【投資部門別売買動向】海外勢と個人が買い越す一方、年金マネーは利益確定売りに動く (1月第2週)

市況
2021年1月23日 6時50分

●海外勢と個人が買い越す一方、年金マネーは利益確定売りに動く

東証が21日に発表した1月2週(12日~15日)の投資部門別売買動向(現物)によると、バイデン次期米大統領による大型経済対策への期待からリスクオンが継続し、日経平均株価が前週末比380円高の2万8519円と3週連続で上昇したこの週は、海外投資家が2週連続で買い越した。買越額は2614億円と前週の3647億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で2週連続で売り越した。売越額は3832億円と前週の1763億円から拡大した。現物と先物の合算では3週ぶりに売り越し、売越額は1218億円だった。個人投資家は6週ぶりに買い越し、買越額は537億円だった。前週は2821億円の売り越しだった。

一方、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は2週ぶりに売り越し、売越額は2169億円だった。日経平均が30年ぶりの高値圏で上値追いが続く中、年金マネーが利益確定売りに動いたもようだ。前週は527億円の買い越しだった。

日経平均が30年ぶりの高値圏で上値追いが続く中、海外投資家と個人投資家が買い越す一方、信託銀行が利益確定売りに動いた。

■投資部門別売買代金差額 (1月12日~15日)

東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

1月 ―――

第2週     2,614  ▲2,169    537 [  ▲770  1,307 ] 28,519円 ( +380 円)

第1週     3,647    527  ▲2,821 [ ▲3,128   306 ] 28,139円 ( +694 円)

12月 ―――

第5週     ▲74   ▲94  ▲2,541 [ ▲2,303  ▲238 ] 27,444円 ( +787 円)

第4週     ▲500    365   ▲196 [  ▲851   655 ] 26,656円 ( -106 円)

第3週     1,655    61  ▲1,238 [ ▲2,098   860 ] 26,763円 ( +110 円)

第2週     2,557   1,747   ▲910 [ ▲1,402   492 ] 26,652円 ( -98 円)

第1週     1,599   1,230   1,351 [  ▲271  1,622 ] 26,751円 ( +106 円)

11月 ―――

第4週     4,366    600  ▲4,966 [ ▲4,792  ▲174 ] 26,644円 ( +1117 円)

第3週     3,331  ▲1,506  ▲2,343 [ ▲2,805   461 ] 25,527円 ( +141 円)

第2週     3,842  ▲1,334  ▲6,882 [ ▲6,800  ▲82 ] 25,385円 ( +1060 円)

第1週     3,572   ▲104  ▲4,311 [ ▲3,514  ▲796 ] 24,325円 ( +1348 円)

10月 ―――

第4週    ▲1,060   ▲231    875 [   232   643 ] 22,977円 ( -539 円)

第3週     ▲26    20    23 [  ▲792   816 ] 23,516円 ( +105 円)

第2週      696   ▲88   1,555 [   164  1,390 ] 23,410円 ( -209 円)

第1週     4,170   ▲181  ▲2,576 [ ▲2,821   244 ] 23,619円 ( +589 円)

9月 ―――

第5週     ▲571   ▲102    393 [  ▲476   869 ] 23,029円 ( -174 円)

第4週    ▲1,847   ▲29   1,184 [  ▲124  1,309 ] 23,204円 ( -155 円)

第3週    ▲5,275   1,163   ▲444 [  ▲939   494 ] 23,360円 ( -46 円)

第2週    ▲4,440   ▲116   ▲531 [  ▲952   420 ] 23,406円 ( +201 円)

第1週      125    314    501 [  ▲544  1,046 ] 23,205円 ( +322 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.