前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年2月18日 5時30分

■ENEOS <5020>  472.2円 (+18.3円、+4.0%)

ENEOSホールディングス <5020> が大幅反発。17日付の日本経済新聞朝刊で「これまで難しかった市街地の給油所で燃料電池車(FCV)向け水素充填サービスを展開する」と報じられており、これが好材料視された。20年1月に規制が緩和されたことがきっかけという。記事によると、給油所内に水素充填設備を設置するのは国内初で、22年春から神奈川県と愛知県の給油所2ヵ所から始めるとしている。

■ノジマ <7419>  2,876円 (+111円、+4.0%)

ノジマ <7419> が大幅反発。16日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されたようだ。上限を100万株(発行済み株数の2.02%)、または30億円としており、取得期間は2021年2月17日から22年2月16日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■インフォMT <2492>  964円 (+36円、+3.9%)

インフォマート <2492> が大幅反発。17日午前11時ごろ、ダイワボウホールディングス <3107> 傘下のダイワボウ情報システムとディストリビューター契約(販売代理店契約)を締結したと発表しており、これが好感された。全国約90の販売拠点と約1万9000社の販売パートナーを有し、地域に密着したサービス・サポート網を確立しているダイワボウ情報の販売ネットワーク及びノウハウと、インフォMTのシステム稼働ノウハウを融合させることで、企業の請求書における電子データ化の推奨と経理部門のテレワーク導入を支援し、全国規模でのDX展開を加速させるのが狙いという。

■八千代工 <7298>  625円 (+21円、+3.5%)

八千代工業 <7298> [JQ]が4日ぶりに大幅反発。17日付の日刊工業新聞で、「インド工場を拡張し、マルチ・スズキ向けの自動車用燃料タンクの生産能力を増強する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、マルチ・スズキ向けに1ラインを新設して2ライン体制を構築し、21年冬に稼働するという。マルチ・スズキから新規製品を受注したほか、既存製品が伸長するのに対応するのが目的で、工場全体の生産能力を21年3月期比で85%引き上げるとしている。

■ナルミヤ <9275>  1,005円 (+32円、+3.3%)

ナルミヤ・インターナショナル <9275> が大幅続伸。16日の取引終了後、21年2月末時点の株主から株主優待制度を変更すると発表しており、これが好感された。現行制度では、保有株数に応じて10%割引優待券を1~5枚贈呈していたが、変更後は店舗やECサイトで利用できる買い物優待券1000円券を2~8枚贈呈するとしている。

■ポピンズ <7358>  3,040円 (+95円、+3.2%)

ポピンズホールディングス <7358> が大幅続伸。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3350円に設定した。同社はベビーシッター派遣などを中心とした在宅サービス事業及び保育・学童施設などの運営を行うエデュケア事業など展開しており、昨年12月21日に東証1部へ新規上場した。20年12月期の連結営業利益は前の期比4.6%増の14億6600万円と期初計画を上回って着地。新型コロナウイルスの影響は限定的であり、21年12月期の同利益は会社予想の18億2000万円に対して19億円(前期比29.6%増)を予想。社会の課題解決に貢献しながら成長が期待できるSDGs(持続可能な開発目標)企業として注目している。

■横河電 <6841>  2,285円 (+64円、+2.9%)

横河電機 <6841> が3日続伸。16日の取引終了後、線虫を使ってがん検査を行う「N-NOSE(エヌノーズ)」サービスを提供するHIROTSUバイオサイエンス(東京都千代田区、以下HBS)と、資本・業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。HBSに出資することで、「N-NOSE(エヌノーズ)」の普及に向けて協業するのが狙い。提携により、横河電機がN-NOSEで使用する自動解析装置の製造及び保守を担うとともに、両社で新型の自動解析装置の開発やN-NOSEのグローバル展開を目指すとしている。

■フロンテオ <2158>  800円 (+18円、+2.3%)

FRONTEO <2158> [東証M]が続伸。16日は20年4-12月期決算で営業損益が黒字転換したことを受けストップ高に買われたが、17日はこれに加えて、16日付でAGC <5201> と共同開発した製造業における技能伝承や組織知形成に役立つAIナレッジシェアシステム「匠 KIBIT」の販売を開始したことを発表、これが投資資金の攻勢を加速させる形となった。

■積化成 <4228>  579円 (+13円、+2.3%)

積水化成品工業 <4228> が反発。16日の取引終了後、上限を25万株(発行済み株数の0.53%)、または1億6000万円とする自社株を、17日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNET-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■スプリックス <7030>  834円 (+18円、+2.2%)

スプリックス <7030> が反発。17日正午ごろ、基礎学力の育成を目指すタブレット教材「フォレスタ学習道場」について、松尾研究所(東京都文京区)との共同開発体制に移行したと発表しており、これが好感された。松尾研究所は、東京大学大学院工学系研究科の松尾研究室の成果活用型企業。共同開発により、フォレスタ学習道場が持つ豊富な学習ログデータに最先端の人工知能(AI)技術を活用することで、一人ひとりに最適な学習カリキュラムを提供するという。また、共同開発にあわせ、これまで森塾の一部校舎に限定していた「フォレスタ学習道場」の展開を今春以降、ほぼ全ての森塾校舎に拡大するとしている。

■名古屋銀 <8522>  2,880円 (+58円、+2.1%)

名古屋銀行 <8522> が4日続伸。17日午後1時30分ごろ、東京都中央区の土地・建物を譲渡するのに伴い、21年3月期業績で固定資産譲渡益約26億円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。なお、業績予想への影響は現在精査中としている。

■太平洋セメ <5233>  2,591円 (+34円、+1.3%)

太平洋セメント <5233> が反発。同社は16日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。上限を250万株(発行済み株数の2.07%)、または50億円としており、取得期間は2月17日から4月30日まで。中期経営計画に基づき株主へ利益還元を図るためとしている。

■Ciメディカ <3540>  6,180円 (+70円、+1.2%)

歯愛メディカル <3540> [JQ]が3日ぶりに反発。同社は16日、歯科医院向けのオンライン診療システムの提供を開始すると発表。また、同日には北陸最大規模の歯科技工所であるフジ・デンタルラボ(福井県越前市)の発行済み株式22.4%を取得し、資本参加したことも明らかにしており、これらが材料視されたもよう。また、定款の一部を変更し、事業目的に「蓄電池、太陽光発電に関する販売業務」を追加することも公表。今後の事業展開に備えるものとしており、定款変更のための株主総会を3月25日に開く予定となっている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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