神戸物産---1Qは増収・2ケタ増益、業務スーパー事業が牽引

材料
2021年3月18日 11時51分

神戸物産<3038>は15日、2021年10月期第1四半期(20年11月-21年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.2%増の850.45億円、営業利益が同24.9%増の70.34億円、経常利益が同22.0%増の70.19億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同29.2%増の45.98億円となった。

業務スーパー事業の売上高は前年同期比16.6%増の837.09億円となった。ナショナルブランド商品だけではなく国内グループ工場製造や自社直輸入によるプライベートブランド商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店22店舗、退店1店舗、純増21店舗の結果、総店舗数は900店舗となった。新規出店の内訳は、直轄エリア17店舗、地方エリア5店舗となっている。出店は関東エリアや九州地方への出店を中心に新規出店を進めると同時に、営業年数が長くなり老朽化してきた店舗の移転などを積極的にフランチャイズオーナーに勧めている。プライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられ、業務スーパーの認知度の向上や新規顧客の獲得に繋がっている。また、コロナ禍における内食需要の高まりも集客に影響した。

なお、今期より従来「神戸クック事業」としていた報告セグメントの名称を「外食・中食事業」に変更するとともに、同社グループの事業展開、経営管理体制の実態などの観点から、事業セグメントの区分方法を見直し、「その他」に含まれていた焼肉事業を「外食・中食事業」に含めている。

外食・中食事業の売上高は前年同期比10.6%減の7.50億円となった。日本最大級の大型バイキングチェーンである「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店0店舗、退店1店舗、純減1店舗の結果、総店舗数が16店舗となった。厳選したお肉を提供する焼肉専門店である「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店1店舗、退店0店舗、純増1店舗の結果、総店舗数は4店舗となった。また、安全・安心・価格などにこだわった中食業態である「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店4店舗、退店0店舗、純増4店舗の結果、総店舗数は全国で29店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」では、一部店舗で新型コロナウイルス感染症拡大防止のため1月上旬より営業時間の短縮や臨時休業を実施したことにより、売上が前年実績を下回った。一方、「プレミアムカルビ」も営業時間の短縮を行ったが、店舗数の増加や焼肉人気により、回復基調となっている。また、「馳走菜(ちそうな)」は、業務スーパーの来店客数の増加や新型コロナウイルス感染症対策の実施が功を奏し、好調に推移した。

エコ再生エネルギー事業の売上高は前年同期比8.3%増の5.81億円となった。新規発電所の稼働はなく、稼働している発電所と発電量は、前連結会計年度末と同じく太陽光発電所が16か所で約22.0MW、木質バイオマス発電所が1か所で約6.2MWとなっている。

2021年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.0%増の3,410.00億円、営業利益が同4.0%増の248.00億円、経常利益が同4.9%増の248.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.3%増の160.00億円とする期初計画を据え置いている。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.