話題株ピックアップ【昼刊】:ファーマF、日東電、アンリツ

注目
2021年1月27日 11時41分

■歯愛メディカル <3540>  6,550円  +790 円 (+13.7%) 一時ストップ高   11:30現在

歯愛メディカル<3540>は一時ストップ高。26日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績予想について、売上高が339億円から373億9300万円(前の期比30.0%増)へ、営業利益が33億円から46億6900万円(同2.2倍)へ、純利益が22億円から28億8200万円(同91.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。グローブや手指消毒剤などの感染対策商品の需要拡大により、主力顧客である歯科医院を中心に売り上げ高を押し上げたほか、病院・一般診療所を中心に新規口座を開設した顧客から引き続き注文を受けたことも売り上げ増加に寄与した。また、ロジスティクスセンターの稼働が高水準を維持し続けていることや、厚生労働省による「新型コロナウィルス感染拡大防止等の支援事業」について、取引先である歯科医院が対象となっていることも寄与した。

■SREホールディングス <2980>  4,600円  +500 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

SREホールディングス<2980>が急騰し新高値に買われたほか、GA technologies<3491>、日本情報クリエイト<4054>、プロパティデータバンク<4389>など不動産業界向けソフトやITソリューションを手掛ける銘柄が相次いで買われる展開となっている。不動産業界は近年デジタルトランスフォーメーション(DX)による合理化が進展しており、最近は新型コロナウイルスによるリモートワーク特需もあって関連企業のビジネスチャンスが拡大している。また、コロナ禍で在宅で資産形成に取り組む顧客ニーズも顕在化している。「投資用不動産のマーケットが活況を呈しており、不動産テックの一翼を担う銘柄群に資金が集まっている」(国内証券ストラテジスト)という。

■リョーサン <8140>  2,402円  +235 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

リョーサン<8140>がカイ気配で始まり4連騰、前週末22日をターニングポイントに一気に水準を切り上げてきた。同社は独立系の大手半導体商社でルネサス製品を主力に取り扱っているが、車載向けを中心に昨年後半から半導体市況が急改善しており、全社的に取り組んだコスト削減努力も奏功して、利益が会社側の想定を上回る伸びを示している。26日取引終了後に発表した、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の経常利益は前年同期比31%増の38億2100万円と急増した。これを受け、21年3月期通期の業績見通しも従来予想の26億円から45億円(前期比54%増)に大幅増額、減益見込みから一転して5割超の増益見込みに変わった。これがサプライズとなり投資資金の流入を誘っている。

■ファーマフーズ <2929>  2,557円  +246 円 (+10.6%)  11:30現在

ファーマフーズ<2929>は急騰。26日の取引終了後、田辺三菱製薬(大阪市中央区)と、自己免疫疾患に対する開発候補抗体について独占的ライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感されている。両社は、18年10月から自己免疫疾患に対する抗体医薬品の創製を目指して共同研究を推進していたが、この成果をもとに抗体医薬品としての開発段階に進むことが狙い。契約締結により、ファーマFは開発候補抗体の製造・開発及び販売を、全世界で独占的に実施する権利を田辺三菱に付与するとしており、これに伴いファーマFは田辺三菱から契約一時金として3億2000万円の支払いを受けることになる。また、開発段階に応じた開発マイルストンや、上市後も全世界における販売額に応じたロイヤルティーと販売マイルストンの支払いを受けるとしている。

■日東電工 <6988>  10,030円  +670 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

日東電工<6988>が大幅続伸し昨年来高値を更新している。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を7150億円から7550億円(前期比1.9%増)へ、営業利益を750億円から900億円(同29.1%増)へ、純利益を520億円から650億円(同37.8%増)へ上方修正したことが好感されている。テレワークの拡大などを背景に、パソコンやサーバー向けなどのセラミックコンデンサーや半導体の製造工程で使用される関連部材の需要が拡大していることに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ自動車産業の回復が想定を上回っていることが寄与する見通し。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高5662億1000万円(前年同期比0.8%減)、営業利益759億200万円(同26.1%増)、純利益551億600万円(同29.2%増)だった。

■フージャース <3284>  709円  +35 円 (+5.2%)  11:30現在

フージャースホールディングス<3284>が大幅続伸している。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を35億円から42億円(前期比37.2%減)へ、純利益を18億円から24億円(同8.7倍)へ上方修正したことが好感されている。主力の分譲マンション及び分譲戸建事業の順調な販売状況から、売上高が800億円(同6.1%減)の従来予想に沿って進捗していることに加えて、販管費の削減が寄与する。更に、助成金などの営業外収入が増加したことも利益を押し上げる。また、業績予想の修正に伴い、従来7円を予定していた期末配当を4円増額し11円にすると発表した。年間配当は17円(前期35円)となる予定だ。

■アンリツ <6754>  2,710円  +108 円 (+4.2%)  11:30現在

アンリツ<6754>が3日ぶりに反発し2700円台を回復。同社株は昨年12月29日から今月20日にかけて14日続伸という記録的な連騰をみせマーケットの注目を呼んだ。その後はさすがに利益確定売りが出て調整を入れたものの、5日移動平均線近辺で踏みとどまり、きょうは改めて物色対象として浮上している。半導体製造装置関連メーカーの業績が総じて足もと絶好調に推移しているが、その背景にあるのが5G関連の投資需要であり、5G対応スマートフォン及び基地局向け通信計測器のトップメーカーとして同社の収益環境に対する追い風が改めて意識されている。

