株価指数先物【引け後コメント】NT倍率の方向性が転換してくるか見極めるタイミング

市況
2021年2月8日 17時33分

大阪3月限

日経225先物 29410 +620 (+2.15%)

TOPIX先物 1928.0 +34.5 (+1.82%)

日経225先物(3月限)は前日比620円高の2万9410円で取引を終了。米国市場の上昇を受けて買い先行となり、寄り付きは2万8850円とシカゴ先物(2万8785円)を上回って始まった。現物の寄り付き直後に急伸すると、あっさり2万9000円を突破。その後もショートカバーの流れが強まったことから前引けにかけて一段高となり、ランチタイムで2万9410円まで上昇した。後場に入りこう着感が強まり、一時2万9250円辺りまで上げ幅を縮める場面がみられたが、引けにかけてレバETFなどの調整に伴う先物買いなどの影響もあって強含みとなり、日中高値の2万9410円で取引を終えた。

東証1部の7割を超える銘柄が上昇。セクターでは東証33業種全てが値上がりし、決算評価の流れもあって鉄鋼が7%の上昇となったほか、鉱業が6.8%上昇するなど、景気敏感セクターの強い値動きが目立っていた。ただし、節目の2万9000円を寄り付き後早い段階で突破しショートカバーが強まったことにより、インデックス買いが集中。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983> 、ダイキン <6367> 、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> の5銘柄で日経平均株価を約225円押し上げる形であり、日経225型優位の形となった。これによりNT倍率は朝方に15.15倍に低下した後は一時15.28倍まで上昇している。

日経225先物は前引けにかけての大幅上昇により、ショートカバーとしては一巡感があるだろう。ただし、急ピッチの上昇ながらも後場の値動きからは短期的にもショートは仕掛けづらくなったとみられる。グローベックスの米株先物は堅調に推移していることから週明けの米国市場の上昇が期待され、ナイトセッションにおいても押し目買い意欲の強さがみられそうである。NT倍率は抵抗線として意識される25日移動平均線(15.29倍)レベルまで上昇しており、再び低下をみせてくるか、もしくは同線を突破しNT上昇に転換してくるかが注目されるタイミングとなる。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1300枚、バークレイズが1050枚、ソジェンが990枚、UBSが920枚程度の売り越しに対して、シティが2060枚、ドイツが1450枚、クレディスイスが1210枚、ゴールドマンが1000枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが6650枚、三菱UFJが2240枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが5700枚、モルガンSが3390枚、ドイツが1240枚程度の買い越しだった。

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