19日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は小幅反発、追加経済対策成立期待が下支え

市況
2021年2月22日 7時23分

■NY株式:米国株式市場は小幅反発、追加経済対策成立期待が下支え

ダウ平均は0.98ドル高の31494.32ドル、ナスダックは9.11ポイント高の13874.46で取引を終了した。

イエレン財務長官がバイデン政権が提唱する経済対策の必要性を改めて訴えたため、追加経済対策が早期に成立し景気回復を後押しするとの期待から、寄り付き後、上昇。また、これまで2回の接種が必要とされていたファイザーなどが開発したワクチンについて、1回でも効果があるとの研究結果を受け、ワクチン接種ペースの加速で経済活動の再開に勢いがつくとの期待が強まりダウは日中取引で史上最高値を更新。一方で、長期金利の上昇は市場心理を冷やし、引けにかけ失速した。セクター別では銀行や資本財が上昇した一方、家庭・パーソナル用品が売られた。

農機具メーカーのディア(DE)は決算で、売上高・1株利益ともにアナリスト予想を上回り、通期の純利益見通しを引き上げたことが好感され、上昇。動画配信のロク(ROKU)も好決算が好感され上昇した。半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)は楽観的な業績見通しを示したことで上昇。景気回復への期待で建機のキャタピラー(CAT)や航空機のボーイング(BA)など、景気敏感株が上昇した。一方で、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(PG)や飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は下落。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は英最高裁が運転手を従業員と認める判決を下したためコスト拡大が懸念され下落した。

ビットコインは、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)のマスクCEOが「現金よりはまし」と発言したことを背景に価格が5万5000ドルを超え時価総額が1兆ドルを突破した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:良好な企業景況感を意識してリスク選好の円売り

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円24銭まで下落後、105円67銭まで上昇して105円45銭で引けた。この日発表された1月米中古住宅販売件数は減少予想に反して増加し、10月来で最高となったほか、2月マークイットサービス業PMI速報値が低下予想に反して上昇したことから、ドルは下げ渋った。また、イエレン財務長官が大規模経済対策の必要性を強調したため、米長期金利の上昇に伴うドル買いも観測された。

ユーロ・ドルは1.2142ドルまで上昇後、1.2107ドルまで下落し、1.2118ドルで引けた。予想を上回った域内の2月マークイット総合PMI速報値を好感したユーロ買いが続いた。ユーロ・円は127円70銭から128円18銭まで上昇。ポンド・ドルは1.4036ドルまで上昇後、1.4006ドルまで反落した。英2月製造業PMI速報値の予想外の改善を好感したポンド買いや、ワクチン接種ペース加速期待を受けたポンド買いが強まった。ドル・スイスは0.8935フランまで下落後、0.8973フランまで上昇した。

■NY原油:続落、石油精製施設閉鎖の影響強まる

19日のNY原油先物4月限は続落(NYMEX原油4月限終値:59.26 ↓1.27)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-1.27ドルの59.26ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.60ドル-60.32ドル。石油精製施設の閉鎖は1週間程度続くと予想されていることや、テキサス州の油井の一部で原油生産が再開されていることなどが材料視されているようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.54ドル +0.35ドル(+1.02%)

モルガン・スタンレー(MS) 76.00ドル +1.17ドル(+1.56%)

ゴールドマン・サックス(GS)315.62ドル +5.72ドル(+1.85%)

インテル(INTC) 63.01ドル +1.40ドル(+2.27%)

アップル(AAPL) 129.87ドル +0.16ドル(+0.12%)

アルファベット(GOOG) 2101.14ドル -16.06ドル(-0.76%)

フェイスブック(FB) 261.56ドル -7.83ドル(-2.91%)

キャタピラー(CAT) 209.91ドル +9.99ドル(+5.00%)

アルコア(AA) 23.13ドル +2.01ドル(+9.52%)

ウォルマート(WMT) 138.34ドル +0.68ドル(+0.49%)

《ST》

提供:フィスコ

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