藤コンポ商い増勢のなか続伸、次世代電池と風力発電周辺機材で思惑
藤倉コンポジット<5121>が続伸、目先売買高も膨らみ動意の気配を強めている。ゴム加工品や産業用資材、スポーツ用品などを手掛けており、新型コロナウイルス感染拡大の影響で21年3月期業績は厳しいものの株価には既に織り込みが進んだ。自動車業界向け需要の回復などを背景に22年3月期業績V字回復への期待が買いを誘導している。ポイントとなっているのは有配企業にもかかわらず、0.4倍台という低PBRで解散価値を6割も下回る割安に放置されていること。また、ポスト・リチウム電池を担う次世代電池の普及にマーケットの視線が向かうなか、同社は非常用マグネシウム空気電池「WattSatt(ワットサット)」を展開していることや、再生可能エネルギー関連では風力発電機用ブレード保護シートなどを手掛けていることなども注目されている。