話題株ピックアップ【昼刊】:東エレク、太平洋セメ、Sansan

注目
2021年2月19日 11時40分

■ACCESS <4813>  838円  +36 円 (+4.5%)  11:30現在

ACCESS<4813>は大幅反発している。午前9時30分ごろ、村田製作所<6981>と幅広い業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を推進するソリューションの開発及び市場展開を目指して協業すると発表しており、これが好感されている。今回の協業では、村田製の製造業におけるノウハウとACCESSのDX・IoT分野におけるコンサルティング及びソフトウェア開発力を融合し、現場主導型の改善活動を後押しするものづくり支援ツール「JIGlet(ジグレット)」を共同開発し、両社の国内販路を通じて提供を開始した。JIGletは、作業ランプの点灯・消灯を検知する「照度デバイス」、ボタンを押して数をカウントする「ボタンデバイス」、任意の作業時に操作して時間を記録する「サイコロデバイス」の3種類のデータ通信SIM内蔵センサーデバイスがあり、指1本で操作可能なデータ収集と可視化用画面、通知用チャットアプリから構成される。これらを用途により組み合わせて使うことで、ITの知識がない製造現場の担当者でも、簡単に設備や人の状態を記録・蓄積して工程のばらつきやムダをグラフで見える化でき、さまざまな改善活動や課題解決に活用可能としている。

■コタ <4923>  1,719円  +73 円 (+4.4%)  11:30現在

コタ<4923>が急反発。前週9日にマドを開けて買われ、その後も強調展開を続けていたが、きょうは上げ足を強め大勢二段上げの様相をみせている。18日取引終了後、発行済み株式数の3.81%にあたる75万株、9億5000万円を上限とする自社株買いを発表、これが株価を強く刺激している。また、同社は美容室向けヘア化粧品の製造販売を手掛けるが、同日取引終了後にシャンプー・トリートメント新製品「コタクチュール」の発売を決定(販売は5月13日予定)したことを発表、更に埼玉工業大学と共同研究を進めてきた新規育毛剤に関する研究結果を日本油化学会で発表したことも併せて明らかにしており、これらもポジティブ材料として株高を後押ししている。

■太平洋セメント <5233>  2,696円  +111 円 (+4.3%)  11:30現在

太平洋セメント<5233>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「リチウムイオン電池に使う正極材料の製造に参入する」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、価格が高騰しているレアメタルのコバルトなどを使わないタイプといい、充電速度は従来品の3~4倍に速まるとしており、データセンターの蓄電池向けなどに売り込むほか、電気自動車(EV)用電池の正極材向けも視野に入れるとしている。

■Sansan <4443>  9,170円  +230 円 (+2.6%)  11:30現在

Sansan<4443>が4日ぶりに反発している。午前11時ごろ、仙台市が法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を導入したと発表しており、これが好材料視されている。仙台市では、地域経済への波及効果が高いICT関連企業などの誘致を進めており、こうした取り組みを更に加速させるため、企業誘致活動を中心的に担う経済局企業立地課での「Sansan」の導入に至ったという。仙台市への企業進出ニーズが高まるなか、職員同士での人脈の共有・可視化により、組織的な支援を可能にするのが狙いのようだ。

■東亞合成 <4045>  1,239円  +27 円 (+2.2%)  11:30現在

東亞合成<4045>は反発している。きょう付けの化学工業日報で「カ性カリ(水酸化カリウム)の同業から事業買収を検討していることが分かった」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、国内メーカーのAGC<5201>、日本曹達<4041>、大阪ソーダ<4046>のうち2社から事業譲受を計画しているもようという。カ性カリは半導体向けの高純度品が半導体需要を背景に好調に推移し、東合成の成長事業の一つになっていることから、買収による事業強化が期待されている。

■ハマキョウレックス <9037>  3,290円  +70 円 (+2.2%)  11:30現在

ハマキョウレックス<9037>が反発している。18日の取引終了後、栄進急送(兵庫県伊丹市)とマルコ物流(同)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視されている。栄進急送とマルコ物流は兵庫県を中心に関西圏に拠点を有し、食品を中心に3PLサービスを展開している。今回の子会社化により、栄進急送とマルコ物流が長年蓄積してきた食品3PL事業の実績をもとにハマキョウグループとのシナジーを創出でき、更なる関西エリアでの拠点の拡充が可能になるとしている。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■メディアドゥ <3678>  6,260円  +100 円 (+1.6%)  11:30現在

メディアドゥ<3678>は3日ぶりに反発している。18日の取引終了後、連結子会社のMyAnimeListがメディアドゥ、講談社、集英社、小学館を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、これが材料視されているようだ。MyAnimeListは世界最大級のアニメ・マンガのコミュニティ&データベースを企画運営している。調達資金は総額12億円で、現行のサービスやコミュニティー機能の改善、新規サービスの追加などの投資に充てるという。4社以外にも増資引き受けを検討している企業があり、引き受けが確定した場合、同社の出資比率は40.5%に下がり、持ち分法適用会社になる予定だ。同社はグループとしての中長期的な企業価値向上に資すると判断し、今回の決定に至ったとしている。

■東京エレクトロン <8035>  43,300円  +420 円 (+1.0%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が底堅さを発揮している。前日の米国株市場では半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズをはじめ、半導体関連株が総じて売りに押される展開で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落となった。SOX指数は2月に入ってからも上昇基調を続け今週16日まで最高値更新基調を続けていたが、目先は利益確定売りが優勢となっている。ただ、世界的な半導体不足が続いている状況に変わりはなく、インテルやエヌビディアなど主力半導体関連には押し目買いの動きも観測され下げは小幅にとどまっている。東京市場でも同様の動きがみられ下落余地は限定的との見方もある。

