話題株ピックアップ【昼刊】:SUMCO、ソフトバンクG、前田道

注目
2021年2月25日 11時40分

■前田道路 <1883>  2,201円  +220 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

前田道路<1883>と前田製作所<6281>が急騰。24日の取引終了後、前田建設工業<1824>、前田道、前田製作の3社が共同持ち株会社を設立し、10月1日に経営統合することで合意したと発表しており、これが材料視されている。持ち株会社制への移行により、グループ全体での収益力の向上と新たな収益基盤の確立を目指すという。株式移転比率は、共同持ち株会社1株に対し、前田建設1株、前田道2.28株、前田製作0.58株を割り当てる。これをもとにした前田道の理論株価が2257円20銭(24日終値時点)、前田製作は574円20銭(同)となることから、これにサヤ寄せする動きとなっている。なお、3社の株式は9月29日に上場廃止となる。

■SUMCO <3436>  2,578円  +130 円 (+5.3%)  11:30現在

SUMCO<3436>が急反発し、昨年来高値を更新している。SMBC日興証券が24日で同社の投資判断「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の2150円から2800円へ引き上げたことが好材料視されている。レポートでは、エピタキシャルウエハーを中心に、需給の逼迫感が強まっていることを踏まえ、21年12月期第1四半期を底に平均単価は回復すると予想。ウエハー価格は半導体価格に対して2から3%程度に過ぎないため、大幅な値上げが進展する可能性もあると指摘している。

■PR TIMES <3922>  3,325円  +160 円 (+5.1%)  11:30現在

PR TIMES<3922>が大幅高で6日ぶりに反発している。24日の取引終了後、動画PRサービス「PR TIMES TV」「PR TIMES LIVE」において、グライダーアソシエイツ(東京都渋谷区)が運営するコンテキストマッチ型プレミアムアドネットワーク「craft.(クラフト)」、キュレーションメディア「antenna*(アンテナ)」と、企業の新情報を伝える動画の流通を高める共同商品を提供開始すると発表しており、これが材料視されている。プレスリリース発表と同時に発信できる「PR TIMES TV」コンテンツが、プレミアムアドネットワーク「craft.」や「antenna*」の親和性の高い記事内で広告配信されることに適していると考え、共同商品の提供に至ったという。

■京阪神ビルディング <8818>  1,568円  +64 円 (+4.3%)  11:30現在

京阪神ビルディング<8818>が反発。24日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の45億円から82億円(前期比2.1倍)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。政策保有株式売却の一環として、2月に投資有価証券の一部を売却したことに伴い、売却益約50億円が発生したことが最終利益を押し上げる。併せて、発行済み株式数の3.61%にあたる187万5000株または30億円を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得した自社株は10月8日付ですべて消却するという。また、21年3月末を最後に株主優待制度を廃止することも明らかにした。今後は株主還元策は配当による利益還元を充実させることを優先するという。

■三井物産 <8031>  2,345円  +90 円 (+4.0%)  11:30現在

三井物産<8031>が4日続伸。株価は2300円台に乗せ、2008年7月以来、12年7カ月ぶりの水準に上昇している。24日取引終了後、自社株取得枠の設定と自己株消却を発表しており、株式需給の好転を評価する買いが流入している。自己株式を除く発行済み株式総数の1.8%に相当する3000万株、500億円を上限としており、取得期間は2月25~4月27日まで。また、消却前の発行済み株式総数に対して1.7%に相当する3000万株を4月1日付で消却する。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,345円  +363 円 (+3.6%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が反発。前日は日経平均株価が波乱含みの急落となるなか、指数寄与度の高い同社株はインデックス売りを浴び、550円近い急落となり1万円大台を割り込んだが、きょうは押し目買いに切り返し大台復帰している。ここハイテク株比率の高いナスダック総合指数の調整色が強まったことで、傘下のファンドなどを通じ米ハイテク企業への投資を行っている同社株の売り材料とされてきたが、前日はナスダック指数も下げ止まる動きをみせたことで、つれて同社株を買い戻す動きを誘発する形となった。マーケットの注目度は高く、売買代金は全上場企業のなかで群を抜いている。

■ニトリホールディングス <9843>  20,550円  +700 円 (+3.5%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>は4日ぶりに反発している。24日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比10.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。在宅勤務需要の継続により、ホームオフィス家具が好調だったほか、ホームファッション品全般も好調に推移した。また、テレビCM効果もあってリビング収納整理用品も売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同12.5%増だった。

