話題株ピックアップ【昼刊】:日本製鉄、神戸鋼、ゴルドウイン

注目
2021年2月8日 11時40分

■神戸製鋼所 <5406>  613円  +75 円 (+13.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

神戸製鋼所<5406>が続急伸している。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆6500億円から1兆6900億円(前期比9.6%減)へ、営業損益を150億円の赤字から100億円の黒字(同1.4%増)へ、最終損益を150億円の赤字から収支均衡(前期680億800万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。世界的な自動車需要の回復を受けて、素材系事業を中心に販売数量が想定を上回る見通しであることが要因。また、期初から実施している収益改善策の更なる積み上げによるコスト削減効果も見込まれるとしている。なお、同時に未定としていた期末配当を無配にすると発表している。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1兆2110億円(前年同期比12.8%減)、営業利益24億3600万円(同83.0%減)、最終利益38億1400万円(同47.1%減)だった。

■ゴールドウイン <8111>  7,390円  +680 円 (+10.1%) 一時ストップ高   11:30現在

ゴールドウイン<8111>は急伸し一時ストップ高の7710円に買われている。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を840億円から880億円(前期比10.1%減)へ、営業利益を81億円から125億円(同28.5%増)へ、純利益を64億円から90億円(同16.4%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛の影響などからスポーツ需要の減少傾向は続いているものの、スポーツ量販店でのアウトドア業態専門店の新規出店や売り場の拡大などを追い風にアウトドア関連ブランドの販売が好調に推移し、第3四半期業績が想定を大きく上回ったことが要因としている。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高692億2600万円(前年同期比8.7%減)、営業利益135億7700万円(同16.2%減)、純利益92億3600万円(同19.4%減)だった。

■長瀬産業 <8012>  1,710円  +148 円 (+9.5%)  11:30現在

長瀬産業<8012>が大幅続伸し昨年来高値を更新している。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を7540億円から8110億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を150億円から200億円(同4.3%増)へ、純利益を125億円から170億円(同12.3%増)へ上方修正し、あわせて従来22円を予定していた期末配当を24円に引き上げるとしたことが好感されている。中国で電子・電機及び自動車関連などのビジネスが堅調に推移していることに加えて、第3四半期において国内及びASEAN市場で想定を上回る回復がみられたこと、更に新型コロナウイルス感染症を受けた活動自粛による費用の減少があったことなどが要因としている。なお、年間配当は46円(従来予想44円)となり、前期実績に対しては2円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高6045億4100万円(前年同期比0.5%増)、営業利益160億6500万円(同6.7%増)、純利益165億5600万円(同37.4%増)だった。更に、上限を450万株(発行済み株数の3.63%)、または60億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は21年2月8日から22年2月4日まで。また、2月26日付で300万株の自社株(発行済み株数の2.35%)を消却するとした。

■エー・アンド・デイ <7745>  1,353円  +117 円 (+9.5%)  11:30現在

エー・アンド・デイ<7745>が急反発している。同社は5日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比21.6%増の45億円(従来予想は35億円)に引き上げた。売上高見通しも同2.4%減の480億円(従来予想は464億円)に上方修正。世界的な健康意識の高まりを背景に体温計や血圧計などの売り上げが想定以上となる見通しのほか、コスト削減効果が寄与するとしている。加えて、期末配当を従来計画比5円増額の15円(前期は10円)にすると発表。中間配10円をあわせた年間配当は25円(前期は20円)となる。

■UTグループ <2146>  3,695円  +315 円 (+9.3%)  11:30現在

5日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は4%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。

UTグループ <2146> が2月5日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.5%減の57.4億円に減ったが、通期計画の60億円に対する進捗率は95.8%に達し、5年平均の71.6%も上回った。

⇒⇒UTグループの詳しい業績推移表を見る

■日本製鉄 <5401>  1,456.5円  +121.5 円 (+9.1%)  11:30現在

日本製鉄<5401>がマドを開けて急伸。株価は前営業日比11.3%高の1485円50銭まで上値を伸ばしている。5日の取引終了後、21年3月期の連結事業損益(国際会計基準)が300億円の黒字(前期は2844億1700万円の赤字)になりそうだと発表。従来予想の600億円の赤字から一転して黒字となる見通しでこれを好感する買いが入っている。前回予想より鋼材価格が改善していることに加え、グループ会社の損益好転などを上振れの要因として挙げている。足もとの業績回復を踏まえ、従来未定としていた期末配当を10円(前期は無配)実施する方針としたことも好材料視されている。このほか、東京都板橋区舟渡に保有する土地の売却に伴い、22年3月期第1四半期に400億円程度の事業再編益を計上する見通しになったことも明らかにしている。

■日本曹達 <4041>  3,320円  +265 円 (+8.7%)  11:30現在

5日に決算を発表。「今期経常を一転5%増益に上方修正」が好感された。

日本曹達 <4041> が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比35.0%増の55億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の78億円→108億円(前期は103億円)に38.5%上方修正し、一転して4.7%増益見通しとなった。

