１１日の株式相場見通し＝３日続伸、ダウ大幅高・最高値更新が追い風
１０日の東京株式市場は、買いが先行し日経平均株価は３日続伸となりそうだ。前日の米国株市場では景気敏感株を中心に買われＮＹダウが大幅高で過去最高値を更新しており、東京市場にもこのリスク選好ムードが波及する公算が大きい。米下院が１兆９０００億ドル規模の追加経済対策を可決したことで、今後は米国の景気回復が一段と本格化するとの思惑が強まっている。一方、発表された２月の米消費者物価指数については事前の市場予測に近いものであったため、インフレに対する過度な警戒感も緩和された。なお、注目されていた米１０年国債の入札はやや低調であったとの見方が強い。東京市場では前日に日経平均が続伸したとはいえ８円高と上げ幅はわずかであった。上値の重さも意識されており、２万９１００～２万９３００円のゾーンで売り買いを交錯させそうだ。
９日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比４６４ドル２８セント高の３万２２９７ドル０２セントと４日続伸。ナスダック総合株価指数は同４．９９３ポイント安の１万３０６８．８３２だった。
日程面では、きょうは２月の企業物価指数、２月のオフィス空室率など。海外ではＥＣＢ理事会の結果発表とラガルド総裁の記者会見など。インドとインドネシア市場は休場。