11日の米国市場ダイジェスト:NYダウ7ドル安、金融・財政支援期待に底堅い

市況
2021年2月12日 7時50分

■NY株式:NYダウ7ドル安、金融・財政支援期待に底堅い

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.10ドル安の31430.70ドル、ナスダックは53.24ポイント高の14025.77で取引を終了した。新規失業保険申請者数が予想を上回ったものの、減少基調にあることが確認され、寄り付き後、上昇。史上最高値付近では引き続き景気敏感株を中心に利益確定の売りも強く、さらに、原油価格の下落を警戒した売りに上値が抑制された。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和や追加経済対策成立期待も根強く、下値も限定的となった。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新して終了。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、エネルギーが下落した。

バイデン政権が半導体不足への対応を検討していると伝わり、インテル(INTC)や半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ(AMAT)などが買われた。デジタル画像検索収集サイトを運営するピンタレスト(PINS)はソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)が買収に関心を持っていると報じられ上昇。不動産サイト運営のジローグループ(ZG)は強い決算が好感され急伸した。スポーツウェアメーカーのアンダーアーマー(UA)や商業施設を運用する不動産投資信託(REIT)のサイモンプロパティ(SPG)はそれぞれアナリストの投資判断引き上げを受け上昇。銀行のバンク・オブ・ニューヨーク(BK)はビットコインなど仮想通貨関連サービス開始を発表し堅調に推移した。一方で、航空会社のスピリット(SAVE)は第4四半期決算が冴えず急落。

マッチングアプリのバンブル(BMBL)はナスダックに新規上場した。初値は76ドルと公開価格の43ドルのほぼ2倍となる好調な滑り出しを見せた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米追加経済対策法案成立への期待でドル買い継続

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円64銭まで下落後、104円81銭まで上昇し、104円74銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想を上回り申請減少ペースの遅さに失望しドル売りが一時強まった。その後、低調な30年債入札やバイデン政権が大規模な追加経済対策を実施し回復ペースが加速するとの期待を受け米国債相場が軟化。利回り上昇に伴うドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは1.2149ドルまで上昇後、1.2122ドルまで反落し、1.2132ドルで引けた。欧州連合(EU)は本年のユーロ圏成長率予測を引き下げており、回復への懸念を受けたユーロ売りが上値を抑制。ユーロ・円は127円16銭まで上昇後、127円00銭まで反落。ポンド・ドルは1.3845ドルから1.3801ドルまで下落。ドル・スイスは0.8892フランまで下落後、0.8910フランまで上昇した。

■NY原油:NY原油:反落で58.24ドル、米長期金利の上昇などが嫌気される

NY原油先物3月限は反落(NYMEX原油3月限終値:58.24 ↓0.44)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.44ドルの58.24ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.86ドル-58.71ドル。ニューヨーク市場の序盤で58.71ドルまで買われたが、その後反落し、通常取引終了後の時間外取引で58ドルを下回った。米長期金利の反発を意識した売りが入ったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.88ドル -0.10ドル(-0.30%)

モルガン・スタンレー(MS) 73.72ドル -0.61ドル(-0.82%)

ゴールドマン・サックス(GS)302.32ドル -1.96ドル(-0.64%)

インテル(INTC) 60.66ドル +1.80ドル(+3.06%)

アップル(AAPL) 135.13ドル -0.26ドル(-0.19%)

アルファベット(GOOG) 2095.89ドル +0.51ドル(+0.02%)

フェイスブック(FB) 270.39ドル -1.48ドル(-0.54%)

キャタピラー(CAT) 198.35ドル +0.63ドル(+0.32%)

アルコア(AA) 21.39ドル -0.17ドル(-0.79%)

ウォルマート(WMT) 144.02ドル -0.11ドル(-0.08%)

《ST》

提供:フィスコ

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