■日経レバ <1570>  34,700円  +1,100 円 (+3.3%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は1000円を超える上昇をみせた。一時1200円高の3万4800円まで駆け上がり、前日の急落分を帳消しにした。日経平均に連動するETFで変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることでボラティリティの高さが特徴。きのう、きょうと全体相場が上下に大きく振れており、個人投資家をはじめとする短期資金の売り買いが活発化している。直近では個人投資家のセンチメントが強気に傾いており、直近19日現在の信用買い残は大きく膨らみ、信用倍率は0.96倍と拮抗した状態から一気に1.57倍まで緩んでいる。そうしたなかで、前日の波乱含みの相場に遭遇した格好となり短期筋の投げを誘ったが、きょうは再びリスク選好の地合いを反映し切り返し急となっている。

■椿本チエイン <6371>  3,040円  +82 円 (+2.8%)  11:30現在

椿本チエイン<6371>が3日続伸となり、昨年6月9日以来の3000円台を回復している。24日の取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これが好感されている。毎年3月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、株主優待ポイント(保有株数と保有期間に応じて5000~2万2000ポイント)を付与する。ポイントは食品、電化製品、体験ギフトなど3000点以上の商品と交換ができる。21年3月末から適用を開始する。

■サイボウズ <4776>  2,397円  +62 円 (+2.7%)  11:30現在

サイボウズ<4776>が9日ぶりに反発している。24日の取引終了後、1月度月次業績推移を発表しており、売上高が前年同月比14.4%増の14億4400万円、営業利益は同17.2%増の4億2500万円となったことが好感されている。主力のクラウド関連事業の売上高が同27.6%増の11億4100万円に伸びたことがけん引した。

■トヨタ自動車 <7203>  8,093円  +202 円 (+2.6%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>がカイ気配スタートで8000円台に復帰したほか、ホンダ<7267>も3000円台を気配値のまま回復するなど自動車株への買いが目立つ。前日の米国株市場では米10年債利回りが一時1.4%台に乗せるなど長期金利の上昇傾向が一段と強まっており、これを背景に外国為替市場ではドルが買われ、一時1ドル=106円台に入る円安基調にある。輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株は輸出採算の改善を見込んだ買いを誘導している。なお、トヨタ、ホンダともに21年3月期通期想定為替レート1ドル=105円となっている。

■東京エレクトロン <8035>  46,020円  +990 円 (+2.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>がいずれもカイ気配で始まるなど切り返し歩調を鮮明としている。ここ米長期金利の急上昇を背景とした米国株市場でのハイテク株売りの余波で前日は大幅安を強いられた。しかし、半導体需給逼迫による半導体メーカー生産能力増強の動きが半導体製造装置メーカーにとっては強力な追い風となっており、きょうは仕切り直しの買いが一気に勢いを増した。前日の米国株市場では半導体関連が総じて強い動きで、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.2%強の上昇と3日ぶりに急反発、これを受け東京市場でも同関連銘柄に対する買い安心感が浮上している。なお、注目されていたエヌビディアの決算発表が前日に行われたが、20年11月~21年1月期は最終利益が5割を超える増益を達成した。

■国際石油開発帝石 <1605>  789円  +13 円 (+1.7%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>が上値指向にあるほか、ENEOSホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>がいずれも3日続伸となるなど原油関連株の強さが目立つ。これらの銘柄は前日に日経平均が急落した場面でも堅調な値動きをみせていた。背景にあるのは新型コロナウイルス収束に伴う景気回復を見込んだ原油市況の上昇だ。前日のWTI原油先物価格は1ドル55セント高と急騰し、1バレル=63ドル22セントまで上昇した。WTI価格が終値で63ドル台まで上昇したのは、20年の年初以来約1年1カ月ぶりとなる。これを受けて前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われた。東京市場も原油価格と株価連動性の高いセクターに買いを引き寄せる背景となっている。

■テレ東HD <9413>  2,459円  +32 円 (+1.3%)  11:30現在

テレビ東京ホールディングス<9413>が3日ぶりに反発。24日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.7%にあたる20万株または4億8540万円を上限に、25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。これが材料視されているようだ。なお、取得結果はまだ発表されていない。また、50万株の自己株式を3月15日付で消却することも明らかにしている。

■コタ <4923>  1,791円  +23 円 (+1.3%)  11:30現在

COTA<4923>が反発。24日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.46%にあたる74万9900株または9億7112万3700円を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しており、これが材料視されているようだ。公開買い付け期間はきょうから3月24日までとし、1株1263円で買い付ける。筆頭株主の英和商事が保有株の一部を売却の意向を示したことに対応するという。

■ロゼッタ <6182>  2,399円  +400 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

ロゼッタ<6182>はストップ高。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスを展開し、AI関連の一角としてマーケットの注目度も高い。24日取引終了後、同社の子会社MATRIXが、VR(仮想空間)上にリアルタイムの通訳システムを組み込み、その空間のなかに入れば自由に英語と中国語を話す人とコミュニケーションが可能となる言語フリーの世界を実現したと発表、プレス発表会を3月9日に開催する予定としており、これを材料視する形で投資資金を呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄

和心 <9271>  651円  +100 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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