話題株ピックアップ【昼刊】:ユニチャーム、任天堂、東エレク
■FRONTEO <2158> 782円 +100 円 (+14.7%) ストップ高 11:30現在
FRONTEO<2158>が急動意、2月に入り5日移動平均線をサポートラインにジリ高歩調を続けていたが、きょうはカイ気配スタートで上げ足を一気に加速させてきた。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主力業務としているが、最近はAI技術を横展開してライフサイエンス分野などにも積極的に踏み込んでいる。15日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は営業損益が6500万円(前年同期は9億700万円の赤字)と黒字に転換した。同社独自開発のAIエンジン「KIBIT」を活用したレビューの受注が着実に積み上がり収益に反映されている。特に直近10~12月期の収益回復が顕著で株価を強く刺激する格好となっている。1月20日に上ヒゲで730円の戻り高値をつけており、当面はこの水準の奪回を視野に入れる展開に。
■メドピア <6095> 7,830円 +520 円 (+7.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
15日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地」が好感された。
メドピア <6095> が2月15日大引け後(15:00)に決算を発表。21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の6.3億円に急拡大し、通期計画の16.1億円に対する進捗率は39.6%となり、5年平均の42.3%とほぼ同水準だった。
■セルソース <4880> 10,300円 +680 円 (+7.1%) 11:30現在
セルソース<4880>が急反発している。15日の取引終了後、装着型サイボーグ「HAL」を展開するCYBERDYNE<7779>と戦略的パートナーシップを締結し共同で事業を推進すると発表しており、これを好感する買いが入っている。両社は、加齢による変形性関節症やスポーツ障害・スポーツ外傷などの関節部位への疾患を持つ患者に対して、脂肪由来幹細胞治療などの再生医療等とHALを利用した機能改善プログラムを組み合わせた新しい治療手法を提案していく。これにより、再生医療の予後向上、自然な関節の動きへの誘導、荷重分散による安全な筋肉量の増加などの促進が期待されるという。将来的には神経内科、脳血管内科の領域での展開も視野に入れているとしている。なお、サイバダインの株価も大幅高に買われている。
■東京都競馬 <9672> 5,100円 +285 円 (+5.9%) 11:30現在
15日に決算を発表。「今期経常は12%増で3期連続最高益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ」が好感された。
東京都競馬 <9672> が2月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期の連結経常利益は前の期比40.8%増の112億円に拡大し、21年12月期も前期比11.9%増の126億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を50円→55円(前の期は50円)に増額し、今期も前期比5円増の60円に増配する方針とした。
■オプトラン <6235> 2,714円 +136 円 (+5.3%) 11:30現在
オプトラン<6235>が続急伸、機関投資家とみられる継続的な買いが観測され9%高の2810円まで上値を伸ばす場面があった。車載やスマートフォン向けを主力に光学部品向け成膜装置を製造している。海外向け売上比率が94%と際立って高いが、世界的に高速通信5Gのサービスが進展するなか、同社製品に追い風が強まっている。スマートフォンは5G対応のハイエンド製品向けで新たな需要獲得が進んでいる。また、5G関連基地局の投資が本格化していることも光通信向け蒸着装置の受注につながっている。21年12月期営業利益は前期比4%増の90億円を予想しているが保守的で早くも上振れの可能性が意識されている。
■MrMax <8203> 826円 +39 円 (+5.0%) 11:30現在
ミスターマックス・ホールディングス<8203>が大幅続伸している。15日の取引終了後、21年2月期の連結経常利益を従来予想の46億9400万円(前期比2.1倍)から57億円(同2.5倍)へ上方修正すると発表。併せて、期末一括配当も従来計画の15円から31円(前期は14円)へ大幅増額修正するとしており、これが好材料視されている。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、3回目となる。新型コロナウイルス感染拡大に伴う衛生用品や巣ごもり関連商品の需要に対応した商品を拡充したことで、売り上げが好調に推移していることが寄与。販売促進の見直しやウェブ会議の活用などの継続実施で経費が想定を下回ることも上振れに貢献する。
■ユニ・チャーム <8113> 4,945円 +203 円 (+4.3%) 11:30現在
ユニ・チャーム<8113>が続急伸している。15日の取引終了後、21年12月期の連結税引き前利益(国際会計基準)は前期比22.1%増の1170億円となりそうだと発表。2期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。今期はおむつなど衛生用品を扱うパーソナルケア部門で、前期に工場火災の影響を受けたインドの回復を見込むほか、中国、インドネシア、ベトナム、タイといったアジア圏で販売を伸ばす計画だ。併せて、総還元性向50%を踏まえ、今期配当は前期比4円増の36円と20期連続増配を計画するほか、160億円または400万株を上限に自社株買いを実施すると発表、これも好材料視されている。なお、同時に発表した20年12月期の税引き前利益は前の期比37.8%増の958億4900万円だった。
■任天堂 <7974> 69,000円 +2,400 円 (+3.6%) 11:30現在
任天堂<7974>が大商いで2000円を超える上昇となり、昨年12月17日の高値6万7880円を大幅に上回り、約2カ月ぶりに昨年来高値を更新した。売買代金は全上場企業のなかでトップとなっている。巣ごもり需要を背景にゲーム関連企業の収益環境にはフォローの風が強いが、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」で爆発的な需要を獲得している同社はその筆頭として、海外投資家の買いを改めて呼び込む形となっている。「足もとでは指数連動型ファンドの組み入れニーズなどが株価上昇を後押しする形となっている」(中堅証券ストラテジスト)という。
