株価指数先物【引け後コメント】TOPIX型優位の展開からNT倍率は先物中心限月で15.18倍に低下

市況
2021年2月4日 17時50分

大阪3月限

日経225先物 28330 -310 (-1.08%)

TOPIX先物 1865.5 -7.0 (-0.37%)

日経225先物(3月限)は前日比310円安の2万8330円で取引を終了。寄り付きは2万8530円とシカゴ先物(2万8580円)を下回って始まった。現物の寄り付き直後に2万8590円と下げ幅を縮めたが戻りは鈍く、その後はじり安基調が続いた。ランチタイムでは2万8500円辺りでのこう着をみせていたが、現物の後場取引開始後は一段安となり、後場半ばには2万8300円をつけると、引け間際には2万8280円まで下げ幅を広げていた。引けでは若干買い戻しが入り、2万8330円で取引を終えた。

日経225先物の下落率が1.08%だったのに対して、TOPIX先物の下落率は0.37%にとどまっており、昨日同様、エムスリー <2413> や東京エレクトロン <8035> のほか、ファーストリテイリング <9983> などに利益確定売りが向かい、日経平均の重荷となった。東証1部の騰落銘柄は若干ながら値上がり数が過半数を占めており、指数寄与度の大きい値がさ株の下げが影響したことになる。これによりNT倍率は先物中心限月で15.18倍に低下。テクニカル面で支持線として機能していた25日移動平均線(15.29倍)を明確に割り込んできており、目先的には75日移動平均線(14.97倍)辺りが意識されてくる可能性がありそうだ。

ただし、前日までの上昇に対する利益確定が出やすい水準である。決算シーズンが通過するまでは積極的にポジションを積み上げにくい需給状況でもあるため、利食い一巡後の出直りも早いだろう。目先的にはTOPIX型優位の展開が想定されやすく、NTショートによるスプレッド狙いになりそうである。しかし、目先的に調整が意識されたとしても、日経225先物を単独でショートに傾けるのは避けたいところだ。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1330枚、野村が1290枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1280枚、クレディスイスが1200枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが670枚、ゴールドマンが600枚程度の売り越しに対して、モルガンSは1500枚、野村が800枚程度の買い越しだった。

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