株価指数先物【寄り前コメント】ショートカバー交えた上昇から節目の3万円回復を意識した展開に

市況
2021年3月2日 8時17分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 29850 +270 (+0.91%)

TOPIX先物 1916.0 +17.0 (+0.89%)

シカゴ先物 29900 +320

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3月1日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が大幅に上昇。2月のISM製造業総合景況指数が3年ぶりの高水準だったほか、1.9兆ドル規模の追加経済対策が速やかに成立する可能性が高まったことが材料視された。また、長期金利が落ち着いたことも安心感に繋がった。

シカゴ先物清算値は大阪比320円高の2万9900円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比50円高の2万9630円で始まり、一時2万9480円まで下げる場面もみられたが、米国市場の取引開始後にプラスに転じて一気に2万9800円を回復。その後しばらく2万9800円を挟んだ保ち合いを経て、引けにかけて一段高となり2万9900円まで上昇、最終的に2万9850円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い先行の展開になりそうだ。昨日の日経225先物は自律反発により5日移動平均線近辺までの上昇となったが、同線を突破してくることにより、ショートカバーを交えた上昇から節目の3万円回復を意識した展開に向かいやすいだろう。

また、VIX指数は23.35まで低下しており、リスク選好ムードも高まりやすくなる。1月のように月末が底で、その後1~2週間は上昇という相場展開を基本線と見ておきたいところだ。

買い一巡後は3万円接近で戻り待ちの売りも意識されるため、まずは5日移動平均線が位置する2万9700円での底堅さを見極めたい。一方、早い段階で3万円をクリアしてくるようだと、先週末の陰線を埋める流れから、3万200円辺りまでのリバウンドを想定。この水準までの戻りをみせててくるようだと、さらにショートカバーが強まり、ロングポジションも積み上がりやすいと考えられる。

もっとも、来週にメジャーSQを控えて、3月の金融政策決定会合で「金融緩和の点検」の結果も公表されるため、積極的には手掛けづらい面がある。そのため、本日のところは、3万円辺りでの強弱感の対立を想定しておきたい。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.