注目銘柄ダイジェスト(前場):ヨシタケ、ロゼッタ、前田道など

市況
2021年2月25日 11時57分

京阪神ビ<8818>:1568円(+64円)

大幅反発。発行済み株式数の3.61%に当たる187.5万株、30億円を上限に自己株式を取得すると発表しており、目先の需給面での下支えが期待される形になっているようだ。取得期間は3月1日から9月15日まで。また、政策保有株の見直しに伴う保有株式の売却で、約50億円の売却益発生も発表。今期純利益は45億円から82億円に上方修正。一方、来年度からの株主優待廃止も発表しているが、マイナス影響は限定的にとどまる。

フュトレック<2468>:403円(+33円)

大幅反発。同社が開発・提供する統合型CRMソリューション「Visionary」が、JR東日本の駅ナカ コンビニエンスストア「NewDays」の会員向け新サービス「NewDaysアプリ」に導入されたと発表している。同ソリューションはCRMによる顧客中心ビジネスを推進するための統合型マーケティングプラットフォーム、これまで200社以上の企業に導入実績がある。NewDaysへの導入に伴う業績インパクトなどを期待する動きが優勢になっている。

スズキ<7269>:4802円(-167円)

大幅反落。前日に中期経営計画を発表している。26年3月期までの数値目標として、売上高4.8兆円、売上高営業利益率5.5%などを掲げている。今期の予想ベースでは売上高が3兆円、営業利益率が5.3%となっている。売上計画はほぼ妥当と捉えられているが、営業利益率の向上は極めて限定的にとどまっており、ネガティブに捉える動きが優勢となっているもよう。なお、鈴木会長の退任が同時に発表されている。

三井物産<8031>:2345円(+90円)

大幅続伸。発行済み株式数の1.8%に当たる3000万株、500億円を上限とする自己株式の取得実施を前日に発表している。取得期間は2月25日から4月27日まで、比較的短期間での取得となるため、需給インパクトが期待できる状況となっているもよう。取得株式は全て消却する計画のようだ。自社株買いの規模は市場の期待に沿ったものとみられるが、株価上昇場面での自社株買いアナウンスにポジティブな反応が先行へ。

前田道<1883>:2201円(+220円)

大幅反発。前田建設工業が持ち株会社制への移行を発表。10月1日に新会社を設立し、同社や前田製作所なども完全子会社として傘下に入れる計画のようだ。株式移転比率は前田建設が1に対して同社は2.28とされている。前日の前田建設の終値を基準とすると、理論株価は2257円となり、同水準へのサヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、前田建設には売りが優勢の展開となっている。

ヨシタケ<6488>:1230円(+220円)

急伸で昨年来高値を更新。3月31日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。投資単位あたりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と株式の流動性を高める。株式分割に伴い、定款を一部変更して発行可能株式総数を2266万5878株から4533万1756株に拡大する。ただ、株式分割後の発行済株式総数は1393万4946株にとどまるため、近い将来の再分割などに期待する見方も出ているようだ。

ニチリョク<7578>:1250円(+60円)

大幅続伸。3月31日を基準日として1株につき5株の割合で分割すると発表している。投資単位あたりの金額を引き下げて投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図る狙い。株式分割に伴い、定款を一部変更して発行可能株式総数を480万株から2400万株に拡大する。分割の割合が大きく、投資家からポジティブ・サプライズと受け止められているようだ。ただ、買い一巡後は伸び悩む動きとなっている。

ロゼッタ<6182>:2399円(+400円)

ストップ高。子会社のMATRIX(東京都新宿区)がVR(仮想空間)上にリアルタイムの通訳システムを組み込み、英語と中国語を話す人とコミュニケーションが可能になる仕組みを開発したと発表している。米国人と中国人と日本人が会話する際、米国人には全て英語で見え、中国人には中国語で見える。日本人には英語も中国語も日本語で見えるという。今後、言語フリーで商談できる会議室を貸し会議室サービスとして提供する。

《ST》

提供:フィスコ

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