株価指数先物【引け後コメント】TOPIX型優位の展開からバリューシフトを意識

市況
2021年1月27日 17時46分

大阪3月限

日経225先物 28640 +110 (+0.38%)

TOPIX先物 1857.0 +10.5 (+0.56%)

日経225先物(3月限)は前日比110円高の2万8640円で取引を終了。買いが先行し寄り付きは2万8710円とシカゴ先物(2万8710円)にサヤ寄せして始まり、現物の寄り付き後には2万8740円まで上昇。その後は2万8650円~2万8710円辺りでの保ち合いが続き、次第に上値の重さが意識されるなか前場半ば辺りからじりじりと上げ幅を縮め、前引け間際には一時2万8520円と下げに転じる場面がみられた。しかし、引き続き2万8500円辺りでの底堅さが意識されており、後場は2万8570円~2万8640円辺りでの推移が続き、2万8640円で取引を終えた。

日東電工 <6988> の決算を評価した動きがみられ指数をけん引する形とはなったが、一方でエムスリー <2413> 、ファーストリテイリング <9983> 、アドバンテスト <6857> 、東京エレクトロン <8035> が利食いに押され重荷となった。指数寄与度の大きい銘柄がさえない一方で、中小型株がしっかりだったこともあり、TOPIX型優位の状況。国際通貨基金(IMF)が日本の成長率予測を上方修正したことやバイデン政権による経済対策への期待も根強く、バリューシフトを意識させそうである。

NT倍率は先物中心限月で続落し15.42倍で終えているが、一時15.38倍まで低下している。足元では15.50倍で上値を抑えられているなか、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)にシフトする動きも出やすいだろう。また、NTロングを継続しつつも、ヘッジ対応を考慮したオプションコール売りによるプレミアム狙いも出やすいとみられる。

手口面では、日経225先物はABNアムロが920枚、SMBC日興が480枚程度の売り越しに対して、野村が530枚、モルガンSが450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1720枚、ゴールドマンが1170枚程度の売り越しに対して、BofAが1620枚、モルガンSが700枚、JPモルガンが690枚、クレディスイスが570枚程度の買い越しだった。

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