株価指数先物【引け後コメント】こう着感の強い展開のなか、ロール中心の売買に向かう

市況
2021年3月3日 17時34分

大阪3月限

日経225先物 29590 +100 (+0.33%)

TOPIX先物 1903.5 +2.0 (+0.10%)

日経225先物(3月限)は前日比100円高の2万9590円で取引を終了。寄り付きは2万9590円とシカゴ先物清算値(2万9520円)を上回って始まったものの、直後につけた2万9600円を高値に戻り売りに押され、現物の寄り付き直後には一時2万9340円まで下落する場面がみられた。ただし、前場半ば辺りから下落幅を縮め、前引け間際には2万9500円を回復。後場は2万9500円を挟んだこう着から、引けにかけてショートカバーが優勢となり、2万9620円と日中高値を更新。なお、取引終了にかけては高値保ち合いから、2万9590円で取引を終えた。

日経225先物は、テクニカル面では5日移動平均線に上値を抑えられる一方で、25日移動平均線が支持線として意識される形での狭いレンジ取引だった。グローベックスの米株先物はNYダウが100ドルを超える上昇で推移していたうえ、後場は中国や香港などアジア市場の強い値動きも安心感に繋がり、引けにかけてショートカバーに向かわせたようだ。

セクターでは30業種が上昇し、こう着局面ではTOPIX型優位の展開だった。ただ、指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> が上昇に転じるなど、ショートカバーが入る場面では日経225型が優勢となり、NT倍率は先物中心限月で15.54倍と4営業日ぶりに上昇している。

日経225先物の日中値幅は縮小してきており、25日移動平均線を支持線とした煮詰まり感も意識されやすい。ただし、先週末の大幅下落以降、出来高は減少傾向であり、積極的にリスクを取りに行く動きは限られる。また、方向感がつかみづらく、薄商いのなかではヘッジファンドによる短期的な売買で大きく振れやすい需給状況でもある。目先的には押し目買いスタンスで臨み、ショートが溜まる場面では、短期タームでのリバウンド狙いになろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1880枚、ソジェンが1380枚、みずほが1230枚程度の売り越しに対して、野村が1810枚、モルガンSが1030枚程度の買い越しだった。みずほや野村などは6月限へのロールオーバーが中心である。TOPIX先物はBofAが4780枚、みずほが2910枚、ソジェンが2400枚程度の売り越しに対して、野村が4170枚、BNPパリバが2820枚程度の買い越しだった。BofA、野村、みずほ、BNPパリバについてはロールオーバーとなる。

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