アンジェス---慢性椎間板性腰痛症を対象とした核酸医薬品NF-kBデコイオリゴDNA開発の進捗について発表
アンジェス<4563>は17日、慢性椎間板性腰痛症の治療薬である核酸医薬品NF-kBデコイオリゴDNA(開発コード AMG0103)の後期第1相試験の結果(速報)を発表した。
観察期間 6 カ月間で、患者の忍容性は高いうえ、重篤な有害事象も認められず、さらに探索的にデータを評価したところ、患者に腰痛の著しい軽減とその効果の持続が認められ、有効性も確認できたとした。今後、12ヵ月後までの結果も踏まえて、第2相臨床試験へ移行する。
現在、米国FDAが慢性椎間板性腰痛症に対する薬物療法として承認しているのは、消炎鎮痛剤による対症療法のみ。AMG0103は、推定される原因物質を阻害することで効果を発揮する点で、既存の鎮痛剤とは異なる。
同社によると、世界中で椎間板性腰痛症の患者は多く、日常生活に支障をきたすとともに、生産性の低下に伴う大きな経済的負担を強いられている。患者数および社会的影響から、慢性椎間板性腰痛症治療薬であるAMG0103は、大きな市場を形成する可能性があるとしている。
《ST》