【中国の視点】ビットコインの上昇は継続も、バブルは「無視できず」

特集
2021年2月24日 10時10分

ビットコインの取引価格は21日、5万7000米ドル(約601万円)まで接近した。ビットコインの時価総額はこの日、1兆米ドルを突破。これに伴い、ほかの暗号通貨も軒並み上昇した。

新型コロナウイルスの流行にと伴う景気の急悪化を受け、各国中央銀行が相次いで金融緩和を実施していることがビットコインの急騰の背景だと分析されている。実体経済の回復遅れに伴い、行き場を失う余剰資金がビットコインや株式など金融市場に流入している。また、ビットコインファンドであるグレースケール・ビットコイン・トラストなど機関投資家や米EV大手のテスラがビットコイン・暗号資産(仮想通貨)への投資を参入していることも、仮想通貨の投資家のリスク志向を強めていると指摘されている。

中国の専門家は、今後のビットコインの動きについて、当面は上昇し続けるとの見方を示した。新型コロナ流行の収束が見えないなか、各国の中央銀行による金融緩和の継続が当面続くと予測。潤沢な資金に加え、機関投資家らが相次いで仮想通貨を投資対象に組み入れているため、今回の上昇期間が前回の急騰(2017年)より長くなる可能性が高いと指摘した。

ただ、仮想通貨を含む資産バブルがいつか崩壊すると懸念する声が広がっている。新型コロナワクチンの接種開始に伴う経済活動の正常化観測が高まっているなか、実体経済への資金流入がこれから徐々に拡大するとみられている。また、景気回復に伴う金融政策が引き締めスタンスに転じれば、金融市場から資金流出が加速すると警告されている。

《AN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.