株価指数先物【引け後コメント】米大統領の就任式通過後の市場反応を見極め、調整リスク高まる場面では押し目を拾うスタンス

市況
2021年1月20日 18時01分

大阪3月限

日経225先物 28490 -180 (-0.62%)

TOPIX先物 1847.0 -9.5 (-0.51%)

日経225先物(3月限)は前日比180円安の2万8490円で取引を終了。寄り付きは2万8750円とシカゴ先物(2万8715円)を上回って始まり、現物の寄り付き直前につけた2万8820円を高値に急速に値を下げる展開となり、前場半ばに一時2万8450円まで下落。その後は2万8450円から2万8540円辺りで下げ渋りをみせていたが、指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> が下げ幅を広げるなか、後場に入り2万8380円まで売り込まれている。ただし、日銀のETF買い入れ伴う需給要因もあってか、後場半ば以降はじりじりと下げ幅を縮めており、2万8490円で取引を終えている。

買い先行で始まったが、その後は米大統領の就任式を控えていることもあり、利益確定など持ち高調整といったところであろう。リスクオフの流れは考えづらく、一大イベントを前にしたヘッジ対応の動きもあったとみられる。もっとも、薄商いのなかであり、指数寄与度の大きい銘柄による影響が大きい。東証1部の騰落銘柄数はわずかであるが値上がり数が過半数を占めており、昨日は大幅反発ながらも値下がり数が過半数を占めていた。日経225型の売買、特に指数寄与度の大きい銘柄に偏っていることもあり、方向感をつかみづらくさせている。

まずは米大統領の就任式通過後の米国市場の動向を見極めたいが、これまでもイベント通過後には待機資金による買いが目立っていたこともあり、調整リスクが高まる場面では押し目を拾うスタンスとなろう。また、米ネットフリックスが決算評価から時間外で上昇していることもあり、ハイテク株物色によるナスダック上昇など波及が期待される。

NT倍率は先物中心限月で一時15.51倍まで上昇しており、連日で最高値を更新。節目の15.50倍を超えたことから、いったんは反対売買も出やすいだろうが、調整場面ではNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いのスタンスは継続。イベント通過後に強い反応をみせてくるようであれば、TOPIX先物のショート部分を減らす形で若干ロングポジションに傾けることも意識しておきたい。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが2650枚の売り越しに対して、ABNアムロが1390枚、三菱UFJが900枚、ソジェンが870枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではバークレイズが1670枚、UBSが1340枚、BofAが910枚程度の売り越しに対して、みずほが2570枚、ゴールドマンが1700枚程度の買い越しだった。みずほは日銀のETF買い入れに伴う先物買いとみられ、ゴールドマンはヘッジ対応のほか、NTショートの形に。

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