話題株ピックアップ【夕刊】(2):ブシロード、バンナムHD、MDV

注目
2021年3月17日 15時16分

■朝日放送HD <9405>  769円  +26 円 (+3.5%)  本日終値

朝日放送グループホールディングス<9405>が3日続伸、5日移動平均線を絡め戻り足を強めている。同社は16日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の16億円から24億円(前期比29%減)と1.5倍に大幅増額しており、これを手掛かり材料に買いが流入した。コロナ禍でテレビコマーシャル需要が減少するなか厳しい収益環境を強いられているが、想定よりもスポット収入を柱とする放送事業収入が増加したことやコスト削減努力なども奏功し、従前の会社側計画を上回った。スポット収入は新型コロナウイルスの影響が一巡する22年3月期は回復色が更に強まり、業績改善に貢献しそうだ。

■ブシロード <7803>  3,010円  +81 円 (+2.8%)  本日終値

ブシロード<7803>が反発。16日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年8月~21年1月)連結決算は、売上高180億2600万円(前年同期比3.4%増)、営業利益1億5800万円(同92.9%減)と大幅減益となったものの、第1四半期の営業赤字から黒字転換したことが好感された。ライブIP事業で、新日本プロレスのビッグマッチ「イッテンヨン・イッテンゴ」を開催し2万490人を動員したほか、動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の有料会員数が過去最大の11万6000人になったことが業績を牽引した。また、デジタルIP事業のMOG(モバイルオンラインゲーム)部門で新規アプリをリリースしたことなども寄与した。なお、21年6月期通期の業績予想は、引き続き未定としている。

■バンナムHD <7832>  8,313円  +185 円 (+2.3%)  本日終値

バンダイナムコホールディングス<7832>は5日続伸。東海東京調査センターは16日、同社株のレーティングを最上位の「アウトパフォーム」へ変更した。目標株価は8000円から1万1000円に引き上げた。「機動戦士ガンダム」をはじめ有力IPを多数保有し、これらをゲーム、玩具、映像、リアル×幅広いユーザー層(老若男女)×グローバル展開が実現しているグローバルでも希少なコンテンツ総合企業と評価。2月に21年3月期の連結営業利益は500億円から720億円へ上方修正を発表しているが、同証券では保守的な印象として849億2500万円への再増額を見込んでいる。

■MDV <3902>  2,111円  +37 円 (+1.8%)  本日終値

メディカル・データ・ビジョン<3902>が続伸。16日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.63%にあたる25万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。なお、買い付け期間はきょうから6月30日までとしている。

■ケーヨー <8168>  743円  +5 円 (+0.7%)  本日終値

ケーヨー<8168>は6日続伸。16日の取引終了後、集計中の21年2月期単独業績について、売上高が1110億円から1134億1100万円(前の期比5.4%増)へ、営業利益が39億円から48億5000万円(同9.3倍)へ、純利益が21億円から30億円(同2.4倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大を背景に感染症対策用品やDIY・園芸用品、トレーニング用品、オフィス家具などの販売が継続的に好調に推移したことが要因。また、粗利益率の比較的高いDIY・園芸用品の販売が伸長したことなども利益を押し上げた。

■東電HD <9501>  354円  -40 円 (-10.2%)  本日終値  東証1部 下落率4位

東京電力ホールディングス<9501>が急落。原子力規制委員会は16日、同社の柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で、テロ対策などのために設置された監視装置が長期間にわたり故障していたことを発表。これに対し同委員会は4段階ある安全性の重要度のうち最も深刻なレベルの「赤」の評価を下した。市場では、柏崎刈羽原発の再稼働は一段と遠のいたとの見方が強まり、この日の株価は急落している。

■coly <4175>  6,550円  -420 円 (-6.0%)  本日終値

coly<4175>が3日ぶりに反落。16日の取引終了後に発表した22年1月期単独業績予想が、売上高76億8900万円(前期比21.4%増)、営業利益22億300万円(同6.4%増)と増収増益を見込むものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。国内女性向けゲーム市場が引き続き拡大すると想定されるなか、19年11月にリリースした「魔法使いの約束」の更なる市場への浸透が期待できるほか、MD(自社IPの活用事業)の伸長による売り上げ拡大を見込む。ただ、新規タイトル開発投資の拡大を予定していることから、利益は売上高ほど伸びないとしている。なお、21年1月期決算は、売上高63億3100万円(前の期比88.5%増)、営業利益20億7100万円(同7.5倍)だった。

■ツルハホールディングス <3391>  14,320円  -810 円 (-5.4%)  本日終値  東証1部 下落率7位

ツルハホールディングス<3391>は7日ぶりに急反落。16日の取引終了後に発表した21年5月期第3四半期累計(20年6月~21年2月)の連結最終利益が前年同期比3.2%減の225億5600万円となり、これが嫌気された。感染予防関連商材の需要増加や外出自粛を背景に日用品・消耗品や食品の販売は好調だったものの、粗利益率が低下したほか、法人税が増加したことなどが響いた。なお、通期業績予想は売上高9200億円(前期比9.4%増)、最終利益270億円(同3.2%減)と従来予想を据え置いている。

■アトム <7412>  777円  -23 円 (-2.9%)  本日終値

アトム<7412>が4日ぶりに反落。2日に発表した株式売り出しの受渡日を迎えた。同社の筆頭株主であるコロワイド<7616>が2000万株を売り出し、同時にオーバーアロットメントによる300万株の売り出しも実施。売出価格は762円で決まったが、公募に応じた投資家は利益が乗っている格好であり、この日は利益確定売りが膨らんだ様子だ。

■ケーズホールディングス <8282>  1,519円  -30 円 (-1.9%)  本日終値

ケーズホールディングス<8282>が反落。16日の取引終了後、従来15円としていた21年3月期の期末配当予想を10円増額して25円にすると発表したが、株価は3月上旬以降上昇していただけに、織り込み済みとの見方が強いようだ。年間配当は40円となり、前期実績に対しては10円の増配となる予定。同時に、1046万3121株(発行済み株数の4.44%)の自社株を3月31日付で消却すると発表した。なお、消却後の発行済み株数は2億2500万株を予定している。

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