来週の株式相場に向けて=決算シーズンに突入、27日の米テスラも要注目
来週の株式市場は、日米企業の決算発表に関心が集中しそうだ。今週の日経平均株価は前週比で112円(0.4%)高と4週連続の上昇。終値ベースでは21日に30年5カ月ぶりの高値水準まで上昇している。日経平均株価には高値警戒感が出ているが、2万9000円も視野に入っている。来週の予想レンジは2万8300~2万9000円。
来週のポイントは、何といっても25日の日本電産<6594>を皮切りに決算発表シーズンに突入することだ。その前哨戦として注目された12日発表の安川電機<6506>の21年2月期業績は、上方修正を発表し好感された。日電産の決算も好調なら、良好な滑り出しとなるだろう。更に、26日のディスコ<6146>や日東電工<6988>、27日の信越化学工業<4063>、オムロン<6645>、ファナック<6954>、28日のアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、29日のコマツ<6301>、NEC<6701>などが注目されよう。
また、米国の決算発表も真っ盛りだ。来週は26日のマイクロソフトや29日のキャタピラーなどが関心を集めているが、なかでも注目イベントが目白押しなのが27日だ。この日はアップルに加えフェイスブック、さらにテスラの決算が予定されている。特に、昨年最も関心を集めた銘柄であるテスラの決算への関心は高く、目が離せないだろう。
また、26日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、27日はその結果発表とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見も予定されている。FOMCは現状維持が見込まれているが、パウエルFRB議長の発言は注目されそうだ。28日には米10~12月期国内総生産(GDP)が発表され、前期比年率4.8%前後の成長が予想されている。(岡里英幸)