話題株ピックアップ【夕刊】(3):凸版、SBG、良品計画

注目
2021年2月3日 15時32分

■イリソ電子工業 <6908>  5,160円  +170 円 (+3.4%)  本日終値

イリソ電子工業<6908>が大幅続伸。株価は一時、前日に比べ8%超高に買われ昨年来高値を更新した。同社は2日取引終了後、21年3月期連結業績予想の増額修正を発表した。売上高は345億円から360億円(前期比9.1%減)に見直したほか、連結営業利益は27億円から32億5000万円(同29.8%減)に修正した。第2四半期以降、中国をはじめとした国内外の自動車市場は回復局面に向かい、特に第3四半期期間(10~12月)はパワートレイン分野の売り上げ増加が大きく貢献した。同期間の売上高は全ての四半期会計期間(3カ月間)で、同一為替レートを適用した場合、過去最高となった。また、今期の期末一括配当は従来予想から10円増の年50円(前期50円)とすることも明らかにした。

■サンゲツ <8130>  1,609円  +50 円 (+3.2%)  本日終値

サンゲツ<8130>が後場一段高。午後1時40分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1400億円から1440億円(前期比10.7%減)へ、営業利益を54億円から60億円(同35.3%減)へ、純利益を35億円から45億円(同3.1倍)へ上方修正したことが好感された。主力のインテリアセグメントで、郊外の戸建住宅に堅調な動きが見られるなど、従来予想に対して売上高が回復傾向にあることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1069億3900万円(前年同期比10.6%減)、営業利益44億4700万円(同32.2%減)、純利益34億4600万円(同31.3%減)だった。

■アイホン <6718>  1,754円  +47 円 (+2.8%)  本日終値

アイホン<6718>は大幅続伸。2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)連結決算が、売上高322億100万円(前年同期比6.9%減)、営業利益20億2000万円(同18.3%減)、純利益14億7400万円(同22.1%減)と減収減益だったが、10~12月期では営業利益は同3.1倍と拡大しており、これが好感された。戸建住宅市場で、ワイヤレステレビドアホンの販売が新商品を含めて好調に推移したことに加えて、分譲マンション市場で新型コロナウイルスへの感染懸念から納入が延期されていた案件が再開されたことも寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高444億円(前期比8.4%減)、営業利益24億円(同15.3%減)、純利益18億円(同24.1%減)だった。

■トランス・コスモス <9715>  2,691円  +53 円 (+2.0%)  本日終値

トランス・コスモス<9715>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を再強調するとともに、目標株価を4300円から5600円に引き上げた。同証券では、コールセンター・BPO市場成長による売り上げ拡大に注目。株式市場において来期業績の反動減懸念が強い今が投資タイミングとしての好機とみている。21年3月期の連結営業利益は155億円から170億円(前期比59.0%増)、22年3月期の同利益は155億円から177億円(今期推定比4.1%増)に予想を修正。新型コロナウイルスのワクチン接種に関わる案件などにも期待している。更に23年3月期の同利益は202億円と増益基調を強めると予想している。

■凸版印刷 <7911>  1,572円  +28 円 (+1.8%)  本日終値

凸版印刷<7911>が3日続伸。この日の午前中、火災発生時の熱に反応して、消火効果のあるエアロゾルを放出する「消火フィルム」を開発したと発表しており、これが好感された。同製品は、ヤマトプロテック(東京都港区)が開発した消火効果の高いエアロゾルを放出する消火剤を使用し、凸版が持つ塗工技術と高いバリア性能を活用し、耐久力を高めた粘着性のあるフィルムとして新たに開発したもの。リチウムイオン二次電池のケース内や、配電盤・分電盤設備の内部に同製品を貼ることで、電池内の不具合や配電盤の配線ショートにより発火した時の初期消火や、延焼抑制に高い効果を発揮する一方、人体や環境に悪影響のある物質を使用しておらず、消火の際に有害なガスも発生しないのが特徴で、凸版では電池メーカーや電機メーカー向けに2月から販売するとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,712円  +152 円 (+1.8%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯もやや買い優勢で3日続伸。強弱感対立のなか売買代金は既に500億円を超え、全上場企業のなかで断トツとなった。前日2日に、同社が出資する中国電子商取引大手のアリババ集団が発表した20年10~12月期決算にマーケットの注目が集まった。最終利益は前年同期比52%増と市場コンセンサスを大幅に上回ったが、傘下の金融会社アントグループの上場計画など先行き不透明感が嫌気され、3日の香港市場でアリババ株は大幅安に売られる展開となった。これを横目にソフトバンクGの株価にもネガティブ材料として影響を及ぼしたが、空売り買い戻しの動きが目先筋の利益確定売りを吸収し、株価は頑強な値運びをみせた。

