話題株ピックアップ【昼刊】:仮想通貨関連、ENEOS、JAL
■リミックスポイント <3825> 187円 +46 円 (+32.6%) 11:30現在
リミックスポイント<3825>が続急騰したほか、マネックスグループ<8698>は異色の12連騰を達成、このほかリアルワールド<3691>、アステリア<3853>、GMOフィナンシャルホールディングス<7177>、トレイダーズホールディングス<8704>など仮想通貨関連株に位置づけられる銘柄が軒並み値を飛ばしている。全体相場は主力株中心に利益確定の売りに押されているが、直近ビットコイン価格がフシ目の5万ドルを突破したことが、関連株への投機資金流入を加速させる背景となっている。ビットコイン価格の急騰はマネーゲーム的様相を呈してはいるが、最近では米テスラがビットコインを15億ドル購入し決済手段として受け入れる方針を表明するなど、世界的に話題となった。
■メガチップス <6875> 3,150円 +190 円 (+6.4%) 11:30現在
メガチップス<6875>が反発している。この日の寄り前、持ち分法適用関連会社である米サイタイム社の保有株の一部を売却すると発表しており、これが好材料視されている。サイタイム社が行う新株発行とあわせて実施予定の売り出しに伴うもので、保有する750万株のうち150万株を売却する。なお、21年3月期業績への影響は精査中。また、今回の株式売却後もサイタイム社は持ち分法適用関連会社で異動はない。
■ENEOS <5020> 471.1円 +17.2 円 (+3.8%) 11:30現在
ENEOSホールディングス<5020>が大幅反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「これまで難しかった市街地の給油所で燃料電池車(FCV)向け水素充填サービスを展開する」と報じられており、これが好材料視されている。20年1月に規制が緩和されたことがきっかけという。記事によると、給油所内に水素充填設備を設置するのは国内初で、22年春から神奈川県と愛知県の給油所2カ所から始めるとしている。また、同じ記事で「簡易型水素ステーションの建設を推進」と報じられた岩谷産業<8088>も高いほか、水素ステーション用に水素圧縮機を手掛ける加地テック<6391>も急騰している。
■日本航空 <9201> 2,319円 +61 円 (+2.7%) 11:30現在
日本航空<9201> 、ANAホールディングス<9202>がいずれも軟調相場のなかで買いを引き寄せ続伸、戻り足を鮮明としている。業種別騰落率でみても「空運」は東証1部33業種中で値上がり率トップとなっている。国内でも米製薬大手ファイザー製のワクチン接種がスタートしたことで、経済活動の正常化への期待が高まり、これまで収益悪化懸念で売り込まれていた業態への買い戻しが加速している。航空便数の大幅削減を余儀なくされる空運は、貸株調達による空売りなども観測されていただけに、買い戻し圧力が強い。きょうは米長期金利の上昇などを背景に主力ハイテクセクターには逆風が意識される一方、景気敏感セクターに資金シフトの動きがみられ、空運株の上昇はその象徴となっている。
■インフォマート <2492> 946円 +18 円 (+1.9%) 11:30現在
インフォマート<2492>が反発している。午前11時ごろ、ダイワボウホールディングス<3107>傘下のダイワボウ情報システムとディストリビューター契約(販売代理店契約)を締結したと発表しており、これが好感されている。全国約90の販売拠点と約1万9000社の販売パートナーを有し、地域に密着したサービス・サポート網を確立しているダイワボウ情報の販売ネットワーク及びノウハウと、インフォMTのシステム稼働ノウハウを融合させることで、企業の請求書における電子データ化の推奨と経理部門のテレワーク導入を支援し、全国規模でのDX展開を加速させるのが狙いという。
■ニプロ <8086> 1,434円 +15 円 (+1.1%) 11:30現在
ニプロ<8086>がカイ気配となる人気。前日にマドを開けて大幅高に買われ昨年来高値を更新したが、きょうも上値指向の強い展開で上値追いを鮮明としている。ディスポーザブル医療器具の大手メーカーでワクチン関連の医療用機器で特需を捉えるとの見方が強い。前日は米製薬大手ファイザー製の新型コロナワクチン用注射器の増産に向けて体制整備を急いでいることが伝わり、株価を強く刺激した。17日から国内でも医療従事者からワクチン接種が漸次スタートすることで、同社の収益機会が高まることを根拠に大口の買いが継続している。
■三菱UFJ <8306> 565.2円 +3.4 円 (+0.6%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク各社が上値追い継続。ここ米国ではアフターコロナを見込んだ景気回復期待を底流に債券が売られ、長期金利の上昇が顕著となっている。前日の米10年債利回りは前営業日比0.10%高の1.31%まで上昇、昨年2月以来約1年ぶりの高い水準となった。これを背景に、前日の米国株市場ではJPモルガンをはじめ大手金融株が軒並み株価を上げており、この流れが東京市場にも及んでいる。米国事業を手掛けるメガバンクは運用利ザヤが改善するとの思惑が買いを誘導している。
■任天堂 <7974> 68,650円 +310 円 (+0.5%) 11:30現在
任天堂<7974>が目先利益確定売りを吸収し、輸出セクターを中心に全般軟調な地合いのなかでしぶとくプラス圏を堅持。5日続伸で連日の新高値と気を吐いている。商いも活況で、売買代金は東証1部全上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>に次ぐ2位につけている。新型コロナウイルス感染が収束に向かってもライフスタイルの変化から消費者の巣ごもり需要は当面続くとみられる。ゲーム関連業界に吹く追い風は強く、特にニンテンドースイッチとその周辺ソフトで収益拡大を加速させる同社株については海外機関投資家からも組み入れニーズが高まっている。直近では、16日夜にインターネット番組「ニンテンドーダイレクト」を18日に配信することを発表、同番組では今年上半期発売予定のスイッチ向けソフトの情報などを放送する見通しで、これも足もとの株価刺激材料となっているもようだ。
■ブリヂストン <5108> 4,235円 -220 円 (-4.9%) 11:30現在
