話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンクG、ゼンリン、日経レバ

注目
2021年2月22日 15時26分

■ゼンリン <9474>  1,355円  +28 円 (+2.1%)  本日終値

ゼンリン<9474>が続伸。前週末19日の取引終了後、横浜ゴム<5101>、アルプスアルパイン<6770>と共同で、路面検知システムを搭載した「IoTタイヤ」で得たデータを地図情報と紐づける実証実験を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。同実証実験では、浜ゴムとアルプスアルが共同開発する先進タイヤセンサーを装着した実験用車両を用いて公道から路面情報を取得し、これにゼンリンが持つ豊富な地図情報を連携させるという。これにより、タイヤの摩耗状態や空気圧不足を検知して急勾配・急カーブ道路を避けるナビゲーションのほか、路面凍結・陥没道路などの情報提供による安全運転支援、自動運転車両の制御など、CASE(自動車の次世代技術)社会における安心安全なサービス実現に向けたビジネスの実現を目指すという。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,530円  +180 円 (+1.7%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が続伸。SMBC証券は19日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は7700円から1万1000円に引き上げた。同証券では、SBGのビジョンファンドの投資資産やその他の有価証券などの簿価に対して、1.5兆円の含み損失を想定して織り込んでいたが、実際にはビジョンファンドの公正価値は第3四半期(10~12月)の3カ月間で1兆円上昇した。今後1~2年で資産価値の上昇につながるIPOが増加することが予想され、必要以上に含み損を認識するべきではなくビジョンファンドセグメントの含み益を認識することが適切と判断。今後5年で顕在化する含み益を純額で3.2兆円と認識し、目標株価を引き上げている。

■日経レバ <1570>  34,700円  +400 円 (+1.2%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が4日ぶりに反発。日経平均株価に連動するETFで価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、相場のボラティリティが高まる場面では短期スタンスを主軸とする個人投資家資金の売買が活発化する傾向がある。きょうは日経平均が寄り付きから急速に上値を指向する展開となり、一時400円以上の上昇をみせたため、日経レバもそれに連動する形となった。売買代金は全上場企業でトップのソフトバンクグループ<9984>を大幅に上回っている。株式需給面では信用取引の売り買いが拮抗、直近データでは買い残の減少が目立ち、信用倍率は0.96倍と再び売り長状態となっている。

■エフピコ <7947>  4,250円  +40 円 (+1.0%)  本日終値

エフピコ<7947>が続伸。前週末19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を90万株(発行済み株数の1.08%)、または40億円としており、取得期間は2月22日から5月31日まで。資本効率の向上及び株主還元の充実を目的としているという。

■西松屋チェーン <7545>  1,542円  +5 円 (+0.3%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が4日続伸。前週末19日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、営業利益を107億円から122億5000万円(前期比6.4倍)へ、純利益を72億7600万円から83億6000万円(同7.8倍)へ上方修正したことが好感された。全般的に販売が堅調に推移したことで、売上高は従来予想の1590億円(同11.2%増)に近い水準で着地する見通し。ただ、冬物衣料を中心に当初価格での販売が進み値下げロス額が抑えられたほか、販管費が計画内に収まったことで利益は計画を上回る見通しという。

■セーラー万年筆 <7992>  301円  +54 円 (+21.9%)  本日終値

セーラー万年筆<7992>が急反騰。前週末19日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高56億3000万円(前期比17.3%増)、営業利益1億500万円と発表し、4期ぶりに営業黒字に浮上する見通しとなったことが好感されたようだ。主力の文具事業では、万年筆及び万年筆用インクの販売が国内外で好調を維持しており、販売力の拡大や付加価値向上を目指すという。またロボット機器事業では、同社が手掛ける射出成形機用取出ロボットについて、新型コロナウイルス感染症対策に関連した医療機器業界、地球温暖化対策関連業界へのアプローチを強化していくとしている。なお、同時に発表した20年12月期決算は、売上高47億9800万円(前の期比9.9%減)、営業損益7500万円の赤字(前の期2100万円の赤字)だった。

■イソライト工業 <5358>  649円  +74 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

イソライト工業<5358>が急騰。ここ主力株を中心に半導体関連株が物色人気化するなか、同社株は同関連の出遅れ株として頭角を現している。セラミックファイバーのトップメーカーだが、同商品は半導体用工業炉向けで高水準の需要があり、ここ最近の半導体需給の逼迫で同社の商機も高まっている。高配当利回りにしてPERは10倍弱と割安感が強い。22年3月期業績の急回復が見込まれるなか、水準訂正期待が膨らんでいる。

■オーケストラ <6533>  2,904円  +229 円 (+8.6%)  本日終値

Orchestra Holdings<6533>が大幅続伸。前週末19日の取引終了後、連結子会社Sharing Innovationsの東証マザーズ市場への新規上場が承認されたと発表しており、これが好材料視された。上場予定日は3月24日で、上場に伴いオーケストラは所有株数366万株のうち98万5000株の売り出しを行い、上場後の所有割合は72.10%になる予定。なお、業績に与える影響は精査中としている。

■JFEシステムズ <4832>  3,240円  +220 円 (+7.3%)  本日終値

JFEシステムズ<4832>は急反発。前週末19日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資家の利便性の向上と株式の流動性向上を目的としているという。効力発生日は4月1日。

●ストップ高銘柄

リミックスポイント <3825>  235円  +50 円 (+27.0%) ストップ高   本日終値

INCLUSIVE <7078>  3,710円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

ダイヤHD <6699>  4,295円  +700 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

ベクター <2656>  521円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

日東精工 <5957>  667円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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