話題株ピックアップ【夕刊】(2):東芝テック、日経レバ、伊藤忠

注目
2021年3月1日 15時17分

■東芝テック <6588>  4,110円  +210 円 (+5.4%)  本日終値

東芝テック<6588>が後場一段高。同社はきょう、小売業の多様な課題を解決する未来型店舗の創出を目的に、日本ユニシス<8056>との共同プロジェクトを開始すると発表。両社は、東芝テックのPOSシステムを活用した店舗課題解決力と、日本ユニシスの小売業向け業務システム構築で培ったICT実装力を融合することで、小売業向けに新たな顧客・体験価値を提供し、未来型店舗の実現を目指す。実現に向けて、サービス提供者やスタートアップなどと連携し、小売業の顧客との実証実験を予定しているという。

■日経レバ <1570>  33,500円  +1,450 円 (+4.5%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高。日経レバは日経平均株価に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されている。直近2月19日申し込み現在で信用買い残が大きく増加しており、個人投資家の先高期待の高まりを反映していたが、皮肉にも前週は日経平均は大幅な調整を入れる展開となっていた。ただ、きょうは全般リバウンド局面に合わせ日経レバも買い直す動きが強まった。一方、日経平均とは反対方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>は反落。こちらは2月19日現在で、信用売り残の増加が目立っており、やはり個人投資家の先高期待を反映していた。

■伊藤忠商事 <8001>  3,292円  +124 円 (+3.9%)  本日終値

伊藤忠商事<8001>が反発。米国の著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイが2月27日に「株主への手紙」を公開。なかで、同社株が日本企業として初めて保有額上位15銘柄に入り、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。

■武蔵精密工業 <7220>  1,823円  +68 円 (+3.9%)  本日終値

武蔵精密工業<7220>が高い。同社はホンダ系の自動車部品メーカーで海外生産拠点を充実させており、アジアや南米など新興国向けでは2輪用部品で実績が高い。21年3月期業績は大幅減益予想ながら、自動車販売は米国や中国などで回復が想定以上で足もとは追い風が強まっている。同社は前週末26日取引終了後、株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、出資先でインナー・アウターケア商品ブランドを展開するWaphytoの通販サイトまたは実店舗で利用できる5000円引きクーポンを贈呈することを発表、これが株価の刺激材料となった。

■メンバーズ <2130>  2,494円  +63 円 (+2.6%)  本日終値

メンバーズ<2130>が4日ぶりに反発。2月26日の取引終了後、環境経済学の専門家である京都大学大学院経済学研究科諸富徹教授とアドバイザリー契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。脱炭素時代のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて、学術面からのサポートを強化するのが狙い。諸富教授はメンバーズの展開する勉強会・調査・情報発信などへの助言・監修及び企業向けの勉強会・セミナーへの登壇などを通じて、DX支援事業を学術面からサポートするとしている。

■東京エレクトロン <8035>  44,460円  +910 円 (+2.1%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が高い。前週末の米国株市場ではアプライド・マテリアルズが3.7%超、エヌビディアも3%強あまりの上昇をみせるなど半導体関連が総じて堅調でハイテクセクターを牽引、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発に転じた。これを受け東京市場でも半導体関連株への買い戻しを誘発している。東エレクは前週末に2000円を超える下落をみせていたこともあり、目先リバウンド狙いの動きが強まっている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,445円  +60 円 (+1.8%)  本日終値

ジェイ・エス・ビー<3480>が高い。この日の午前中、ハウスドゥ<3457>子会社のピーエムドゥと業務提携し、高齢者の住まいを対象にした自宅の売却・利活用の支援を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、急速に進む高齢化社会で増加する空き家問題の解決を推進し、活力ある地域の維持・実現を目指すというもの。JSBはこれまで、サービス付き高齢者住宅への入居時に空き家となる自宅の扱いについて、入居予定者から多くの相談を受け、売却などの支援を行ってきたが、ハウスドゥグループと提携することで、空き家問題の解決力を大幅に強化することが可能となるとしている。

■安川電機 <6506>  5,360円  +40 円 (+0.8%)  本日終値

全体相場が大きく切り返すなかも安川電機<6506>、SMC<6273>、ダイフク<6383>など機械株への買いが目立つ。米長期金利の上昇などが全体相場の波乱要因となっているが、一方でアフターコロナにおける世界景気の改善に対する期待感も根強い。特に世界に先行する形で中国経済が回復に向かっており、これを背景にFA関連などの設備投資需要に吹く追い風は強く、中国向け売上比率の高い機械セクターはリバウンド期待の買いが優勢となっている。

■学研ホールディングス <9470>  1,475円  -110 円 (-6.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位

学研ホールディングス<9470>が大幅反落。2月26日の取引終了後、143万5000株の公募増資と400万株の自己株処分により売り出し及びオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限81万5000株の第三者割当増資を実施すると発表しており、一株利益の希薄化や需給悪化を警戒した売りが出た。発行価格は3月9日から11日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金約93億5400万円はサービス付き高齢者向け住宅事業への投資やM&A借入金の返済などに当てるとしている。

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