概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反発、前日の大幅安を受けた反動
【ブラジル】ボベスパ指数 111330.62 +0.65%
9日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比719.04ポイント高(+0.65%)の111330.62で取引を終了した。109343.2から112524.5まで上昇した。
前半は不安定な展開を示したが、後半はプラス圏に回復した。前日の大幅安を受けた反動から買い戻しが優勢となった。また、欧米市場の上昇なども買い安心感を与えた。ほかに、通貨レアルが米ドルに対して上昇したことがブラジル株の支援材料となった。
【ロシア】MICEX指数 3478.72 +1.89%
休み明けとなる9日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比64.59ポイント高(+1.89%)の3478.72で取引を終了した。3426.33から3491.12まで上昇した。
買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。欧米市場の上昇が好感され、ロシア株への買いも広がった。また、バイデン米大統領が提示した1兆9000億米ドル(約207兆1000億円)規模の新型コロナウイルス追加経済対策法案を民主党の賛成のみで可決したことも、ロシアなど新興国からの資金流出懸念をやや緩和させた。一方、米中の金利高などが指数の足かせとなった。
【インド】SENSEX指数 51025.48 +1.16%
9日のインドSENSEX指数は続伸。前日比584.41ポイント高(+1.16%)の51025.48、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同142.20ポイント高(+0.95%)の15098.40で取引を終えた。
中盤は上げ幅を縮小させる場面もあったが、終盤は再び買い戻された。欧州市場の上昇が好感され、終盤に買い戻しが広がった。また、世界的に新型コロナワクチンの普及開始に伴う経済活動の正常化や景気回復観測などが引き続き指数をサポートした。
【中国本土】上海総合指数 3359.29 -1.82%
9日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比62.12ポイント安(-1.82%)の3359.29ポイントと4日続落した。昨年12月22日以来の安値水準に落ち込んでいる。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。金利上昇圧力が意識される中、高PERのグロース株(成長株)など、割高感が意識された銘柄に売りが続いた。昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)に関しては、翌日物などが前日に続き上昇している。中国10年債利回りも、今年の高い水準で推移する状況だ。また、昨夜の米10年債利回りは、一時1.6%台を再び突破し、昨年2月以来の水準で推移している。資金流出にも警戒感。中国・香港間の相互取引スキームを通じた8日の売買では、香港経由の本土株取引が大幅な売り越しだった。
《CS》