第一実が5日ぶり急反発、再生エネ関連の一角で光通信買い増しに思惑も
第一実業<8059>が5日ぶり急反発、前日比5.5%高の4320円まで上値を伸ばした。太陽光発電をはじめ再生可能エネルギー分野全般で実績が高く、政府が積極推進を図っている脱炭素化の流れに乗る銘柄として上値余地が意識されている。同社は石油掘削・精製装置から成形機まで幅広く取り扱う機械商社で再生可能エネルギー分野も得意としている。日本は世界でも屈指の地熱資源量を有しているが、同社はバイナリー発電分野に強みを持ち、小型バイナリー発電システムの国内製造権とアジアでの装置販売権を取得し展開を図っている。業績も22年3月期はリチウムイオン電池製造装置などの寄与で急回復に転じる可能性がある。浮動株比率が低く、筆頭株主が光通信<9435>で昨年一貫して同社株を買い増す動きを続けていることから株式需給面の思惑もある。