正栄食が大幅続伸、工場稼働率向上などが寄与し第1四半期は営業増益を確保
正栄食品工業<8079>が大幅高で12日続伸している。15日の取引終了後に発表した第1四半期(20年11月~21年1月)連結決算で、売上高は268億7600万円(同6.7%減)と減収となったものの、営業利益は16億8400万円(前年同期比9.4%増)と増益を確保し、上期計画の26億円に対する進捗率が65%となったことが好感されている。
コロナ禍で業務用乳製品の需要減少による輸入乳製品の売り上げ減少や、ナッツ・ドライフルーツ類の販売単価の低下などで減収となったものの、グループ工場生産品の売り上げ増による稼働率が上昇したことで増益となった。また、需給変化に対応したタイムリーな販売価格設定や品質向上などに注力したことも奏功した。
なお、21年10月期通期業績予想は、売上高1000億円(前期比0.5%減)、営業利益40億円(同4.7%減)の従来見通しを据え置いている。