■MonotaRO <3064>  5,370円  +200 円 (+3.9%)  11:30現在

MonotaRO<3064>が反発。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を4600円から6200円に引き上げた。同証券では20年12月期の連結営業利益の予想を192億円から197億円(会社予想185億6900万円)に増額修正した。粗利率の改善やコスト抑制が利益を押し上げるとみている。また、21年12月期の同利益は251億円と大幅増益を予想。同社にとって新型コロナウイルスの影響は中立的なものと分析しているが、今期はビジネス向けの回復で業績モメンタム(勢い)が回復する可能性を指摘している。

■オプトラン <6235>  2,436円  +83 円 (+3.5%)  11:30現在

オプトラン<6235>は6連騰と異彩の上値追いが続いている。光学部品向け成膜装置の製造・販売を手掛けるが、ここ世界的に高速通信5Gのサービスが普及するなか、5G対応スマートフォンの量産や5G関連基地局投資が本格化しており、海外売上比率が9割を超える同社の活躍余地の高まりが意識されている。米国株市場ではアップル株が躍進しているが、これは5Gに対応したiPhone最新機種の売り上げの伸びに期待した部分が大きい。オプトランの20年12月期業績は2ケタ営業減益を余儀なくされる見込みながら、株価面では昨年6月以降の調整で織り込み済み。21年12月期は急回復が期待され、これを意識した投資資金の攻勢が続いている。

■ファナック <6954>  27,735円  +585 円 (+2.2%)  11:30現在

ファナック<6954>が一時1000円を超える上昇をみせ、2万8000円大台を回復した。同社株の2万8000円台は18年2月末以来約3年ぶりとなる。きょう20年4~12月期決算発表を控えており、それを前に見切り発車的に買いが流入している。新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済は大きなダメージを受けたが、中国はいち早く新型コロナの影響から立ち直る動きをみせている。直近のIMFによる世界経済成長見通しで、中国は、2020年は主要国のなかで唯一のプラス成長、21年も8.1%の伸びが見込まれるなど突出している。中国向け売上比率の高い同社株には強力な追い風となる。

■マネックスグループ <8698>  507円  +6 円 (+1.2%)  11:30現在

マネックスグループ<8698>が大商いをこなし一時7.4%高の538円と急伸、15日につけた昨年来高値542円奪回を目前に捉える場面があった。新生銀行<8303>がマネックスG傘下のマネックス証券と証券分野で包括提携すると27日付の日本経済新聞が報じており、これを手掛かり材料に投資資金が集中する形となった。この報道についてマネックスGは「当社グループから発表したものではない」としながらも「本件については、検討していることは事実であり、本日マネックス証券取締役会にて決議する予定」とのコメントを出しており、提携による業容拡大への思惑が物色人気を後押ししている。

■ヒューリック <3003>  1,143円  +13 円 (+1.2%)  11:30現在

ヒューリック<3003>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2020年12月期の連結営業利益は前の期比15%ほど増え、1000億円強となったもようだ」と報じられており、昭栄との合併後、9期連続の最高益になったとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、コロナ禍でも主力のオフィス賃貸が堅調で、ホテルや飲食ビルの不振を補ったという。なお、決算発表は1月28日を予定している。

■信越化学工業 <4063>  19,345円  +45 円 (+0.2%)  11:30現在

信越化学工業<4063>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「約1300億円を投じ、米国に住宅や水道管などに使う汎用樹脂の新工場を建てる」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルス感染拡大下での景気対策を受け、活発な住宅やインフラへの投資に対応するほか、バイデン新政権で巨額の財政出動による景気浮揚策も追い風になると見込んでいるという。

■FDK <6955>  1,594円  -171 円 (-9.7%)  11:30現在

FDK<6955>が大幅に3日続落となっている。同社は26日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の連結経常利益が前年同期比30.9%増の8億9500万円になったと発表。ただ、10~12月期に限れば前年同期比74.2%減の1億8600万円となっており、これがネガティブ視されているようだ。昨今の為替相場の変動により、為替差損4億8500万円を営業外費用に計上したことなどが重荷となった。なお、第3四半期累計の連結売上高は同4.7%減の453億5400万円で着地。主力の電池事業では工業用途向けニッケル水素電池の売り上げが減少したほか、電子事業では産業機器・地上デジタル放送装置用途向けが苦戦した。通期の業績予想は売上高590億円(前期比5.0%減)、経常利益9億円(同59.3%増)とする従来見通しを据え置いている。

■ハローズ <2742>  3,290円  -140 円 (-4.1%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

ハローズ<2742>が4日ぶりに反落。同社は26日取引終了後、公募増資と株式売り出しを実施することを発表しており1株当たり利益の希薄化や需給悪化が警戒されている。131万5400株の公募と31万600株の売り出し、それに上限24万3900株のオーバーアロットメントによる売り出し・第三者割当増資を行う。調達資金は約49億3000万円で、店舗新設のための設備投資資金に充てる。発行済み株式数は最大で約8%増える見込み。発行・売出価格は2月3日から8日までのいずれかの日に決定する。

●ストップ高銘柄

ジオマテック <6907>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本アジアグループ <3751>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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