■良品計画 <7453>  2,571円  +32 円 (+1.3%)  本日終値

良品計画<7453>が反発。2日の取引終了後に発表した1月度の国内売上高情報で、既存店(直営+オンラインストア)売上高が前年同月比30.4%増と大幅増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。12月末から1月にかけて価格改定をした商材を中心に、肌着、キッチン用品、小物収納、ハンガーなどの日用品と、引き続きレトルト食品などが好調だった。また、前年は1日から18日までシステム移管のためにネットストアを閉鎖しており、その影響もあった。なお、直営店全店+オンラインストア売上高の合計は同22.4%増だった。

■大黒天物産 <2791>  5,690円  +50 円 (+0.9%)  本日終値

大黒天物産<2791>は続伸。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は6350円に設定した。同社は岡山を地盤とする食品ディスカウントストアで他社が追随できないほどの「安さ」を追求したビジネスモデルが特徴で増収基調を続けている。巣ごもり需要の追い風で、21年5月期の連結営業利益は会社予想74億5300万円に対して同証券では90億円(前期比52%増)と増額修正を見込んでいる。22年5月期は巣ごもり需要のはく落で業績は横ばい見通しだが、23年5月期からは関西RMセンター(仮称)の寄与などで大きな成長が期待できるとみている。

■日本ユニシス <8056>  3,575円  -470 円 (-11.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

2日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が6%減益で着地・10-12月期も16%減益」が嫌気された。

日本ユニシス <8056> が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.9%減の163億円に減り、通期計画の256億円に対する進捗率は63.8%にとどまったものの、5年平均の59.9%を上回った。

⇒⇒日本ユニシスの詳しい業績推移表を見る

■東京エネシス <1945>  929円  -57 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率4位

2日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は45%減益」が嫌気された。

東京エネシス <1945> が2月2日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.0%増の22.1億円に伸び、通期計画の39億円に対する進捗率は5年平均の48.4%を上回る56.8%に達した。

⇒⇒東京エネシスの詳しい業績推移表を見る

■名古屋電機工業 <6797>  1,630円  +300 円 (+22.6%) ストップ高買い気配   本日終値

名古屋電機工業<6797>がストップ高カイ気配で取引を終了。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を209億400万円から213億円(前期比12.0%増)へ、営業利益を15億8900万円から41億円(同2.4倍)へ、純利益を13億3500万円から30億円(同2.1倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から50円へ増額したことが好感された。情報装置事業において、前期に計上予定の案件が工期延期により今期に売り上げ計上となったことや、受注済み案件の仕様変更による契約金額増額などが要因。また、収益管理強化に努めたことや、新型コロナウイルス感染症対策として、在宅勤務やオンライン会議を推進したことによる経費削減効果なども寄与する。なお、年間配当は60円(従来予想35円)となり、前期実績に対しては35円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高123億1400万円(前年同期比18.1%増)、営業利益19億4400万円(同12.0倍)、純利益13億5800万円(同7.3倍)だった。

●ストップ高銘柄

平賀 <7863>  1,300円  +300 円 (+30.0%) ストップ高   本日終値

大塚家具 <8186>  231円  +50 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値

ヤマザキ <6147>  496円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

麻生フオームクリート <1730>  663円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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