株価指数先物【引け後コメント】米クオリティ株物色の持続性を見極めたい

市況
2021年1月21日 17時29分

大阪3月限

日経225先物 28730 +240 (+0.84%)

TOPIX先物 1856.5 +9.5 (+0.51%)

日経225先物(3月限)は前日比240円高の2万8730円で取引を終了。寄り付きは2万8740円とシカゴ先物(2万8700円)を上回ってギャップスタートとなり、現物の寄り付き直後につけた2万8660円が安値、2万8840円が高値となった。売り買いが交錯するなか次第にこう着感の強い相場展開となり、前場は概ね2万8750円辺りでの保ち合いが続き、後場に入り2万8750円~2万8780円と若干レンジを切り上げる場面がみられた。引け間際には2万8700円をつけるなど、結局は2万8750円辺りを中心としたレンジ推移だった。

ソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983>日経平均株価をけん引する一方で、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など値がさハイテク株の一角が利食い優勢となり指数の重荷となった。SOX指数が小幅に下落していたこともあり、ハイテク株の利食いは想定線であろう。ただし、バリューシフトといった流れではなく、米クオリティ株への物色によるナスダックの強い基調を受けて、日経225型がやや優勢だった。

NT倍率は一時15.38倍まで低下する場面がみられたが、その後切り返しており15.47倍で終えている。テクニカル面では5日移動平均線が15.39倍辺りに位置しているため、サポートとして機能した形である。グローベックスの米株先物ではナスダックがNYダウ、S&P500と比べて強い値動きで推移しており、引き続きクオリティ株への物色が続くようだと、NT倍率の上昇基調が強まりやすいだろう。そのため、バリューシフトが明確に表れてくるまでは、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いのスタンスは継続。さらに、今後は日米で決算発表が本格化してくることで、ポジションを大きく傾けづらくなることもあり、スプレット狙いでの対応になりそうだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2200枚の売り越しに対して、クレディスイスが790枚、ゴールドマンが740枚、野村が580枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではみずほが1640枚、ABNアムロが1080枚、BNPパリバが1000枚、ソジェンが1000枚程度の売り越しに対して、モルガンSが2160枚、JPモルガンが1040枚、クレディスイスが910枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.