ブリヂストン<5108>が大幅反落している。16日の取引終了後に発表した21年12月期連結業績予想で、売上高3兆100億円(前期比0.5%減)、最終利益2610億円と最終損益の黒字転換を見込むとした一方、23年までにタイヤ工場など世界で約160拠点ある生産拠点を約4割削減すると発表しており、これが嫌気されているようだ。23年までの中期事業計画で、「稼ぐ力の再構築」を目指すとしており、コア事業のタイヤは汎用品の拠点を重点的に減らすほか、非タイヤ事業では事業売却などに伴う拠点の削減も見込む。なお、20年12月期決算は、売上高2兆9945億円(前の期比14.6%減)、最終損益233億100万円の赤字(前の期2401億1100万円の黒字)だった。
■東京エレクトロン <8035> 42,740円 -1,370 円 (-3.1%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>が4日ぶり反落し1000円超の下落をみせたほか、ディスコ<6146>も売りに押されるなど半導体製造装置関連の一角に利益確定の売りが顕在化した。前日の米国株市場ではNYダウは最高値更新基調を継続したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落した。米長期金利の上昇が目立ち、ハイテクセクターは目先利益確定の売りに晒されやすい。もっとも、世界的な半導体不足の環境から中国や台湾などの大手メーカーは半導体生産設備を増強する必要性があり、日本の半導体製造装置関連各社にとってビジネスチャンスが膨らんでいる構図に変化はなく、こうした背景から押し目買いの動きも観測される。
■ベクター <2656> 281円 +80 円 (+39.8%) ストップ高 11:30現在
ベクター<2656>が4日ぶりに急反発している。同社は16日、月額固定料金(月額基本料金)0円、文書送信料金0円の電子署名サービス「みんなの電子署名」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。このサービスは、月額固定料金が発生しないため、必要なときにすぐ電子署名サービスを利用することが可能。一般的な電子署名サービスの無料お試しプランなどとは異なり、「みんなの電子署名」では、すべての機能を期間無制限・無料で利用することができ、有償となるのは署名した文書を1年以上、サーバーに保管する場合のみで、高機能・高信頼性の電子署名サービスを圧倒的な低コストで利用できることが特徴となっている。
■サクセスH <4833> 245円 +41 円 (+20.1%) 11:30現在
Success Holders<4833>が大幅高となっている。同社は16日取引終了後に、M&A仲介事業を手掛けるFUNDBOOK(東京都港区)とアドバイザリー業務契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。サクセスHはM&Aを活用した成長戦略を推進しており、金融機関をはじめとするさまざまなM&Aアドバイザー及びM&A仲介会社などと継続的に意見を交換するリレーションシップを構築している。このほど、FUNDBOOKからサクセスHの方向性に合致する可能性がある譲渡企業の候補の紹介があり、この譲渡企業とM&A案件の検討を進めるため業務委託契約を結ぶことになったという。なお、この案件がクロージングに至った場合、同社から成功報酬として手数料を支払う予定となっており、クロージング前に譲渡企業との間で基本合意書を締結した場合に、中間報酬として手数料の一部を前払いする可能性があるとしている。
■アシードHD <9959> 600円 +100 円 (+20.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
アシードホールディングス<9959>がストップ高カイ気配。同社は西日本を地盤に酒類・飲料の製販を手掛け、自販機運営の大手でもある。16日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の2億6000万円から3億円に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金を呼び込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い収益環境に影響が懸念されたが、飲料製造への影響は限定的で、炭酸飲料や低アルコール飲料を中心に生産の回復基調が継続し会社側の想定を上回った。株式需給面では直近の信用買い残がわずか7000株と枯れ切った状態にあったことで、上値の軽さに着目した短期資金の食指を動かす形となった。
■アドウェイズ <2489> 761円 +100 円 (+15.1%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
アドウェイズ<2489>がカイ気配のままストップ高の761円に張りついている。16日の取引終了後、上限を750万株(発行済み株数の18.02%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されているようだ。取得期間は2月18日から8月17日まで。株主還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■ライトアップ <6580> 5,410円 +490 円 (+10.0%) 一時ストップ高 11:30現在
ライトアップ<6580>は5連騰し昨年来高値を更新している。この日の寄り前に、NEC<6701>と業務提携し、助成金・補助金自動診断システム「Jシステム」サービスのOEM提供を開始したと発表しており、これが好材料視されている。今回の提携では、NEC及びNEC販売店と取り引きのある顧客に向けて「Jシステム」を提供し、最新の各種公的支援制度の活用を支援することで、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進するのが狙いという。
●ストップ高銘柄
セーラー万年筆 <7992> 201円 +50 円 (+33.1%) ストップ高 11:30現在
INCLUSIVE <7078> 1,700円 +300 円 (+21.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
T&Gニーズ <4331> 779円 +100 円 (+14.7%) ストップ高 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース