株価指数先物【寄り前コメント】月末リバランス要因通過で自律反発を意識した展開

市況
2021年3月1日 8時13分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 29350 +100 (+0.34%)

TOPIX先物 1885.0 +9.5 (+0.50%)

シカゴ先物 29285 +35

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

26日の米国市場はNYダウ、S&P500が下落する一方、ナスダックは上昇。月末の年金リバランス需給のほか、足元の不安定な相場展開を背景に一部ファンドによる換金売りの影響を指摘する声が聞かれた。一方、長期金利が1.5%を下回る水準に低下したことを受けて、足元で利益確定の売りに押されていたハイテクなどクオリティ株を買い戻す動きによりナスダックは反発した。

シカゴ先物清算値は大阪比35円高の2万9285円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万9260円で始まり、取引開始直後に2万9490円まで上昇した。しかし、2万9500円には届かず、その後はこう着感の強い展開に。米国市場の取引開始後に一時2万9130円まで下落する場面がみられたものの、引けにかけて再び強含み、2万9350円で取引を終えた。本日は、先週の大幅調整で素直に押し目を拾う行動には向かいづらい面もあると考えられ、戻りの鈍さが意識される可能性はある。一方、先週末の下落場面で日銀は2月に入り初めてETF(上場投資信託)を501億円買い入れており、これが売り込みづらくさせる要因となる。そのため、引き続き米長期金利の動向を睨みながらの相場展開を余儀なくされそうだが、まずは月末のリバランス要因を通過したことにより、先週末の大幅下落に対する自律反発を想定しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で週末は15.59倍で終えている。米国でのハイテクなどクオリティ株への物色の流れを受けて、225型のインデックス買いが優勢となりやすく、NT倍率はやや上昇傾向が意識されるだろう。

日経225先物は25日移動平均線が2万9200円辺りに位置しており、同線を支持線とした底堅さをみせてくるかを見極めつつ、リバウンド狙いのスタンス。戻りの鈍さが意識される場面では仕掛け的なショートも入りやすく、オプションコール売りによるプレミアム狙いが短期的には有効とみられる。

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