話題株ピックアップ【夕刊】(2):ライフネット、ホンダ、富士フイルム

注目
2021年2月10日 15時21分

■ライフネット生命保険 <7157>  1,575円  +93 円 (+6.3%)  本日終値

ライフネット生命保険<7157>が大幅高で4日続伸。9日の取引終了後、マネーフォワード<3994>と業務提携契約を締結すると発表しており、これが材料視されたようだ。同社は、パートナー企業のブランド力と顧客基盤を活用して、生命保険商品を提供するホワイトレーベルの拡大を図っており、今回マネフォと「マネーフォワードの生命保険」を今夏をめどに販売する予定だとしている。なお、同時に発表した21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の決算は、経常収益151億4400万円(前年同期比23.7%増)、経常損益17億1400万円の赤字(前年同期16億9900万円の赤字)だった。

■フジテック <6406>  2,678円  +137 円 (+5.4%)  本日終値

フジテック<6406>が5連騰し昨年来高値を更新。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1650億円から1690億円(前期比6.7%減)へ、営業利益を107億円から133億円(同0.6%減)へ、純利益を75億円から93億円(同6.2%減)へ上方修正し、あわせて従来30円を予定していた期末配当予想を40円に引き上げると発表したことが好感された。中国での新設工事や日本でのモダニゼーション工事の増加により売上高が計画を上回ったことに加えて、中国新設工事の採算性向上や香港、シンガポールにおけるアフターマーケット事業の堅調などが利益を押し上げる。また、年間配当は60円となり、前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1239億8700万円(前年同期比7.8%減)、営業利益100億3700万円(同2.5%増)、純利益70億9800万円(同2.7%減)だった。同時に21年3月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視された。毎年3月末時点株主名簿に連続して記載された2単元(200株)以上保有の株主に対して、特設サイトで食品、電化製品、寄付などの商品と交換できる優待ポイントを保有株数と保有期間に応じて3000~2万5000ポイント贈呈する。

■ATグループ <8293>  1,615円  +81 円 (+5.3%)  本日終値

9日に決算を発表。「今期経常を31%上方修正」が好感された。

ATグループ <8293> [名証2] が2月9日後場(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.9%減の88.1億円となった。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の83億円→109億円(前期は110億円)に31.3%上方修正し、減益率が24.6%減→0.9%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒ATグループの詳しい業績推移表を見る

■ホンダ <7267>  3,130円  +153 円 (+5.1%)  本日終値

ホンダ<7267>が急反発。株価は前日に比べ6%超高に買われ、昨年来高値を更新した。9日取引終了後、21年3月期連結利益予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は13兆500億円から12兆9500億円(前期比13.3%減)に修正したものの、営業利益は4200億円から5200億円(同17.9%減)、純利益は3900億円から4650億円(同2.0%増)に見直した。研究開発費の効率化やコスト削減などが寄与する。同時に、今期の年間配当は従来予想の68円から82円(前期は112円)に増配することも明らかにしている。

■グローブライド <7990>  4,445円  +215 円 (+5.1%)  本日終値

グローブライド<7990>が後場一段高。午後2時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を920億円から990億円(前期比12.2%増)へ、営業利益を48億円から68億円(同88.2%増)へ、純利益を26億円から40億円(同3.6倍)へ上方修正し、あわせて35円を予定していた期末配当予想を40円に引き上げたことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、同社の提案するフィッシングなど自然志向の商品が「3密」を避ける健全なスポーツ・レジャーとして再認識され、需要が急速に回復したことが要因としている。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高754億1600万円(前年同期比13.7%増)、営業利益71億1300万円(同2.3倍)、純利益46億7400万円(同2.4倍)だった。

■テレ朝HD <9409>  2,284円  +109 円 (+5.0%)  本日終値

9日に決算を発表。「今期経常を88%上方修正」が好感された。

テレビ朝日ホールディングス <9409> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比57.9%減の124億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の80億円→150億円(前期は320億円)に87.5%上方修正し、減益率が75.0%減→53.2%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒テレ朝HDの詳しい業績推移表を見る

■富士フイルム <4901>  6,498円  +294 円 (+4.7%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が大幅高で3日続伸し上場来高値を更新。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を1430億円から1600億円(前期比14.2%減)へ、純利益を1250億円から1600億円(同28.0%増)へ上方修正し、あわせて年間配当予想を95円から100円へ引き上げたことが好感された。新型コロナウイルス感染症の再拡大で一部事業が影響を受けていることから、売上高は2兆2100億円から2兆1800億円(同5.8%減)へ下方修正したが、ヘルスケア領域と高機能材料分野を中心とした足もとの業績好調を反映させた。また、投資有価証券評価益の増加なども最終利益を押し上げるという。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1兆5734億円(前年同期比9.0%減)、営業利益1204億6800万円(同20.6%減)、純利益1264億8900万円(同4.8%増)だった。

■リゾートトラスト <4681>  1,757円  +71 円 (+4.2%)  本日終値

リゾートトラスト<4681>が商い増勢のなか上値追い。会員制リゾートホテルのトップ企業で、コロナ禍にあっても高級リゾートへのニーズの高まりなどを背景に会員権販売が回復し、ホテル稼働率も改善している。9日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は営業利益段階で前年同期比39%増の153億5000万円と急拡大、21年3月期通期計画の110億円を大幅に上回った。これが株価を強く刺激する材料となった。株価は今週に入り、日足一目均衡表も雲抜けを果たしておりテクニカル的にも注目されやすい局面にある。

■世紀東急工業 <1898>  897円  +36 円 (+4.2%)  本日終値

世紀東急工業<1898>が急動意、マドを開けて上放れ一時59円高の920円まで上値を伸ばした。東急系の道路舗装大手で豊富な受注残を武器に業績は増収増益路線を走る。同社は9日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、売上高の増加に加え、工事採算改善や合理化努力が奏功し、営業利益は従来予想の61億円から77億円(前期比29%増)に大幅増額した。年間配当も従来計画の32円から43円に上乗せしており、これを材料視する形で投資資金が流れ込んでいる。時価はPER6倍強、配当利回りが4.7%台で一段の水準訂正余地を示唆している。

■フィード・ワン <2060>  942円  +34 円 (+3.7%)  本日終値

フィード・ワン<2060>が7日続伸。9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)連結決算で、営業利益が44億7400万円(前年同期比21.8%増)、純利益32億2900万円(同20.2%増)と大幅増益となったことが好感された。飼料事業で、5月以降にインバウンド需要の喪失や供給量の増加を背景に畜産・水産飼料の平均価格が下落したほか、食品事業で鶏卵相場の軟調に加えて取扱数量も減少したことから、売上高は1600億3900万円(同2.4%減)となった。ただ、原料調達・生産体制の合理化及び販管費などのコスト削減に取り組んだことが利益を押し上げた。なお、21年3月期連結業績予想は、売上高2264億円(前期比5.3%増)、営業利益55億円(同1.6%増)、純利益40億円(同4.1%増)の従来予想を据え置いている。

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