旭化学は異彩の上昇波形成、巣ごもりと自動車販売回復の恩恵で株価も見直し急
旭化学工業<7928>は大幅高で4連騰と異彩を放っている。きょうは寄り付きから物色人気が集中し12%を超える上昇で1251円まで上値を伸ばし連日の新高値。株価は直近4営業日合計で22%の上昇をみせている。電動工具や自動車部品向けなどを主力にプラスチック成形・加工を手掛け、米中を中心とする世界的な自動車販売の回復が同社の収益に大きく寄与している。また、新型コロナウイルスの感染拡大で巣ごもり需要が喚起され、電動工具向け需要の拡大も業績面に反映され、21年8月期営業利益は従来予想の2億2000万円から4億5000万円(前期比4.8倍)に大幅に増額修正している。PERやPBRに割高感がないほか、小型で足が速く、きょうは信用規制(増し担保)解除日にあたることもあって、個人投資家を中心に値幅取り狙いの買いが集中している。