■サーバーワークス <4434>  5,220円  +20 円 (+0.4%)  11:30現在

サーバーワークス<4434>が3日ぶりに反発している。18日の取引終了後、データエンパワーメント事業を展開するウイングアーク1st(東京都港区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感されている。サーバワクスのクラウドインフラにかかる幅広い技術と、ウイングアーク社の保有するクラウドサービスの提供にかかる技術の連携を推進することで、クラウドサービスのインフラ運用・構築力の強化やクラウドサービスにかかるトータルコストの削減を図るという。資本面ではウイングアーク株式を6億円を上限として取得する予定。また、同件による業績への影響は軽微としている。なお、ウイングアーク1stは、3月16日付で東証1部へ新規上場することが東京証券取引所に承認されている。

■アンビスHD <7071>  6,490円  -850 円 (-11.6%)  11:30現在

アンビスホールディングス<7071>が急落。同社は18日取引終了後、公募増資と株式売り出しを発表しており1株当たり利益の希薄化や株式需給の悪化が警戒されている。150万株の公募と68万1000株の売り出し、それに上限31万9000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。調達資金は約82億5100万円で設備投資や借入金の返済などに充てる。発行済み株式数は最大で約7%増える見込み。発行・売出価格は3月3日から9日までのいずれかの日に決定する。

■ファーストリテイリング <9983>  104,200円  -3,150 円 (-2.9%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>は売りに押される展開で始まった。前日まで9連騰と一貫した上昇トレンドを形成し、日経平均寄与度の高い銘柄として指数押し上げ効果をもたらしていたが、きょうは取引開始直後の段階で全体軟調地合いを助長する方向に働いている。前日は終値ベースで4700円高に買われ、日経平均を約170円も押し上げた。前日の日経平均株価は56円安だったが、仮にファストリを除いた場合は230円近く下落していたことになる。同社はコロナ禍にあって業績面では逆風が強いものの、今週に入って株価を初の10万円大台に乗せ上場来高値圏を走っていた。日銀のETF買いや指数連動型ファンドなど機関投資家の運用戦略上の理由から株式の吸い上げが続き、品薄感が強い。これが同社株のボラティリティを高めるとともに、全体指数にイレギュラーな影響を与えている。

■大和ハウス工業 <1925>  3,266円  -6 円 (-0.2%)  11:30現在

大和ハウス工業<1925>に強気評価が出ている。SMBC日興証券は18日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4000円から4300円に引き上げた。21年3月期は新型コロナウイルスの影響もあり、商業施設・賃貸住宅を中心に減益も事業環境は改善基調にあることから、連結営業利益は会社計画2580億円に対して3038億円(前期比20.3%減)と大幅に上振れると予想。22年3月期以降は、物流施設の成長加速、商業施設や賃貸住宅のコロナ前の成長軌道回帰に加え、データセンター(DC)など新事業の寄与もあり、着実な利益成長が続くと予想している。

■日東精工 <5957>  567円  +80 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

日東精工<5957>がストップ高カイ気配となっている。18日の取引終了後、京都府立医科大学や富山大学などと共同で研究開発に取り組んできた「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム」の開発に成功したと発表しており、これが好材料視されている。同社らが開発したマグネシウムは、不純物を多く含有する合金鋼ではなく、独自の精錬技術により純度99.95%以上を実現した純マグネシウム。マグネシウムは生体の必須元素であり、また生体内での濃度許容値が高いため生体に高い親和性があり、安全性も高い素材だが、今回開発したものは生体内で溶解吸収される期間を制御でき、特定のインプラント部品などに用いることを技術的に確立。純マグネシウムを用いてこのような溶解期間を制御できる材料の開発は世界初であり、特許出願を行っているという。なお、同技術をもとにした製品化には一定の期間を要し、同件による21年12月期業績への影響は軽微としている。

■大水 <7538>  266円  +26 円 (+10.8%)  11:30現在

大水<7538>は急伸し昨年来高値を更新している。18日の取引終了後、上限を60万株(発行済み株数の4.37%)、または1億4400万円とする自社株を、19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNET-3)で取得すると発表しており、これが好材料視されている。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した柔軟な資本政策の遂行を可能とするためという。

■SDSバイオ <4952>  967円  +30 円 (+3.2%) 一時ストップ高   11:30現在

エス・ディー・エス バイオテック<4952>が急反発し一時、ストップ高の1087円に買われている。18日、水稲用除草剤「ベンゾビシクロン」が、米アーカンソー州で販売開始されると発表しており、これが好感されている。今回の販売開始は、米国農薬登録当局による例外的使用許可の承認により、米ゴーワン社と共同開発したベンゾビシクロン含有製剤「Rogue SC」が21年の水稲栽培シーズンに同州で使用されることになったという。「Rogue SC」は雑草イネだけでなく、既存の水稲除草剤に抵抗性を持つ他の雑草に対しても高い効果を発揮することが、現地ほ場試験の結果から明らかとなっており、21年中のアーカンソー州、ルイジアナ州、ミシシッピ州など米国南部5州での農薬登録取得後に本格的販売を進めるとしている。

●ストップ高銘柄

ベクター <2656>  441円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在

INCLUSIVE <7078>  3,010円  +504 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

イメージ ワン <2667>  524円  -100 円 (-16.0%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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