■国際石油開発帝石 <1605> 795円 +26 円 (+3.4%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>が上値追い鮮明。一時、昨年6月中旬以来となる800円台を回復したほか、石油資源開発<1662>なども上げ足を強めている。ここにきてアフターコロナの経済正常化をにらみ原油市況も上昇基調を強めている。WTI原油先物価格は直近1バレル=60ドル台に乗せ、米国ではシェブロンやエクソンモービルといったエネルギー関連株が上昇し全体相場に貢献している。これを受けて東京市場でも原油価格と連動性の高い資源関連株への海外マネーの流入が顕著となってきた。
■ステムリム <4599> 828円 +23 円 (+2.9%) 11:30現在
ステムリム<4599>が急反発している。同社は15日取引終了後に、資生堂<4911>及び大阪大学との間で、皮膚の抗加齢メカニズムの解明と同メカニズムに基づく新たな医薬品・化粧品などの創出を目指した三者間共同研究契約を締結したと発表。今後の展開が期待されているようだ。同社と大阪大学はこれまで、怪我や病気で損傷した組織の再生を促進する医薬品、「再生誘導医薬」の開発を目的とした共同研究を進めており、今回締結した契約は蓄積された幹細胞研究の豊富なデータと基盤技術を活用しながら、皮膚の抗加齢に焦点を当てたメカニズムの解明と同研究から得られるデータを基にした皮膚のアンチエイジングに役立つ新たな医薬品・化粧品などの創出を目指すもの。なお、契約の詳細については非開示としている。
■東京エレクトロン <8035> 44,580円 +1,020 円 (+2.3%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>が大幅高で3連騰、一時1100円を超える上昇で4万4690円まで上値を伸ばし、1月26日につけた上場来高値4万5170円奪回を視野に捉えている。世界的な半導体不足を背景に台湾の半導体受託生産最大手TSMCなどへの依存度が急速に高まっている。半導体メーカーは生産設備の増強を急ぐ局面にあり、半導体製造装置メーカーに吹く追い風も強まる一方だ。米国株市場では直近まで半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値を更新中にあり、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズの株価も最高値街道を走っている。国内トップメーカーの東エレクにも海外投資家の買いが流入している。
■インフォマート <2492> 925円 -86 円 (-8.5%) 11:30現在 東証1部 下落率5位
15日に決算を発表。「今期経常は57%減益、2.77円減配へ」が嫌気された。
インフォマート <2492> が2月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期の連結経常利益は前の期比40.8%減の14.5億円になり、21年12月期も前期比57.1%減の6.2億円に大きく落ち込む見通しとなった。
■ヤプリ <4168> 6,250円 -380 円 (-5.7%) 11:30現在
15日に決算を発表。「前期最終は赤字縮小で着地、今期業績は非開示」が嫌気された。
ヤプリ <4168> [東証M] が2月15日大引け後(16:00)に決算を発表。20年12月期の最終損益(非連結)は6.3億円の赤字(前の期は7.8億円の赤字)に赤字幅が縮小し、6期連続赤字となった。なお、21年12月期の業績見通しについては売上高(32億円)、営業損益(9.1億円の赤字)、配当(無配)以外は開示しなかった。
■INCLUSIVE <7078> 1,400円 +300 円 (+27.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
15日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は80%減益・通期計画を超過」が好感された。
INCLUSIVE <7078> [東証M] が2月15日大引け後(17:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比80.3%減の4600万円に大きく落ち込んだが、通期計画の1100万円に対する進捗率が418.2%とすでに上回り、さらに前年同期の90.7%も超えた。
■ズーム <6694> 2,328円 +400 円 (+20.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
ズーム<6694>がストップ高カイ気配となっている。15日の取引終了後に発表した20年12月期の連結業績は売上高104億1900万円(前の期比21.0%増)、営業利益7億5100万円(同2.6倍)に拡大して着地。続く21年12月期の業績予想は売上高120億円(前期比15.2%増)、営業利益8億円(同6.5%増)に伸びる見通しを示しており、これを好感する買いが入っている。前期はステイホーム需要を背景に音楽用電子機器の受注が増加したことで、営業利益は従来計画(5億7300万円)を大きく上回って着地した。今期もステイホーム需要の継続が追い風となるほか、昨年4月に連結子会社化したZOOM North Americaの業績が通期寄与し、売上高、営業利益ともに過去最高を更新する見通しだ。好調な業績を踏まえ、前期の年間配当を40円から62円(前の期は34円)に増額し、今期も前期比5円増の67円に増配する方針としたことも好材料視されている。併せて、23年12月期に売上高150億円、営業利益12億円を目標とする中期経営計画も発表している。
■LAホールディングス <2986> 967円 +150 円 (+18.4%) ストップ高 11:30現在
LAホールディングス<2986>はストップ高に買われている。15日の取引終了後に発表した21年12月期の連結業績予想は、売上高177億円(前期比28.7%増)、経常利益19億円(同94.1%増)に拡大する見通しを示しており、これが好感されている。今期は新築不動産販売部門で中核事業である収益不動産開発に積極的な経営資源の投入を行い、再生不動産販売部門ではコロナ禍でも底堅い需要を獲得している高価格帯の商品を強化する方針だ。また、配当は今期から配当性向30%以上を目標とする方針に変更し、株主優待制度を廃止することを明らかにした。併せて、23年12月期に売上高207億円、経常利益25億円を目指す中期経営計画も発表している。
●ストップ高銘柄
セレス <3696> 3,985円 +700 円 (+21.3%) ストップ高 11:30現在
ダイヤHD <6699> 2,880円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 11:30現在
QDレーザ <6613> 1,780円 +300 円 (+20.3%) ストップ高 11:30現在
ENECHANGE <4169> 6,040円 +1,000 円 (+19.8%) ストップ高 11:30現在
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 11:30現在
など、1銘柄
株探ニュース