10日の株式相場見通し=続伸、米ナスダック急反発受け買い優勢
10日の東京株式市場は主力ハイテク株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は続伸する公算が大きい。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が460ポイントあまりの大幅高で反発に転じた。これまで売りに押されていたグロース株に値ごろ感からの押し目買いが流入し、電気自動車(EV)大手のテスラが一時20%を超える急騰をみせたこともあって市場のセンチメントが急速に改善している。この動きは東京市場にもプラスの影響をもたらすことが予想される。日経平均は前日の後場に買いの勢いが増したが、海外資金が再び流入しているとの観測もあるなか、リスクオンの流れが続きそうだ。ただし、2万9000円台前半では戻り売り圧力も強い。ここ急落している中国・上海株の動向や米株価指数先物の動きを横にらみに買い一巡後は不安定な動きとなる可能性もある。
9日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比30ドル30セント高の3万1832ドル74セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同464.664ポイント高の1万3073.825だった。
日程面では、1月の特定サービス産業動態統計速報など。海外では2月の中国消費者物価指数、2月の中国生産者物価指数、2月の米消費者物価指数、2月の米財政収支など。