円だった。

一方、個人投資家は5週連続で売り越し、売越額は2821億円と前週の2541億円から増加した。日経平均の急上昇が続く中、個人は前週に続き利益確定売りに動いている。投資信託も4週連続で売り越し、売越額は852億円と前週の166億円から大幅に増加した。

昨年末から日経平均が30年ぶり高値圏での上値追いが続く中、海外投資家が3647億円を買い越す一方、個人投資家は2821億円を売り越した。

■投資部門別売買代金差額 (1月4日~8日)

東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

1月 ―――

第1週     3,647    527  ▲2,821 [ ▲3,128   306 ] 28,139円 ( +694 円)

12月 ―――

第5週     ▲74   ▲94  ▲2,541 [ ▲2,303  ▲238 ] 27,444円 ( +787 円)

第4週     ▲500    365   ▲196 [  ▲851   655 ] 26,656円 ( -106 円)

第3週     1,655    61  ▲1,238 [ ▲2,098   860 ] 26,763円 ( +110 円)

第2週     2,557   1,747   ▲910 [ ▲1,402   492 ] 26,652円 ( -98 円)

第1週     1,599   1,230   1,351 [  ▲271  1,622 ] 26,751円 ( +106 円)

11月 ―――

第4週     4,366    600  ▲4,966 [ ▲4,792  ▲174 ] 26,644円 ( +1117 円)

第3週     3,331  ▲1,506  ▲2,343 [ ▲2,805   461 ] 25,527円 ( +141 円)

第2週     3,842  ▲1,334  ▲6,882 [ ▲6,800  ▲82 ] 25,385円 ( +1060 円)

第1週     3,572   ▲104  ▲4,311 [ ▲3,514  ▲796 ] 24,325円 ( +1348 円)

10月 ―――

第4週    ▲1,060   ▲231    875 [   232   643 ] 22,977円 ( -539 円)

第3週     ▲26    20    23 [  ▲792   816 ] 23,516円 ( +105 円)

第2週      696   ▲88   1,555 [   164  1,390 ] 23,410円 ( -209 円)

第1週     4,170   ▲181  ▲2,576 [ ▲2,821   244 ] 23,619円 ( +589 円)

9月 ―――

第5週     ▲571   ▲102    393 [  ▲476   869 ] 23,029円 ( -174 円)

第4週    ▲1,847   ▲29   1,184 [  ▲124  1,309 ] 23,204円 ( -155 円)

第3週    ▲5,275   1,163   ▲444 [  ▲939   494 ] 23,360円 ( -46 円)

第2週    ▲4,440   ▲116   ▲531 [  ▲952   420 ] 23,406円 ( +201 円)

第1週      125    314    501 [  ▲544  1,046 ] 23,205円 ( +322 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

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