東邦チタの上値追い鮮明、5G向け高純度チタン好調で「脱炭素」への取り組みも
東邦チタニウム<5727>の上値追いが鮮明。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスに合わせて上げ足に弾みがついてきた。チタン精錬の大手で航空機向けの不調から足もとの収益環境は向かい風が強い。しかし、業績は21年3月期が底とみられており、22年3月期以降の業績回復を先取りする買いが入り始めている。高速通信規格5Gの商用サービスが本格離陸するなか、関連投資需要を捉え高純度金属チタンや超微粉ニッケルが好調に推移している。また、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景に、次世代電池素材への展開にも期待が大きい。「脱炭素」にも前向きに取り組んでおり、直近では9日付で東京ガス<9531>など14社とカーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンスを設立したことを発表している。