⇒⇒日本曹達の詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「2.81%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の2.81%にあたる80万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月8日から6月23日まで。

■JBR <2453>  999円  +78 円 (+8.5%)  11:30現在

5日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は34%増益で着地」が好感された。

ジャパンベストレスキューシステム <2453> が2月5日大引け後(15:30)に決算を発表。21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比33.7%増の4.3億円に拡大し、10-3月期(上期)計画の7.8億円に対する進捗率は55.4%に達し、5年平均の43.1%も上回った。

⇒⇒JBRの詳しい業績推移表を見る

■グンゼ <3002>  3,875円  +290 円 (+8.1%)  11:30現在

5日に発表した「3.11%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の3.11%にあたる60万株(金額で23億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月8日から11月30日まで。

■ピーエス三菱 <1871>  688円  +51 円 (+8.0%)  11:30現在

ピーエス三菱<1871>がカイ気配でスタートし大幅高。5日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の45億5000万円から70億円へ上方修正すると発表。従来の7.1%減益予想から一転して42.9%増益見通しとなり、これが好材料視されている。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目となる。手持ち工事が順調に進捗していることに加え、土木事業の大型工事を中心に採算が改善することが利益を大きく押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円から26円(前期は20円)に大幅増額修正したことも評価材料となっている。

■洋缶HD <5901>  1,345円  +96 円 (+7.7%)  11:30現在

5日に決算を発表。「今期経常を17%上方修正」が好感された。

東洋製罐グループホールディングス <5901> が2月5日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比21.3%減の176億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の205億円→240億円(前期は284億円)に17.1%上方修正し、減益率が27.8%減→15.5%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒洋缶HDの詳しい業績推移表を見る

■東洋合成工業 <4970>  12,890円  +910 円 (+7.6%)  11:30現在

東洋合成工業<4970>が4日ぶりに急反発。株価は前営業日比12.1%高の1万3430円まで上値を伸ばした。5日の取引終了後、21年3月期の経常利益(非連結)が25億円(従来予想は18億7000万円)になりそうだと発表。従来の9.3%減益予想から一転して21.3%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されている。今期業績の上方修正は昨年8月に続き、2回目となる。テレワークの拡大や巣ごもり需要の高まりによる旺盛な半導体・電子材料ニーズを背景に、先端半導体用途の感光材製品や高純度合成溶剤製品を中心とした高付加価値製品の販売が引き続き好調に推移する見込みとなった。同時に発表した4~12月期の同利益は前年同期比48.4%増の20億8600万円だった。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,149円  +140 円 (+7.0%)  11:30現在

5日に決算を発表。「今期最終を12%上方修正」が好感された。

ゼリア新薬工業 <4559> が2月5日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比57.6%増の36.8億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の33億円→37億円(前期は29.2億円)に12.1%上方修正し、増益率が12.8%増→26.5%増に拡大する見通しとなった。

⇒⇒ゼリア新薬工業の詳しい業績推移表を見る

■綜研化学 <4972>  2,545円  +500 円 (+24.5%) ストップ高   11:30現在

綜研化学<4972>が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。同社は5日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想と期末配当計画を修正。営業利益見通しを前期比62.2%増の33億円(従来予想は25億5000万円)としたほか、期末一括配当を従来計画比20円増額の75円(前期は55円)にすると発表した。売上高見通しも同9.8%増の315億円(従来予想は300億円)に上方修正。中国市場を中心に粘着剤関連製品や加工製品の販売が想定を上回りそうなことが主な要因だとしている。

■N・フィールド <6077>  994円  +150 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

N・フィールド<6077>がストップ高カイ気配。国内投資ファンドのユニゾン・キャピタル系のCHCP-HN(東京都中央区)が5日、同社の完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格1200円にサヤ寄せする格好となっている。非公開化することで機動的な経営体制を構築することが、企業価値の向上に資すると判断したという。買付予定数は1292万5434株(下限861万7000株、上限設定なし)で、買付期間は2月8日から3月23日まで。なおTOB成立後、Nフィールド株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は同社株を2月5日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■メディシス <4350>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

メディカルシステムネットワーク<4350>がストップ高カイ気配となっている。5日の取引終了後に発表した21年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績で経常利益が前年同期比2.3倍の27億7000万円に急拡大しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えなどで調剤薬局の処方箋応需枚数は減少したものの、後発医薬品への切り替え促進に加え、業務効率化や生産性向上、経費圧縮に取り組んだことが奏功し、採算が大きく改善した。足もとの業績好調を踏まえ、21年3月期通期の同利益予想を従来の25億円から34億円(同2.2倍)に大幅上方修正している。

●ストップ高銘柄

QDレーザ <6613>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在

シンバイオ製薬 <4582>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

すららネット <3998>  4,080円  -1,000 円 (-19.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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