<動意株・15日>(前引け)=チエル、大真空、Eストアー

材料
2021年2月15日 11時31分

チエル<3933>=急反発。前週末12日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を37億8000万円から41億6000万円(前期比30.5%増)へ、営業利益を3億6000万円から5億円(同2.1倍)へ、純利益を2億6000万円から3億5000万円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて従来2円を予定していた期末一括配当を2円50銭に引き上げると発表したことが好感されている。予定されていた進学相談会の多くが開催の延期または中止となり進路部門の業績が悪化する一方、GIGAスクール構想を背景として「校内通信ネットワークの整備」事業の入札で無線LAN最適化ソリューション「Tbridge」の引き合いが伸長し、情報基盤部門で前回予想を超える収益が見込まれることが要因としている。

大真空<6962>=もみ合い上放れ。同社は水晶デバイス専業大手で商品競争力は世界でも屈指。同社は海外売上高が全体の8割を超えているが、世界的な5G関連投資における高水準の需要を取り込んでおり、5G対応スマートフォンや5G基地局向け水晶製品が業績に大きく貢献している。前週末12日に21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の10億円から15億円(前期比5.4倍)に大幅増額しており、これが評価される形で人気が集中した。なお、好業績を背景に株主還元も強化、未定だった今期配当は前期実績比で15円も増配となる35円としたことで、投資資金の攻勢を助長している。

Eストアー<4304>=カイ気配。同社は、ウェブ店舗運営などEC総合支援ビジネスを展開し旺盛な需要を捉えている。前週末12日取引終了後に、21年3月期業績予想の修正を発表したが、ウェブ店舗運営ビジネスなどが想定以上に好調で業績を牽引しており、営業利益は従来予想の3億9800万円から8億2000万円(前期比72%増)に大幅上方修正した。減益予想から一転して7割増益予想に変わっただけでなく、8期ぶりとなる過去最高利益更新となることからポジティブサプライズを誘い、投資マネーの流入を加速させた。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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