１２日の株式相場見通し＝続伸、米株高追い風も上げ幅は限定的か
１２日の東京株式市場は、主力株をはじめ買い優勢の展開が予想され日経平均株価は４日続伸となることが予想される。ただ、戻り売り圧力も強く上げ幅は限られそうだ。前日の米国株市場ではＮＹダウが５日続伸し連日で過去最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も急反発した。約２００兆円規模となる大型の米追加経済対策が成立したほか、警戒されていた米１０年債利回りの上昇も一服していることで、グロース株への買い戻しが活発化している。東京市場では日経平均が前日まで３日続伸と戻り足を強めているが、上値を買い進む動きに慎重さもみられ、上げ幅は３営業日合計で４６０円あまりにとどまっている。来週には日米の中央銀行による金融政策会合が相次ぐこともあり、この結果を見極めたいとの思惑から日経平均は２万９０００円台前半で売り物をこなす展開となりそうだ。
１１日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１８８ドル５７セント高の３万２４８５ドル５９セントと５日続伸。ナスダック総合株価指数は同３２９．８４１ポイント高の１万３３９８．６７３だった。
日程面では、１～３月期法人企業景気予測調査、株価指数先物・オプション３月物のＳＱ算出など。海外では１月のユーロ圏鉱工業生産、２月の米生産者物価指数、３月のミシガン大学米消費者信頼感指数（速報値）など。